まるせりお(よん)  投稿者:闘魂秋吉


「お〜い、おきろ」
……………うるさいですぅ…
「おーい」

まるせりお(よん) 『まる(ち)』

「ざ、ざむいでずぅ…」
「お、起きたか、リオねーちゃん」
へ?リオねーちゃんさんって、誰ですかぁ?
新型のお仲間さんですかぁ?
変な名前ですねぇ…
それにしても、寒いですぅ…
「…って!!ここは!どこなんですかあああああああ!?」
「どうしたリオねーちゃん、大声出して。」
一体ここは、何処なんでしょうか?
リオね−ちゃんって、誰なんですか?
私が眠りについている間に、売りに出されてしまったのでしょうか?
ですがはっきり言って…
この家には、私を買える金額なんて、持ってないと思います…
はっ!!
もしかして、あまりに私が役立たずのために、長瀬主任に捨てられてしまったのでしょうか?
データだけ捨てれば良い所を、ついかっとなって、ボディごと。
そ、そんなの…ひどいです……。
「う…うう……な…長瀬主任〜、ひろゆきさぁ〜ん!!」
遂に私は、泣き出してしまいました…
悲しいですぅ…
「リオねーちゃん、なんか変だぞ…」
この男のコ、どうやら私のことをリオねーちゃんと呼んでいるようです。
この家では、私はそういう名前なんでしょうか?
とりあえず、朝のあいさつをしなければいけませんね…
捨てられたからって、いつまでもくよくよしていられません。
人生前向きに!と、浩之さんも言ってました。
「おはようございます!」
「………?」
返事がありません。
どうしたのでしょうか?
「リオネーチャン、やっぱり今日はヘンだぞ…」
はぁ。変なんでしょうか?よく分かりません。
「まあいいや、朝飯だぞ。今日は俺の当番だからな」
朝ご飯って言っても、メイドロボはご飯が食べれませぇ〜ん…
でも、何なんでしょうか?この感じ…
お腹のあたりに、穴の開いたような感じです…
「いただきまーす」
「い…いただきますです…」
仕方ないです、とりあえず口の中に入れて、あとで捨てましょう…
ぱくっ。
もぐもぐ…
うっ!?
そ、そんなはずは…
も、もう一口…
ぱくっ。
もぐもぐ…
「どーした、リオねーちゃん?」
「あ…」
「あ?」
「味が…食べ物の味がわかりますううううううう!!」
「…は?」
「う…うれしいですぅぅぅぅぅぅ!!」
「…早く学校に行かないと遅刻するぞ、リオねーちゃん」
…学校…ですか?
とすると私、テスト運用期間中に捨てられたんですかぁ?
変ですねぇ〜。
私の制服、つぎあてなんかありましたか?
変ですねぇ〜。
私、黒髪で、触覚が2本、ありましたか?
変ですねぇ〜。
…ここ、結局どこですか?
「行ってきま〜す、です」
私は、何処かも分からない家を出ました。
そういえばあの男の子、見た限り小学生ですが…
あの子こそ、学校はいいのでしょうか?

それと…
あのご飯、不味かったです!!

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闘魂「このつまらない駄文も次で最終回だ!」
影「本当か!?それは良かった!!」
闘魂「本当だ!その後は本当に例のもののつづきを書くぞ!!」
影「ほ、本当か!!」
闘魂「おう!ほんとうだ!矢島いじめシリーズの、最新作をッ!!」
影「違うだろおおおおおおおおおおッ!!」
闘魂「ちょっとボケただけなのに…」