超大作恋愛情熱復讐活劇(自称)ダブルドラゴン第2話前編「動き出した復讐鬼」 投稿者:P3C(パルティア代理)


「せんぱ〜い!せんぱ〜い!はしも・・」
叫びながら、廊下を走りぬける男がいた。彼の名は矢島。
復讐鬼橋本と共に、藤田浩之に正義の裁きを行う者である。

「一度呼べば分かる!うるせえぞ!」
「え!?先輩!?」
突然声をかけられて、矢島は驚く。あたりを見回すが、そこに目指す人物の影は
見当たらなかった。
「先輩!どこですか!橋本先輩!」
「うるせえって言ってんだろ!ここだ馬鹿!」
「!!」
矢島が驚くのも無理はない。ここは三階なのである。にも関わらず、彼に対する声は
窓の外から聞こえてくるのである。
「何キョロキョロしてんだ。ここだ馬鹿。」
「あ!先輩!そんなとこに!」
驚くべき事に橋本が居たのは、窓の外にそびえたつこの学校でも一番大きな木であった。
その太い枝に彼は腰掛けていた。
「とうっ!」
橋本は軽やかに空中に舞うと、スタッと三階に着地した。
「何かつかんだようだな。話を聞こうか。」
「・・・・・・・・・(ああああああ先輩、かっこいいっす。漢っす!)」
「どうした?」
「いえ!なんでもありません!」
胸の内を悟られまいと、矢島は大声を出してごまかす。
「?変な奴だな。まあいい、例の場所へ行こうか。」

暗い体育用具入れに、二人は居た。放課後ともなると、ここに出入りする生徒は
ほとんどおらず、作戦を練るにはちょうど良い場所であった。
「・・・・・・・・・・成る程。今度はあの超能力少女とやらか・・・・・・・」
矢島の話を要約すると、目標(藤田浩之)は最近、一年の噂の超能力少女「姫川琴音」
に親しく接近しているらしい。
「あいつ!神岸さんというものが有りながら!どうしょもない奴ッスね!」
話しながら、矢島は怒りを隠そうとしない。
「落ち着け。それで、二人の仲はどこまで進んでいるんだ?」
そこで、矢島はさも可笑しそうに笑った。
「それが傑作なんすよ。あいつ、まだ一回もまともに口を聞いてもらった事無いんすよ」
「どういう事だ?嫌われているのか?」
「どうやら、そうらしいっす。いい気味ッス」
そこまで聞いた橋本は少し考えこんでいた。
「・・・・・・・・・・・成る程成る程。ふふっ、作戦は決まったぞ」
「え!もうですか?さすが先輩!」
暗い場所ではあったが、矢島の目に橋本は輝いて見えた。
「それで、どんな作戦を?」
「・・・・・・・・・・・・正攻法で行く。」
「正攻法ですか?・・・・・・・・・・・・・・・・分からないッス」
「ふふっ、まあ見てろ」

翌日の昼休み。彼らは姫川琴音のクラスの前に居た。
「このクラスか。よし、後は俺一人で行く。お前はその辺の奴に聞き込みでもして、情報を集めろ!」
「了解しました!」
矢島が走って行くのを確認すると、彼は一人呟いた。
「・・・・・・さて、行くか」

  復讐するは我にあり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・悲劇は始まった。


次回!第2話中編!(気がつくと長くなっていて前、中、後になっていた)
作戦を発動する波霜と!(変換したらこうなった)だが彼の予想を越えた
真実がそこにあった!情報をもって走る矢島は果たして間に合うのか?気がつくと
今回は二人しか出てないが、他のキャラの立場は?姫川琴音の身に起きた異変とは?
浩之はどうなるのか?このまま矢島はホモキャラになるのか?気がつくと言葉使いも
変わっている矢島に未来は?存在が薄れつつあるあかりの立場は?


次回第2話中編「ファイルナンバー666 姫川琴音の場合」(恥ずかしいタイトル)
ご期待あれ!・・・・・書かないかもしれないが・・・


二度と書かない(書けない?)つもりだったのに・・・手が滑ってしまった(笑)
でも、もう書かない(書けない?)かも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おい!つまんねーぞ!」とか「やめろ!」なら良いが、
読みたいなんて方が居たら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・