パンドラの箱 ・・・我が「自虐の歌」・・・ 投稿者: ハイドラント
  これは、久々野彰さんの有名な「自虐の歌」とは、あまり関係ありません。
  これは、私の作品の中で、あるいは最もタチが悪いものです。
  面白くもなんともありません。
  はっきり言って、読まない方がいいでしょう。
  ですがあくまで、これは「自虐」。
  仮想現実の中の私の・・・そして実生活の中の私の・・・・。


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             「パンドラの箱  ・・・我が「自虐の歌」・・・」




(吟遊詩人、登場)


「今日は何を歌いましょうか、お客様。
  ・・・ほう、愛の歌を。
  では、月の姫の恋歌を歌いましょうか。
  ・・・聞き飽きた、と? 真実の愛を歌え?
  それはご無理な注文。
  真実は、常に人の心の中に。
  貴方の真の愛は、貴方の中にしかないのですよ。
  ・・・それでも聞きたい、と? やれやれ・・・。
  分かりました。では替わりに、私の知る限り最高の愛の姿を、今日は歌う事
にしましょう。
  しばし、御静聴を・・・・・・



  
  楓「なぜ、あなたは私を愛するのですか?」
  ・・・顔が奇麗だから。体つきが可愛いから。
  楓「私の心を愛してはくれないのですか?」
  ・・・おとなしい性格も好きだ。でも・・・・・
  楓「姿形が第一なんですか。もし私が醜い姿をしていたら、あなたは私を愛
      してはくれないのですか? 前世からの縁があっても?」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


  マルチ「ご主人様は、なぜ私を愛して下さるのですか?」
  ・・・顔が可愛いから。ロリ体型だから。
  マルチ「作られたものですが、私には心があります。心は愛して下さらない
          のですか?」
  ・・・お前のドジな、放っておけない性格も好きだ。だけど・・・・・
  マルチ「私の外見が、もしただの金属の塊だったら・・・愛して下さらない
          のですか? 心が同じでも?」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


  綾香「あなた、なんで私が好きなの?」
  ・・・美人だから。しなやかな体つきが趣味だから。
  綾香「私の心は、見てくれてるの?」
  ・・・お前の掴み所の無い、でも気さくな性格も好きだ。けど・・・・・
  綾香「見てくれが第一ってわけ? 外見が同じで中身が違うなら別にいいけど、
        中身は同じで外見が不細工だったら、好きにはならないってわけ?」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。  




  ・・・如何でしたか、この歌は?
  お気に召さない? 何故ですか?
  私は私の知る中で、最も真実に近い愛を歌ったというのに。
  じつに人間らしい、素晴らしい愛の歌ではありませんか。
  ・・・どこが人間らしいのか、と?
  決まっているでしょう。愛する対象を、外見で選ぶからですよ。
  犬や猫が、顔を見て交尾する相手を選んだりしますか?
  人間だからこそ、姿形で選ぶのですよ。
  素晴らしい! 素晴らしいじゃありませんか! これこそ真の愛ですよ!
  ははははは! ははははははは! はははははははははは!
  あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」


(パンドラの箱の底)


「間違ってるわよ、あなた。」


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  これだ。
  これが書きたかったんだ。
「父から二人に、祝福を」を書いた時、今の自分の全てを書いたつもりだった。
  でも、何か足りないような気もしていた。
  奇麗にまとまりすぎている、と感じていた。 
  ・・・足りなかったのは、これだ。
  こんなこと、とっくに分かってた。ただ目を背けていただけ。


  ・・・・・最後の一言は、私の希望です。


  今の私、不眠症で五十時間ほど寝ていません。
  だからこそ、書けたんでしょう、これが。
  正気だったら、こんなもの思い付いたって書くはずが無いし。
  オフィシャルに載せるべきではなかったかな? こんな愚文。
  でも、「祝福」をSSコーナーに載せた以上、これも同じ所に載せないと、
私にとっては意味が無いんです。
  不幸にもこれを読んでしまった方には、迷惑な話ですね、ほんと。
  とっとと忘れて下さい。
  最後にもう一度お断りしておきますが、これは私の「自虐」です。


  すいません、今は感想は書けません。
  でも全部読んでいます。


  りーふ図書館です。      

http://www.asahi-net.or.jp/~iz7m-ymd/leaf/masata.htm