科学と言うものは恐ろしいものである。上限と言うものを知らないのかもしれない。ふ
と、そんなことを思ってしまう。人にあらざる器に人の心を生む。人の持ちうる「力」は
どこまで行くのだろうか?神の域?それともそれ以上だろうか?そして、無から生まれた
「心」はどこへと帰っていくのだろうか?「心」は何を想うのだろうか?
が、そんなことはどうでもいいことだった。
日本一(?)昔話 第五話「祐介ふたたび・・・巡り愛」
祐介が雨月山へと続く街道を歩いていると後ろから声をかけられました。
「祐くーん!」
祐介が振り向くと三人組の女の子達が駆け寄ってきました。
「あ、沙織ちゃんに瑞穂ちゃん、瑠璃子さんも。どうしたの?」
その三人組はおなじみの三人でした。
「その陣羽織、どうしたの?」
沙織が聞きます。
「これ?雨月山に鬼退治に行くから、おじいさんに作ってもらったんだよ。」
注:「おじいさん」ついては第一話「祐介立つ」参照
「あの、私たちも鬼退治につれていって欲しいんです!」
瑞穂が言います。
「そんな、危険だよ!」
祐介が言うと、瑞穂は祐介の目を見て強く言いました。
「私もつれていってください!でないと香奈子ちゃんが!」
「太田さんは関係ないよ・・・」
そんな瑞穂に瑠璃子が言いました。
「わ、わかったよ。そこまで言うならついてきてもいいよ。ただし・・・」
「ただし?」
三人は息を呑みました。
「役を決めさせてもらうよ。」
「役って、何?」
「お供の三人組って言ったら、犬、猿、雉の役を決めなきゃ。」
祐介は楽しそうに言いました。
「で、誰が何の役をやるの?」
「まず、瑞穂ちゃんは犬だね。」
「え、何でですか?」
「さあ、僕にもわからないよ。それと、瑠璃子さんが雉ね。」
「わかった。」
そこで沙織がビクッとなりました。
「ちょっと、祐くん?じゃあ、私が・・・」
「そう、猿。」
「何で私が猿なのよー!!」
そんな風に抗議している沙織の肩を後ろから瑞穂がつかみました。
「なによぉ、みずぴー。」
沙織は涙目で言いました。
「ちょっと、落ち着いて・・・、お猿さん。」
「なな!!」
瑞穂は顔をニンマリさせて言いました。今にもふきださんばかりです。
「・・・、猿、似合ってるよ。」
瑠璃子も相変わらずの顔で言います。
「ちょっと、みんなそんなに性格悪かったっけ!」
「みんなー、いくよー。」
祐介はいつの間にやら先に行ってます。
「ちょっと待ってよ!!話、終わってないんだからー!!」
つづくかな?どうかな?フフフ・・・
反省会
どうも、ヒトシです。いやぁ、むかしのネタ引っ張り出して続き書いてみました。
第一話の続きなんですが、皆さん第一話知らないんじゃないでしょうか。
しかし進歩が無い奴ですなぁ。どうにかしてぇー。
(冒頭のネタに意味はありません。気にしない方がいいです)
それでは又の機会に。でこでこでこりーん