超大作恋愛情熱復讐活劇(自称)ダブルドラゴン番外編 「クリスマスの龍達A」 投稿者:パルティア


今日は12月23日。一年に一度の聖(性?)なる夜を目前に控えた日。
そして、いつもの下校風景に混じって、二人の男が歩いていた。そう、矢島と橋本の二人である。
「先輩はクリスマスはどう過ごすっすか?やっぱり彼女と・・・・・ですよね」
「俺か・・・・・・俺は今年のクリスマスはやる事があってな」
「やる事っすか?」
少し、残念そうに矢島は問い掛ける。
「お前にも手伝ってもらうぞ。矢島。」
「え!?俺もっすか!」
「ふふ・・・・・・詳しくは明日だ。じゃあ、俺はこっちだ。」
言い終わると橋本は、矢島のは別の道に消えた。
「先輩?」

そして、24日!クリスマスイヴである!
いつもの様に、いつもの道を、登校の為に歩いていた矢島の前にそれはやってきた。
矢島の横に止まった一台の黒塗りの車。そこから男は出てきたのである。
「矢島君だね?」
「はっ?俺は矢島っすが?」
男は、少し矢島の顔を見つめた後・・・・
「一緒に来てもらうよ。矢島君」
「え?え?どういう事っすか?」
サングラスに隠れ、表情が読めない男がニヤリと笑ったのが、矢島が意識を失う前に
見た、最後のシーンだった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピカッ!強烈な光が当てられ、矢島は目を覚ました。
「おはよう。矢島君」
「?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!」
全く状況が把握できていない矢島であったが、現在の自分の体がおかれている状況は
理解できた。それは実に驚くべき物であった。
真っ暗な中、強烈なライトの光が矢島を照らしている。そして、体は椅子に縛りつけられ、
身動きが取れない。声の主は光の後ろに居るらしいが、光に遮られ見る事が出来ない。
「気分はどうかな?矢島君」
「・・・・・・最悪っす。一体どういう事なんすか!」
「ふふ・・・・・元気はあるようだな。君の事は調べさせてもらったよ。君は実に興味深い男だ。」
「・・・・・・・・・・」
矢島は黙って相手の話を聞いている。
「ある人物から、君を紹介されてね。かなりのやり手らしいな」
「俺がっすか??」
「ふふ・・・・・隠しても無駄だよ。我々を甘く見てはいけない」
「???」
「さて、君にはある任務についてもらう」
「任務??」
「そう。今日から48時間、君は私の指揮下に入ってもらう」
「あの・・・・・話がよく見えないっすが・・・」
状況を未だに、矢島は理解しきれていない。だが、さし当たって危険はないようである。
「君の直接の上官を紹介しよう。H。入り給え。」
光の横で音がし、誰かが入ってきたようであった。
「ようやく、俺の出番か。」
「その声は!!」
「ふっ、俺だ矢島。」
「先輩!!!」

「つまり、俺は先輩の下で、行動すればいいんっすね。」
「そういう事だ」
あれから、15分後。個室に移された矢島は、橋本に疑問をぶつけていた。
「で・・・・・・・・・・一体何を?」
「一度しか言わないから、良く聞けよ。」
「はい!」
少し、間を空けて橋本は続けた。
「クリスマスに血の雨を降らせるんだ」
「は!?え!?先輩!今なんて?」
「一度しか言わねえって言っただろ!」
その時。突如サイレンのような音が響き渡った!!
「・・・・・・・始まったようだな」
「何がっすか!?何が起きるんすか?俺は何を?」
「行くぞ!作戦開始だ!」
「先輩〜」

3時間後。完全武装の橋本隊は藤田浩之宅を包囲していた。
「先輩。問題ないっす。」
「分かった。始めよう。予定通りだ。」

一発の銃声が始まりの合図だった・・・・・・・・・・・

続く(98%嘘)

皆さん、楽しいSS書いていらっしゃいますね。私は一体・・・・・(苦笑)