未完 投稿者: ねずみ
俺は親父の四十九日が終わった後すぐに家に帰ってきた
千鶴さん達はもっと居てくれと言ってたけどとてもそんな気にはならなかった
理由?
あの屋敷に居着く必要もなければ、居たくもなかったからだ
それに、俺にとっての親父はとうの昔に死んでいた
隆山に行ったのはあくまでも千鶴さん達に会いたかった為だ、
それ以外の何者でもない
だがその考えも、隆山についてすぐ後悔に変わった
会って分かったのだが、柏木家の人間は誰一人として俺を見ていなかった
俺を見るときのみんなの目は、まるで父親でも見るような、そんな目だった
俺はそんな目がたまらなくいやだった
本音を言えば四十九日など放り出して、すぐにでも自分のアパートに帰りたい
ぐらいだったが、来てしまった手前、すぐ帰るわけにも行かなかった
隆山での日々は俺にとって拷問と同じ‥‥‥‥いや、まさに拷問だった
常に自分とはちがう誰かを要求され、それに応じぬと失望のまなざしが俺を
待っていた

そこでは俺は俺を求められてはいなかった
俺は俺を演じてはいけなかった
そこでは俺は父親を求められていた
俺は柏木賢治を演じなくてはならなかったのだ

                               (未完)
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どうも、初投稿のねずみと言います
はじめての書き物なので、はっきり言ってへたくそです
誤字、脱字もあるはずです
おまけに未完な上、続き考えてません
そこでもし「この続きが書きたい」と言う奇特な方がいるのであれば
是非連絡下さい
この話の続きをどう展開しようとかまいませんから
誰か続きを書いて〜(^^;