緒方家の暴走 投稿者: へーのき=つかさ
 このSSは大変危険です。
 お読みの際は、精神科医の指導の下、斜めにお読みください。
 なお、このSSを読んで心が壊れても、当方は一切責任を取りませんので、あしからず。

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 薄暗い店内、そこにふたりの男がテーブルを挟んで座っていた。
 ひとりはその道では名のしれた有名企画マンA氏、そしてもうひとりは、あの天才プロデューサー緒方英二。
 ふたりはしばらくの間無言で向き合っていたが、痺れを切らしたのか、A氏がついに口を開いた。
「緒方さん、話っていうのはなんですか?」
 その言葉を聞き、待ってましたとばかりに口元を歪ませる英二。
「実はAさんにテレビでやって欲しい企画がありましてね」
「テレビの企画?」
 A氏が身を乗り出す。
「はい、もちろんウチのプロダクションのアイドル達も出演で」
 緒方プロダクション、今最も勢いのある勢力だ。
 例え三流トーク番組でも彼女達を出しさえすれば高視聴率を取れるのだ、それがプロデューサー直々の企画とくれば・・・
 A氏の顔にもニヤリとした笑みが浮かぶ。
「で、緒方さん。どのような企画なんですか?」
 気分はすっかり時代劇の悪代官と越後屋、ここが料亭でなく喫茶店なのが実に残念だ。
 男に促され、邪悪な笑みと共に英二は口を開いた。

「どきっ!! 女ばかりの水泳大会 ポロリ続出か!?」

「・・・・・・・・・」
 沈黙があたりを支配した。
「それが・・・企画?」
 男はやっとの事で言葉を紡ぎ出す。
「そう、これが企画」
 さらりと受け流す英二。
「・・・・・・・・・」
 再び沈黙があたりを支配する。
 その時だった!!

 バンッ!!

 突如喫茶店のドアが吹き飛び、黒い一陣の風が飛び込んできた。
 風は平和に昼食を摂っていた客達を吹き飛ばし、巻き込み、捻り潰しながら英二向かって突進する。
「な、なんだお・・・あべしっ!!」
 A氏をギャラクティカマグナムで東南アジアへ送り込むと、"それ"はその場にピタリと静止した。
 そのまま無言で英二を睨み付ける。
「やあ理奈、今は仕事中じゃなかったっけ?」
「やあ理奈・・・・・・・・・ぢゃないっ!!」

 ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 その風の正体、理奈の放ったキャプテンコレダーが、テーブルはもちろん、床をもぶち抜きあたりに破片を撒き散らす。
 ついでに、その際発生した電撃が野次馬達を程よくローストした。
「はっはっは、理奈は相変わらず乱暴者だなあ」
「実の妹を公衆のオカズにするような変態に言われたくないわよっ!!」
 怒り爆発の理奈とは対照的に、いたってへーぜんとしている英二。
 ちなみに、喫茶店は既に半壊、屋根は既に無く、燦々と輝く太陽が眩しい。
 床に転がったテレビには、主役がいなくなって大騒ぎしているスタジオが映し出されている。
「それは違うぞ、理奈」
 椅子から立ち上がると、怒りゲージMAX、潜在能力使用可能状態の理奈に近づく。
「俺はな・・・ただ・・・」
 妹の頭に乗っかっていたナポリタンを払う。
「・・・お前達の水着姿を見てみたかっただけなんだ」(ぽっ)
「よけい悪いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 ずばっしゅ!!

 ダブルロックオンしてひたすらビームトンファーで斬る! 斬る! 斬る!
 止めはライデンのレーザー!!

「たんぐらむぅぅぅぅぅ・・・」
 英二は原始レベルに分解された。




 それから数日経ったある日、またまた英二は密会していた。
 今度は天才映画監督、T氏だ。
「私の考えた企画なんですけどね・・・」
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 実力派アイドルと新人アイドルとそのジャーマネが現れた。
「まーたなんか企んでるわね!」
 びしっと英二を指差す理奈。
「別に企んでなんか・・・・・・ただ、『湯けむり混浴温泉ツアー殺人事件、美人姉妹は見た』って映画をとってもらおうかと・・・」
「いいかげんにしなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」
 理奈はダッシュで英二の懐に潜ると、強アッパーで空高く浮かせた。(天井は!?)
 そのまま自分もスーパージャンプで追いかけ、空中で弱パンチ、弱キック、中パンチ、中キック、そして強パンチでフィニッシュ!! 地面に思い切り叩き付けた。
 さらに英二がバウンドしたところに弥生の旋風脚が3Hitコンボ!
 そこへ由綺のジャンピングアッパー、英二を再び天高く打ち上げつつ自らも宙を舞う。
「はぁぁぁぁぁぁ・・・」
 由綺と弥生の気が高まってゆく。

「「島津流真正波拳!!」」

 宙の由綺と地の弥生から同時に放たれた巨大は気弾は、英二を前後から挟み込み、あっけなく捻り潰す。

「英雄せんせぇぇぇぇぇ・・・」
 英二はきりもみしながら明後日の方向へかっ飛んで行った。

「とうとう、終わったね・・・」
 由綺が感慨深げに呟いた。
「いえ、まだです」
 弥生が答える。
「そうよ・・・またいつか、第二、第三の兄さんが生まれるか分からないわ。だから、私達は決して気を緩めてはいけないのよ」
「理奈ちゃん・・・」
「頑張ろう、由綺」
 お互いに手を取り合う三人の少女(一部例外あり)達。
 彼女達の戦いは今まさに始まったばかりだ。
 頑張れ理奈、負けるな由綺、僕らは弥生さんを待っている。
「天国の兄さん、私を見守っていて・・・」
 理奈の目から、一筋の涙が流れた。


次回予告!!
 次の敵は極悪非道女子高生観月マナ。
 老若男女お構い無しに蹴りをいれる彼女に、理奈達はどう立ち向かうのか!?
 そうご期待!

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綾香  「なにコレ・・・」
へーのき「さあ?」
綾香  「さあ・・・ぢゃないっ!!」

 げしっ!!

へーのき「ぐはあっ!」
セリオ 「──前々からアレな人だとは思っていましたが・・・まさかここまで・・・」
マルチ 「ふぇぇぇ・・・こわいですぅ」
へーのき「いいじゃないか! ホワルバでキレたギャグやってもいいじゃないか!!
    それとも何か? ホワルバギャグ禁止令でも出てるのか!?」
あかり 「でも限度ってものがあると思うよ」
葵   「それに確か、センパイはまだ理奈さんしか口説いてないそうじゃないですか」
セリオ 「──それも100%ではありません」
へーのき「時間がないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
綾香  「あ、ちなみにこの話続かないから(ってゆーかこんなの続けられてたまるか)」