このSSは大変危険です。
お読みの際は、精神科医の指導の下、適当にお読み下さい。
このSSを読んでいかなる精神的、肉体的異常が発生しても、当方は一切責任を負いかねますのでご注意下さい。
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主な登場人物
○柏木耕一
初音を愛する神聖ロリコン男。マルチの抱き枕が宝物。
○柏木千鶴
耕一への想いをまだ断ち切れずにいる、23才偽善不器用貧乳。
○柏木梓
最もまともな感性を持っているゆえに異端視される、不幸の星の下に生まれた少女。
○柏木楓
毒舌を吐かせたら右に出る者はいない。柏木家最終兵器。
○柏木初音
念願叶い耕一とラブラブエッチ(!)な日々を過ごす、見た目小学生な高校一年生。
○日吉かおり
ご存知梓を狙うレズ娘。しかし、出番はほとんど無い。
○たま
千鶴の手料理を食わされ死亡。
○柳川祐也
出ません。
○森川由綺
出るわけない。
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ここ耕一の部屋。
初音はしばらくご無沙汰だった耕一の膝の上に乗っかって、耕一不在の間に起きた柏木家の出来事を話していた。
「それでね、その時お姉ちゃんが・・・」
「・・・・・・・・・」(なでなでなでなで)
「お兄ちゃん、聞いてる?」
「はっはっはっ、初音ちゃんは可愛いなあ」(はなぢ)
「もう、お兄ちゃんったら・・・」
「耕一さん・・・」
障子の影に隠れながらその様子を見ていた千鶴は、だくだくと涙を流していた。
「そんなに・・・初音がいいのですね・・・」
「姉さん」
「きゃっ! か、楓・・・」
何時の間に来たのやら、千鶴の後ろには楓が立っていた。
一見無表情に見えるが、鬼に目覚めている千鶴には、あたりに嫉妬のオーラが立ち込めているのが分かる。
「姉さん、やっぱり耕一さんの事が忘れられない?」
「当然よ」
楓の質問にきっぱりと答える千鶴。
そう答えると踏んでいたのだろう、楓は千鶴に「ついてきて」と言うと、居間に向かった。
「姉さん、耕一さんがどちらの物になるかはこの際置いといて、共同作戦といかない?」
「共同作戦?」
「そう、初音と耕一さんを引き離すの。私達二人が組めば難しい事では無いわ」
淡々とひでえ事を言う楓。
「でも・・・そう簡単に耕一さん、振り向いてくれるかしら」
「大丈夫、耕一さんが真性ロリなのは調査で証明済みだから」
どんな調査をしたのだろうか?
千鶴はかなり興味を引かれたが、なんか恐い事を言いそうだったので聞く事はできなかった。
「それはそれで・・・なんでロリコンだと大丈夫なの?」
楓はまだまだ高校生、でも千鶴は耕一より年上だ。
「だって千鶴姉さんって年齢のわりにとっても若いじゃない・・・・・・・・・主に体型が」
ひくっ、
千鶴は額に血管を浮き上がらせながらもなんとか耐えた。
流石の彼女も楓の毒舌には敵わない。
もしここでなんか言おうものなら、辛辣なカウンターをかけられて撃沈するのがオチだ。
「で、姉さんの意見はどうなの? 私と組むの? 嫌なら別に組まなくてもいいのよ。私は一人でも耕一さんをゲットするつもりだから」
ヤな奴・・・
千鶴は心底そう思った。
しかし、彼女が耕一攻略の鍵を握っているのは確かなようだ。
ここは大人しく協力するのが吉だろう。
「分かったわ。一緒にやりましょう」
千鶴は、その時楓がニヤリと笑っていたのに気がつかなかった。
☆★☆
「耕一さん、今からどこかにお出かけですか?」
初音を伴い廊下を歩く耕一に、千鶴はにこやかな笑みを浮かべて尋ねた。
「ええ、これから水門まで行って花火をしようと思って。千鶴さんも行きますか?」
「いえ、私は今日中にやらなければならない事があるので・・・耕一さんは初音と一緒に楽しんできて下さい」
「そうですか。んじゃ楽しんできます」
耕一は、初音と手をつないでルンルンと出かけていった。
うらやましい・・・
千鶴は親指をくわえて耕一たちの去った方向をいつまでも眺めていた。
「姉さん、作戦に私情は禁物よ」
背後から、真っ黒な上着にズボンという、まるでスパイのような格好をした楓がやってきた。
「すごい格好ね、楓」
「念には念を入れないと、油断は禁物」
そう言って、ホッチキスで止めた分厚い紙の束を放った。
「これは?」
ぱらぱらとめくると、どうやらいろんな人の履歴書のようだ。
軽く50人分以上はあるだろうか?
「なんなのこれ?」
「抹殺リスト」
しばし沈黙。
「抹殺って・・・ど、どういうこと?」
普段からナンパ野郎や痴漢どもを狩りまくっている千鶴だが、さすがにこの人数にはびびったようだ。
「そこにあるのは耕一さんをたぶらかす可能性がある女性達。耕一さんって浮気性だから、脅した程度じゃ駄目だと思うの」
「は、はあ・・・なるほどね・・・」
何時の間に妹はこんなにたくましく冷徹になってしまったのだろうか・・・
なんか涙がちょちょぎれてくる。
「耕一さん達がいない今がチャンスよ。姉さん、早く行って!」
「わ、分かったわ」
急いで動きやすく目立たない服に着替えると、千鶴は夜の闇に飛び立つ。
楓は月をバックに空を舞う姉を見た。
そして一言。
「姉さんってホント単純。扱いやすくて好きだわ」
「さてと、私もそろそろ水門に出かけないと。千鶴姉さんのいない今こそ、耕一さんをゲットするチャンスだわ」
外道だ。
とことん外道だ。
「な、なあ楓・・・」
「あら、梓姉さんいたの?」
ぐさっ、
楓の冷たい一言が梓の胸をえぐる。
「は、ははは、楓も冗談言うように・・・」
「冗談に聞こえた? それは私の表現不足ね、もっと話し方を勉強しなくちゃ・・・
それにしても梓姉さん、もしかして自分が脇役っていう自覚無いの? もしそうなら大いに問題あるわ。一度みんなで家族会議開いた方がいいかしら?」
「な、何を言ってるんだ、楓・・・」
梓の顔は哀れなほど真っ青、よわよわだ。
「本当なら私、口も利きたくないのよ。一応姉さんだから仕方なく話してあげてるけど・・・
自分の立場分かってる? 最近は諦めたようだけど以前は耕一さんの事狙ってたって言うし・・・何様のつもり? 柳川さんの盛り立て役の分際で。
料理がちょっとばかりできるからって浮かれてるんじゃないわよ。高校生のくせにでっかい物二つもつけて・・・あなたなんてかおりさんとレズってるのが丁度いいのよ。ばいばい梓。私達の知らない世界にさようなら」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
梓は泣いた。
生まれて初めて本気で泣いた。
「脇役のくせにやかましいわよ・・・・・・あ、いけない! 急がないと耕一さんと初音が帰ってきちゃう。全く私の足止めをするなんて100年早いわ。このホルスタイン」
「ひどいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
あまりにやかましいのでこの場で抹殺しようかとも考えたが、これ以上時間が無くなるとヤバイので楓は家を出た。
「いい月・・・狩りには最適だわ」
ひゅんっ!
楓は鬼の力を解放し、軽やかに空を舞った。
☆★☆
ぱちぱちぱちぱち・・・
しゅぅぅぅぅぅぅ・・・
「きれいだね、お兄ちゃん」
「そうだね、本当に(初音ちゃんって)きれいだよね」(またはなぢ)
静かな森の中で二人だけの花火大会。
ロマンチックな空気が二人を包み、何者をも介入させない。
「初音・・・ただじゃ済まさないわよ・・・」
それは繁みの中に隠れて初音を倒す機会を伺っている楓も同じだった。
できることなら人気の無いここで決着を付けたかった。
だが、今の二人の間にはどうしても入り込めない。
「ああ、このままでは花火が終わってしまう・・・」
楓は焦っていた。
ぱちぱちぱち・・・
とうとう線香花火が始まってしまった。
線香花火、それはもうすぐ花火が終わる事を意味する。
「さて、これが最後の一本」
耕一が初音に最後の線香花火を渡そうとした時だった。
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
楓とは反対側の茂みが突如爆発した。
あたりに白い煙が立ち込める。
「そこに誰かいるな!? 出てこい!」
さすがは耕一、自堕落な生活をおくっていてもやはり最強の鬼。
彼は煙の中から発せられる"気"を感じ取っていた。
やがて煙は晴れ、そこにいたのは・・・
「な、なんであなたが・・・!?」
☆★☆
その頃、千鶴は電波使いと死闘を演じていた。
☆★☆
「耕一君、こんなところにいたのか」
「なんで足立さんがここに・・・?」
煙の中にいた人物・・・それは鶴来屋社長、足立その人だった。
「単刀直入に言おう。耕一君、君を鶴来屋の会長に任命する」
「なんだって!?」
突然の宣告に驚愕を隠せない耕一。
それは隣にいる初音も同じだった。
「さあ、こっちに来なさい。あなたにはしばらく会長としての教育を・・・」
「断る!!」
耕一は叫んだ。
「断る? 何故です? 耕一君、あなたは会長を継ぐ気は無いのですか?」
「会長なんかごめんだ! 俺は初音ちゃんと一緒に、平凡でもいいから静かな人生をおくりたいんだ!!
大体千鶴さんがいるじゃないか! なんで俺なんだ!? 男だからか!? そんなつまらない事で人生を縛られるつもりはないっ!!」
「耕一君!!」
足立が強い口調で耕一を制する。
「君は何も分かっていないんだな。私達がどれだけ苦しんでいるのか」
「知りたくもない!!」
「毎日のように起きる書類の紛失」
「言うな!」
「至る所にある巨大な爪痕がついたドア」
「言うなって言ってるだろ!」
「何時の間にか毒を盛られている社員食堂のメニュー」
「頼むから言わないでくれ!」
「お客様からの、女性の姿をした怪力の化け物を見たという通報」
「言うなあっっっっっ!!」
耕一は泣いていた。
彼には足立達の苦しみが痛いほど分かるのだ。
しかし、それを哀れんでしまったら最後、彼は会長に祭り上げられてしまうだろう。
「俺は絶対に会長にはならない! 初音ちゃんと幸せに暮らすんだ!!」
耕一の慟哭。
その鋭く悲しい叫びは、虫の声や木々のざわめきをも凍り付かせた。
「なにも初音ちゃんと別れろと言っている訳ではない。結婚したければすればいい。それは君の自由だ」
「自由だって!?」
耕一が足立を睨む。
「毎日毎日朝から晩まで仕事仕事仕事!! 休みもろくにとれない。これじゃ夜に1発エッチして寝るだけじゃないか!! 俺は3発はやらないと満足できないんだ! 初音ちゃんだって1発目より3発目の方が激しくて好きだっていうし!」
「お兄ちゃん!」
いたたまれなくなった初音が耕一を後ろから抱きしめた。
「私はいいよ、我慢できるから・・・足立さん達を助けてあげて」
「俺はできない!」
耕一はその手を振り払い初音の小さい体をがっしりと抱きしめた。
「俺は・・・会社のために自分の欲望を押さえつけるなんてできない!」
そして、強引に初音の唇を奪った。
「ん・・・」
耕一はそのまま初音を押し倒すと、上着を捲り上げた。
<しばらくお待ち下さい>
「すごいなあ・・・すごいなあ・・・・・・・・・あ、耕一さんのって逞しい☆」
<もうしばらくお待ち下さい>
「は、初音ったらどこでそんなテクを・・・・・・私に内緒でそんな事をしてたのね。滅殺確定だわ」
<現在フィニッシュに向けて上昇中>
「はあ、はあ、はあ・・・」
「お兄ちゃん・・・」
「足立さん・・・これで分かったはずだ。俺達の愛の深さを!」
足立はうつむいて黙り込んでいたが、キッと耕一に視線を移した。
「どうしても嫌というなら、仕方ない・・・・・・・・・実力行使だ!」
「望むところだ!!」
☆★☆
その頃、千鶴は来栖川のラボに潜入してサイバーパンクしていた。
☆★☆
「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
耕一の鬼の爪が足立を狙う。
だが足立はそれをさらりと受け流すと、強烈な掌低を耕一の胸に叩き込んだ。
「ぐうっ!?」
そして、頭が下がったところに踵落としを見舞った。
ずぅぅぅん・・・
耕一が地面に倒れる。
「な、何故だ・・・・・・鬼の血を継ぐ俺がやられるなんて・・・」
「まだあなたは人を見ぬく力が足りないようですね」
足立は重々しい殺気を放出しながら耕一を見下ろす。
「耕一さんはご存知かどうか知りませんが、私もあなたの祖父と修羅場を潜ってきたんです。体術のひとつやふたつぐらい身につけていても不思議は無いでしょう?
ちなみに今使ったのは・・・私が最も得意としているものなのですが・・・長瀬神拳と呼ばれている暗殺術です」
「暗殺術だって・・・?」
「これは、伝説の格闘家、ゲンシロウによって編み出された暗殺術なのです。ゲンシロウは長瀬神拳を使い巨大な熊をも一撃でしとめたと言います」
「熊・・・? 熊だと・・・!? 鬼を熊ごときと一緒にするな!!」
耕一の体が変化してゆく。
胸の筋肉が膨張し上着は裂け、腕は丸太のように膨れ上がる。
「はあ、はあ、はあ・・・・・・・・・真の鬼ってやつを拝ませてやるぜ!」
☆★☆
その頃、千鶴は黒髪のぼーっとした少女に煎り豆を投げつけられ泣いていた。
☆★☆
「ぐうっ!?」
戦いの形勢は完全に逆転していた。
足立は耕一の猛攻をしのぐのに精いっぱいで反撃すらできない。
「くらえっ!!」
大振りな耕一の斬撃。
その隙を見逃す手はない。
足立は頭を下げて紙一重でかわすと、耕一の懐に潜り込んだ。
「長瀬重破斬!!」
しかし、耕一の強靭な肉体はその一撃をがっしりと受け止めていた。
「ば、馬鹿な!?」
「これで終わりだ!」
耕一の拳は足立を十数メートル先へ吹っ飛ばした。
☆★☆
その頃、千鶴はその少女の妹に、角のついたカチューシャとトラ柄のビキニを着せられ写真を撮られまくっていた。
☆★☆
「どうだ・・・あきらめる気になったか?」
耕一は肩で息をしながら伸びている足立に問う。
「まだだ・・・」
足立はゆっくりと立ち上がった。
だが、足元がおぼつかない。
「私は・・・みんなのためにも負けるわけにはいかないのだっ!!」
足立の背後で桜島が大爆発し、鹿児島全域に火山灰が降り積もった。
「だが、説得は効かない、実力行使も失敗・・・どうするつもりなんだ?」
「こうするのだ!」
足立は茂みの中から一メートル四方の装置を引きずり出した。
「それは・・・?」
「知り合いから借金の担保にもらった物でね・・・なんでも、爆発を愛する1980円で赤外線の出る殺人破壊光線砲を作ってしまう男の発明だそうだ」
元ネタのあまりのディープさに耕一と初音は戦慄を憶えた。
「まさか・・・」
「そう、まぬけ時空発生装置だ!」
足立はレバーを一気に下まで入れた。
装置から霧のようなものがもやもやと出てくる。
「まぬけ時空に取り込んでしまえばこちらの勝ちだ! さあ、大人しく茶ソバについて刀屋さんのご隠居で諸国漫遊世直しの旅へ抽選一名様ご優待っ!!」
装置の真横にいた足立は、すでにまぬけ時空に取り込まれていた。
「お兄ちゃん・・・」
「ああ、俺達の勝ちだ」
☆★☆
「ああ、汚されてしまった・・・」
その頃、やっとあの姉妹を抹殺した千鶴は、泣きながら抹殺リストを眺めていた。
「鶴来屋でフロントにいるショートカットの女の子・・・この娘は簡単そうね、悪いけど今のうっぷんを晴らさせてもらうわよ・・・」
ニヤリと笑うその目は、どろりとにごっていた。
☆★☆
「負けたよ・・・耕一君」
まぬけ時空から助け出された足立は、地面に座り込んで俯いていた。
「君の気持ちはよく分かった。無理言って済まなかった・・・・・・じゃあ私は帰るよ。千鶴さんによろしくな」
「待っておじちゃん!」
ふらふらと立ち去ろうとする足立を、初音が呼び止めた。
「おじちゃんはお兄ちゃんに会長になって欲しいんだよね?」
「できればね・・・」
「そして、お兄ちゃんは私とずっと一緒にいたいんだよね?」
「ああ」
「それじゃあさ」
初音はにっこりと笑ってふたりの顔を見詰めた。
「私が会長専属の秘書になるっていうのはどう?」
「「あっ・・・!?」」
初音の意見にふたりの声がハモった。
「そうか、初音ちゃんが秘書になれば耕一君と一緒にいられるな」
「ね? いいアイディアでしょ?」
いたずらっぽく微笑む初音の頭を、耕一はわしわしと撫でた。
「さすが初音ちゃん! 俺もその条件ならオッケーだ」
「耕一君!?」
「ああ、初音ちゃんを会長専属の秘書にする、会長室でエッチしてもOK、残業手当あり、これを認めてくれるなら会長になってもいいぜ」
「ありがとう耕一君! これで私も腹を切らなくて済む」
ふたりはがっちりと握手を交わした。
☆★☆
その頃・・・
「初音、私は認めないわよ。耕一さんと簀巻きにされるのはわたしなんだから。髪を洗ってせいぜいヒンズースクワット100回5セットでもしてることね」
まぬけ時空に引きずり込まれていた楓は、訳のわからない事をぶつぶつ言っていた。
「ふふふ・・・あと21人」
扉を開けてしまった千鶴は、狂気の笑みを浮かべ獲物を追っていた。
「私はもう生きてゆく自信がありません。先立つ不幸をお許し下さい・・・」
すべてのプライドを粉々にされた梓は、泣きながら自室で遺書を書いていた。
「あ〜ずさ先輩、今日はひまかなぁ〜?」
対梓最終兵器は、そんな梓にとどめをさすべく柏木家に向かっていた。
柏木家は今日も平和だった。
続く・・・?
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へーのき「雨がうっとおしくなってきた今日この頃、そんなじめじめした日には、暴走シリーズ第3弾『柏木家の暴走’』を読んでスカッとしましょう」
綾香 「そんな時にこんなの読んだら、首吊って死ぬ人が続出するわよ」
へーのき「そうかな?」
セリオ 「──ところでへーのきさん、先ほどシリーズ第3弾と言っていましたが・・・続くのですか?」
へーのき「さあ? ネタが浮かんだらまた書くつもりだけど・・・もしかしたら月島家や来栖川家の話になるかも」
セリオ 「──とりあえず『○○家』という形は残すと?」
へーのき「うん、そのつもり」
初音 「お兄ちゃん・・・今回の話危なくない?」
へーのき「え?」
初音 「だって千鶴お姉ちゃんは扉開いちゃうし、梓お姉ちゃんは自殺しようとするし、楓お姉ちゃんは毒舌家から外道になっちゃうし、私も・・・その、なんかとってもエッチだし・・・」
へーのき「うん、確かにあの人あたりが暴走しそうだ」
綾香 「分かってるなら書くんじゃない!!」(げしっ!!)http://www.asahi-net.or.jp/~iz7m-ymd/leaf/masata.htm