俺は矢島。報われない恋のために生まれてきた男。 だが今日は、肝心の神岸さんが来ていない。 これじゃ、振られることも出来ないぜ。 とりあえず、藤田に訳を聞いてみよう。 「おい、藤田」 「あかりが休んだ訳を聞きたいんだろう?(ニヤニヤ)」 「…その通りだ。それとその笑いをどうにかしろ」 「あかりはよぉ、おめえがいる限り、学校にはもう来ないって言ってたぞ」 「な…何だって!?」 「もう一度言おうか?」 「う、ウソだ!神岸さんがそんな事、言うわけなぁぁぁぁぁぁぁい!!」 「ククク・・・ハーッハッハ!!」 俺は走った。 泣きながら走った。 そして…… 「神岸さんの家の前まで来てしまった…。」 がらっ。 「あ、神岸さ…」 ぺっ。 ぴしゃ。 神岸さんに、唾をかけられた。 ………神岸さんの、唾…… 小ビンに入れて、大切に保管しよう。 恐るべし、矢島…… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 俺も矢島イジメに参加ですー