──ある日の朝
「初音、なんかげっそりしてるね」
「うん、二日目なの」
「はぁ〜!?」
「昨日寝れなくって」
「なんで?」
「耕一兄ちゃんが」
「こ、耕一がどうした」
「うん、耕一兄ちゃんがね」
ま、まさか耕一が?
いや、そんなはずは。で、でも耕一ならありゆる。
「耕一兄ちゃんが」
ゴクッ
「「徹ゲーだー」とか言い出して」
「‥‥‥‥徹ゲー?」
「うん、徹夜でゲームって事。神経衰弱に勝てなかったのがよっぽど悔しかったみたい」
「‥‥‥‥」
ひゅるるるるるるるるる
「あれ、窓閉めてるのになんで風が?」
「‥‥‥‥」
ひゅるるるるるるるるる
梓の戦いは終わった
負けるな梓、がんばれ梓
人生七転び八起きだ
‥‥‥‥ところで何だと思ったの?
『続々・梓の戦い!』完