To Heart7余話(3)  投稿者:闘魂秋吉


今日はライブだ!!!
客の入りも上々!!!
天候もいい!!!
絶好の!ライブ日和だーーーーー!!!


「皆!待たせたな!!」
オオオオオオオオオオ!!
客のノリも最高だ!!!
「じゃあ1曲目…」
そのとき!!!!
ぴきゅりりりん!(ニュータイプの例の音)
や…矢島だ。
あのヤロー、またあかりだ・け・を見にきやがったな!
ふっ…しかぁし!甘いぜ矢島!!
俺には策があるのだ!!
俺はバンドのメンバーに伝えた。ジェスチャーで。
『矢島発見、矢島発見。各員、作戦準備』
それにあかりや綾香、レミィがジェスチャーでこう答えた。
『了解』
ここまでで0.21秒。
「…いくぜええ!!」
…ばきょおおおん!!(SE)
ガラスの割れたような音が響き渡る。
そして俺は、
「ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン…」
じゃん♪じゃん♪
びくっ!!
掛かった!!
「ルパン・ザ・サァァド!」
ばきょん!ばきょん!(SE)
びくっ!びくっ!
思った通りだ!
矢島の体が、効果音に合わせて動く!!
俺はその時、親父から聞いた言葉を思い出していた…
→→→ 回想シーン
親父「浩之、お前、ルパン3世は好きか?」
浩之「う〜、まあまあ」
親父「そうか。じゃあ、そのルパン3世にまつわる話をしてやろう。」
浩之「どんな話?」
親父「ルパンも、今では『不〜二子ちゃ〜ん』何てことばかり言ってる
愉快なキャラクターになってしまったがな、最初の頃はな、驚くべき事に、胸毛も生えていたし、
なにより凄く真面目に盗みをやっていたんだ!!(実話)」
浩之「ええっ!!あのルパンが!?」
親父「そうだ。あのルパンは格好良かったぞ…だがな、この最初のルパンは、
あまりにも大人向けすぎた!そのため低視聴率にあえぎ、遂にはスタッフ改変…
そのような形を経て、ルパンは今の愉快なキャラクターになったんだ!(これも実話)」
浩之「そ、そうだったの・・・?」
親父「そして、その真面目なルパンの中で(第1シリーズの前半6話)、たった3話しかオープニングに
使われなかった曲があるんだ!!」
浩之「ど、どんな曲なの!?」
親父「その名を、『ルパン・ザ・サードのテーマ』という…マニアがその曲を聞いたが最後、
曲の間に度々鳴る効果音に体が反応し、遂には踊り始めてしまうという…!!」
浩之「す、凄い!!」
親父「いいか浩之…決してマニアの前でこの曲を聞かせてはならんぞ……ならんぞ……んぞ……(エコー)」
→→→回想終了…
「ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン、ルゥパーン…」
「や、止めろ藤田!!か、体が勝手に…!!」
「ルゥパンザサード♪」
じゃんじゃん♪
「ルパァンザサード♪」
「や、止めろおおおおお!!」
遂に矢島は踊り出してしまった。
観客から、クスクスと失笑が漏れている。
「く、くそおおおおお!覚えていろ、ルゥパアアアアアアン!!」
この空気に耐え切れなかったのか、
そう言いながら矢島は逃げるように(踊りながら)夜の町に消えていった。
ふと俺が観客のほうに目をやると、
矢島のほかにも何人か踊っていた。
ありがとう、親父。
そして恐るべし、ルパン・ザ・サードのテーマ。

俺は大きく深呼吸して、言った。
「夜はまだまだこれからだぜええええええええ!!」

                                    To Be Dynamite・・・

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影「ルパン第1シリーズファンの皆様、スイマセン!!」
闘魂「何で謝ってんの?」
影「お前、あんなデタラメ書いて、よくそんな事言えるな!!」
闘魂「デタラメじゃない。だって俺は踊っちまうもの。」
影「あ…そう。」
闘魂「ビデオで出ているので、知らない人は見よう!痺れるぜ!!」
影「う〜ん、それは合ってる…」
闘魂「今回の矢島いじめは、ちょっと甘かったな」
影「あ、これ、矢島いじめシリーズだったの?」
闘魂「もっとひどいイジメ方を考えなければ…」
影「………………」