フラレ男矢島の調査日記 富士樹海奥地に幻の神岸村を見た!(中)  投稿者:闘魂秋吉


着いた……
俺、矢島は、あっさりと富士樹海へと辿り着いた。
日本は狭い。
何故だかそんな事を改めて思った。
時刻は…まだ1時過ぎ。
昼食でもとって、腹ごしらえするか。
……
とりあえず俺は、10分くらい歩いたところにあった、
ドライブインで昼食をとることにした。
ドライブしてきてねえのに、ドライブインというのは是如何に?
まあ、そんな例外は、俺一人であろう。
愛の証を探しに、ここ富士樹海まで来た俺、男矢島只一人……


「カレーライスひとつ」
「かしこまりました」

「うーむ…」
俺は窓際の席に腰を下ろし、これからのことを考えた。
確かに俺は富士樹海まで来た。
だが、問題はこれからだ。
富士樹海は広い。
そのうえ、方位磁針は効かないと来たもんだ。

「カレーライス、お待たせしました」
ことり。
湯気を上げたカレーライスが、俺の前に置かれた。
鼻を刺激する、心地よい香りが食欲を増幅させる。
まぁ、これを食ってから考えるか。
俺はカレーライスに箸…もといスプーンを伸ばした。

カランカラン
「ありがとうございましたー」
さて…
何はともあれ、食料を買い込まねばならん。
俺は全財産の殆どを使い果たし…大体1週間分位だろうか?

食料を買い込んだ。
懐が寂しい。
いや!全ては愛の為だ!!
俺は……行くッ!!
富士…樹海へ…!!

その日、富士樹海に一人の若者が足を踏み入れた。

俺は、日記をつける事にした。
もし俺がここで息絶えても、
この熱意が神岸さんに伝わったら、俺はきっと報われるであろうから。
たとえ、俺の魂がこの世の存在から消失していたとしても。
そう、俺は愛の戦士、矢島。
神岸さんの為なら、振り向く事は許されない。

1日目、昼。およそ300M
まだまだ車の音が聞こえる。
ここらへんにあると嬉しいんだけどな〜。
いや、みつからないから『伝説』であり、『幻』なのだ!

1日目、夜。およそ1KM位だろうか?
ここは樹海だ。ホイホイと突き進んでいっては、いつか餓死するのは目に見えている。
慎重に、ゆっくりと、足を進めなければならない。
とりあえず、今夜は洞窟(あるのか?)らしきものを見つけたので、
ここに野宿することにした。
まあ、樹海の中にホテルとかあったら妙だしな。
あ、でもその、『神岸村』にはあるのかも…
まあいい。今日はこれで寝る。

2日目、朝〜昼。2〜3KMくらい?
自分の方向感覚に自信が無くなってきた。

2日目、夜。3〜4KMくらい?
より暗さを増した樹海は、今でも俺に襲いかかってきそうだった。
そう、ここは樹海。
熊とか、かつて千葉から逃げ出した虎とかいても、全くもっておかしくない(おかしい)。
なるべく、目立たないところを探して寝ることにしよう。
おやすみ〜

3日目、朝〜昼。5KMくらい
ここに来て、ミスに気がついた。
生死に係るくらいの、重大なミスだ。
サンドイッチの賞味期限が、切れている…
しまった。日保ちしないものを調子に乗って買ってきてしまったぜ…

3日目、夜。5KMくらい
空腹だ。
危険だと言う事は分かってはいるのだが、
空腹のあまりついついサンドイッチに手出ししそうになる。
サンドイッチ、おにぎりの賞味期限が切れていることによって、
食料はおよそ残り1日半くらいまで減った。
ここが思案のしどころだ。
戻るか、
それとも…


進むかだ。
             
                      

…俺は、進んだ。


                                        (後編へ続く)
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闘魂「前編でも書いたが、まことに申し訳無い!!矢島をいぢめる会副長(大嘘)
の俺が、この場を借りて謝ります!」
影「ホントだよ。なんせ1本が2本、2本が3本になってくんだからな〜♪
おまけに、今回なんかシリアスタッチだしなぁ〜?」
闘魂「全くもってその通り!弁明する気もございませんが、
責任を持って完結だけはさせてもらいます!」
影「こうして、TH7もどんどん長引いて〜♪」
闘魂「うぎゃああああああああ!!!!!」