馬場さぁん!!!(号泣) 投稿者: ニャンヒデ
 俺が、何気無しにテレビを見ていると
「ん? 何だ、せっかくいい所なのに字幕スーパーなんて・・・」

 ジャイアント馬場さん(61)が亡くなりました。

 ・・・・・。
 ・・・・・。
「なにぃ!!!」
「どうしたの? 浩之ちゃん」
 あかりが、不思議そうに台所から顔を出した。
「なんだって? 馬場さんが亡くなっただって?」
「えっ、馬場さんて、あの、『あぽー』の馬場さん?」
「『あぽー』ってなぁ、まぁ、その馬場さんだよ」
「えぇ!!!」
「そうだよな、つい最近まで生涯現役って言ってたばっかりだったのに・・・」
 そう、何を隠そう俺は、隠れ馬場ファンなのだった。
「あぁ・・・。もうこれで、あの十六文キックや唐竹割が見れなくなると思うと・・・」
「浩之ちゃん・・・」
 目を潤ませながらあかりが見つめる。
「ジャイアントスイング、ジャイアントDDT、ココナッツクラッシュ、三十六文キック。あぁ、この素晴らしい技がもう見れないなんて・・・」
 すると、あかりがふと立ち上がり、ソファの上に立ったぞ?
「ぽぉ〜」
「うわっ!」

 げしっ

 ・・・・・。
「あかり?」
「ぽー」
 ・・・・・。
 ・・・・・。
 ・・・・・。
「馬場さん?」
 あかりが、首を振った。
 あれっ? ジャイアント馬場の真似じゃないのか?
 あっ、そうか!
「〜ボンド、ジャイアントばーばー」
 おぉ、両手上げて答えてる答えてる。
 流石、ショープロレスを、日本に確立させた馬場さんだ。
「ん?」
 そんな風に思ってると、あかり(馬場)が俺の頭を両手でつかんだ。
 そして、膝を少し上げ、俺の頭を膝に向けて叩き付けた。
 ガスッっと鈍い音がした。
「ーーーーっ!」
 痛い、とてつもなく痛い。
 そして、俺を立たせると、次は、いきなり走ってきて、俺の首に腕を掛けランニングネックブリーカーだぁ。
「ごふっ」
 こ、これは、苦しいし痛いし・・・・・・。
「おい、あかり。何首つかんでんだ。脇に抱え込むぅぬぁ!!」
 俺は、悲鳴としか言いようの無い声を出した。
 ガン
 ・・・・・DDTかい。
 もう、立てん・・・・・。
 俺がクロッキーなのを、見計らって、あかり(馬場)はフォールした。
「ワァァン」
 どこからともなくカウントの声が・・・・・。
「ツゥゥウ」
 立てない、もうだめだ。
「スリィィイ」
 カンカンカンカンカン
「勝者、ジャイアントばーばー」
 薄れ行く意識の中で、あかり(馬場)が腕を高々と上げているような気がした。

「ぽー」

------------------------------------------------- どうも、何ちゅうもん書いてんでしょうな(^^;;;
 私は、全日派だったので、昨日の訃報はショックでした。
 しかし、馬場さんは生涯現役と言う、口癖の通り現役のまま逝かれました。
 私は、一つの事を生涯やり通した馬場さんの、生き方を見習おうと思っています。
 
 ジャイアント馬場(本名:馬場正平)さんのご冥福をお祈りいたします。