由綺由綺由綺ちゃーん♪ 投稿者:ナゾラー 投稿日:5月15日(月)23時11分
撮影が終わり、由綺は一人、楽屋に戻った。
「ふう・・。」
疲れてるらしく、うつ伏せに寝ころがった。
ピクリとも動かない。
すぐに部屋に冬弥が入ってきた。
前に、手紙の入ったダンボール箱を抱えている。
「おい、由綺。ファンレターがとどいてるぞ。」
由綺はゆっくり起きあがった。
「あ、冬弥君。今見る。」
由綺は、たくさんあるファンレターの中から数枚取り出し、その中の1枚を開いて読み始めた。
「疲れてるんなら寝とけよ。」
冬弥が忠告する。
「ううん、大丈夫。」
由綺は次のファンレターを読み始めた。
そこには。

「森川由綺さんへ。
 応援しています、お仕事がんばって下さい。
 しかし、一つお願いがあります。
 歌っているときの踊りに、ときおり『不思議な踊り』を混ぜるのはやめて下さい。
 うちに居候の子がいるのですが、彼女があなたの踊りをテレビで見るたびに『マジックパワーが減るー!魔力が減るー!』
 と、いつも喘ぐのです。
 彼女に魔力を失ってもらわれると、うちの店の経営にも響き、大変困ります。
 彼女のレベルも上がらないので、ロリコンの道に走りそうです。
 どうかお願いします。」

「・・・・。」
由綺の表情が変わった。
「おい、どーした?由綺?」
「ちっ・・・、もうバレたか・・・。」
「お・・おい・・、由綺・・・。」
「ここも限界だな・・・。」
「何?何がバレたんだ!?何が限界なんだ!?おい!由綺ぃ!!」
由綺は冬弥を無視し、無言で楽屋を立ち去った。

続く!!

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続きそうな雰囲気なので「続く」って書いたけど、たぶん続きません。
いや、100%続かないと思う。