日本一(?)昔話 第二話 「それでも日本と言いきる」 投稿者:ヒトシ


  昔々、ある所にシンデレラ(琴音)と言う少女がおりました。シンデレラ(琴音)は
とても意地悪な継母(岡田)と二人の姉(松本、吉井)にいじめられていましたが、
三人まとめて不幸の予知で殺ってしまったので、独りぼっちでした。
  そんなある日、お城で舞踏会が開かれる事になりました。その舞踏会には王子様も
参加すると言う事で、未来の后の座をねらった醜い亡者どもの争いの場となる事は明らかでした。
「私も舞踏会にいきたい・・・、王子様にあいたい・・・。でもドレスもないし・・・。」
シンデレラ(琴音)はより暗い方へ、暗い方へとはいっていきました。しかし、その時です。
シンデレラ(琴音)の目の前に魔法使い(芹香)が現れました。
「やっぱり先輩が魔法使いでしたか・・・。」
大方の予想どうりでした。
「・・・・・・」
「えっ、ドレスと馬車を用意してくれるんですか?そんな・・・、ガラスの靴まで・・・、
ありがとうございます・・・。」

  ここはお城の大広間、今宵の舞踏会の舞台です。貴族の娘達は、華やかなドレスに身を包み、
その下で何かドロドロしたものを燃やしていました。
「綾香さん、武闘会じゃないんですか?」
「・・・、そうみたいね。」
お約束でした。
  そこへ美しく着飾ったシンデレラ(琴音)が現れました。胸の大きく開いた白いドレスは
魔法使い(芹香)のお下がりですが、まぁ、そんなことはどうでもいい事でした。
 それを見た貴族の娘達はあまりの美しさに嫉妬し、口々に「疫病神」とののしりました。
実際、貴族の娘達には「疫病神」となり得るほど美しかったのです。
  シンデレラ(琴音)は目に涙を浮かべていました。それは、「疫病神」とののしられたから
ではなく、ガラスの靴などと言う無茶なものを素足ではいたため、激しい靴擦れをおこしていたからです。
  シンデレラ(琴音)が痛みに耐えていると、執事(雅史)がやってきました。そして、
「王子様が君の事をとても気に入ったみたいなんだ。一緒に踊って欲しいって。」
と、ニコニコ笑いながらいいました。
「えっ?」
シンデレラ(琴音)は驚きました。
「いや、かな?」
「そんなことありません!よ、喜んで。」
「王子様ぁ、踊ってくれるって。」
執事(雅史)は王子を呼びました。とても執事の態度とは思えませんが、大目に見ましょう。
そして、王子(矢島)がやってきました。
「えっ!!」
シンデレラ(琴音)は驚きました。
「あのぅ、王子様、藤田さんじゃないんですか?」
やつは今ごろ、あかりとちちくりあってると思うよ。
「でも、でも、王子様は藤田さんじゃないと・・・!」
琴音ちゃん、そんなこと言われても僕も困るし、矢島君も困るよ。

その後、何やら不思議な力によって城は崩壊。シンデレラ(琴音)は行方不明になりましたとさ。

いや、ひでぇ話だ。オチもいまいち。だめだなぁ、おれって。