…………… ぐー。 「おーいセリオ、朝だぞー」 う〜〜〜、 この暖かいとこでもう少し寝させて… 「おい、もうメンテも充電も終わってるよな?」 「…はい、確かに」 「じゃあ、何で起きないんだ?今日はマルチといいこのセリオといい、 なんか変だぞ?」 「ええ、変ですね…どうしたんでしょう?」 むにゃむにゃ、 え?セリオって誰? まるせりお(さん) 『りお』 「お〜い、起きろ、起きろってば」 ゆさゆさと、体を揺さぶられた。 良太…後5分寝させて……… 「仕方ない、メンテのやり直しだな。どこかに異常が出たとしか思えん」 「はい、分かりました。すぐに準備させます!!」 メンテ?異常?何の事? それに今日の良太、やけに声が低い… それに、何でこんなに暖かいのかしら? この時期なら、ウチはあと気温10度は低くて… ・・・・・・ もしかして、ここ、ウチじゃない? そう思うと、いままで寝るか起きるかの瀬戸際だった私の目は、 もういきなり、パッチリ覚めたのです。 ………眩しい。 こんなに沢山の蛍光灯があるなんて… やっぱりウチじゃない。 きっと寒さで倒れて、親切な御方がここに泊めてくださったのだわ。 とその時、視界の真正面にひとつの顔が現れました。 その男は中年くらいで、白衣を着た見るからに怪しい人。 その男は、 「お、やっと起きた。お〜い、セリオが起きたぞ」 と、言い放ちました。 だから、セリオって誰? も、もしかして…ここは悪い人達の所で、 私のほかにも沢山女の子を捕まえて、 それで今の私みたいに変な名前をつけて、 さらに変態的な事を散々やった後、 海外に売り飛ばしちゃったりするんでしょうか? そう考えると、私は怖くなって… 「い…嫌ああああ!!」 目の前の怪しいオッサンの顔に思いっきり頭突きして逃げ出しました。 「売られるのは嫌ああああああ!!」 わたしはこの何処かも分からない建物の、 何処かも分からない出口目指して走りつづけて… 鏡を見つけました。 そこにうつった私の姿は…… 「な、何でなのぉぉぉぉぉ!?」 別人でした。 セリオ(の理緒)が嵐のように駆けだし、去っていった後… 「いてて…どうしたんだ?セリオは?マルチよりひどいぞ」 額をさすりながら、長瀬主任が言った。 「とにかく、捕まえるように通達しますか?」 その助手がたずねる。 「う〜ん……そうしてくれ。」 「了解!!」 何で今日はマルチもセリオも変なんだろう? 低血圧になる回路なんて…付けてないしなあ。 「売られるのは嫌ああああああああああ!!!」 あ、捕まえたかな? ======================================== 闘魂「大体10時間ぶりのご無沙汰です!」 影「マジでお前書きすぎ。MIOさんみたいな大物ならともかく、 お前みたいな超5流はもっと控えろ!」 闘魂「湧き上がれ俺のネタ!!」 影「あ、コイツもう次のネタ探してやがる!!頼むから、もっとペース下げろって!」