今日はライブだ!!! 客の入りも上々!!! 天候もいい!!! 絶好の!ライブ日和だーーーーー!!! 「皆!待たせたな!!」 オオオオオオオオオオ!! 客のノリも最高だ!!! 「じゃあ1曲目…」 そのとき!!!! ぴきゅりりりん!(ニュータイプの例の音) や…矢島だ。 あのヤロー、またあかりだ・け・を見にきやがったな! ふっ…しかぁし!甘いぜ矢島!! 俺には策があるのだ!! 俺はバンドのメンバーに伝えた。ジェスチャーで。 『矢島発見、矢島発見。各員、作戦準備』 それにあかりや綾香、レミィがジェスチャーでこう答えた。 『了解』 ここまでで0.21秒。 「…いくぜええ!!」 …ばきょおおおん!!(SE) ガラスの割れたような音が響き渡る。 そして俺は、 「ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン…」 じゃん♪じゃん♪ びくっ!! 掛かった!! 「ルパン・ザ・サァァド!」 ばきょん!ばきょん!(SE) びくっ!びくっ! 思った通りだ! 矢島の体が、効果音に合わせて動く!! 俺はその時、親父から聞いた言葉を思い出していた… →→→ 回想シーン 親父「浩之、お前、ルパン3世は好きか?」 浩之「う〜、まあまあ」 親父「そうか。じゃあ、そのルパン3世にまつわる話をしてやろう。」 浩之「どんな話?」 親父「ルパンも、今では『不〜二子ちゃ〜ん』何てことばかり言ってる 愉快なキャラクターになってしまったがな、最初の頃はな、驚くべき事に、胸毛も生えていたし、 なにより凄く真面目に盗みをやっていたんだ!!(実話)」 浩之「ええっ!!あのルパンが!?」 親父「そうだ。あのルパンは格好良かったぞ…だがな、この最初のルパンは、 あまりにも大人向けすぎた!そのため低視聴率にあえぎ、遂にはスタッフ改変… そのような形を経て、ルパンは今の愉快なキャラクターになったんだ!(これも実話)」 浩之「そ、そうだったの・・・?」 親父「そして、その真面目なルパンの中で(第1シリーズの前半6話)、たった3話しかオープニングに 使われなかった曲があるんだ!!」 浩之「ど、どんな曲なの!?」 親父「その名を、『ルパン・ザ・サードのテーマ』という…マニアがその曲を聞いたが最後、 曲の間に度々鳴る効果音に体が反応し、遂には踊り始めてしまうという…!!」 浩之「す、凄い!!」 親父「いいか浩之…決してマニアの前でこの曲を聞かせてはならんぞ……ならんぞ……んぞ……(エコー)」 →→→回想終了… 「ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン…」 「や、止めろ藤田!!か、体が勝手に…!!」 「ルゥパンザサード♪」 じゃんじゃん♪ 「ルパァンザサード♪」 「や、止めろおおおおお!!」 遂に矢島は踊り出してしまった。 観客から、クスクスと失笑が漏れている。 「く、くそおおおおお!覚えていろ、ルゥパアアアアアアン!!」 この空気に耐え切れなかったのか、 そう言いながら矢島は逃げるように(踊りながら)夜の町に消えていった。 ふと俺が観客のほうに目をやると、 矢島のほかにも何人か踊っていた。 ありがとう、親父。 そして恐るべし、ルパン・ザ・サードのテーマ。 俺は大きく深呼吸して、言った。 「夜はまだまだこれからだぜええええええええ!!」 To Be Dynamite・・・ ===================================================== 影「ルパン第1シリーズファンの皆様、スイマセン!!」 闘魂「何で謝ってんの?」 影「お前、あんなデタラメ書いて、よくそんな事言えるな!!」 闘魂「デタラメじゃない。だって俺は踊っちまうもの。」 影「あ…そう。」 闘魂「ビデオで出ているので、知らない人は見よう!痺れるぜ!!」 影「う〜ん、それは合ってる…」 闘魂「今回の矢島いじめは、ちょっと甘かったな」 影「あ、これ、矢島いじめシリーズだったの?」 闘魂「もっとひどいイジメ方を考えなければ…」 影「………………」