前回までのあらすじ
あかり「とうとう私達こんな所に飛ばされちゃったね…｣
レミィ「このＳＳ作者、いつか必ずハンティングしてやるネ…」
あかり「私は止めないわ。ぜひとも殺ってほしいわね。」
レミィ「まあこの話はこの辺に置いといて！前回までのあらすじヨ！」
あかり「あー、レミィ汚い！少しでもセリフ稼ごうと思って！！」
レミィ「五月蝿い！静かに聞いてるネ！」
あかり「聞けるかぁ〜〜！！」
闘魂「ああ、二人が壊れていく・・・なぜこんな事に・・・」
レミィ＆あかり「お前のせいじゃ〜〜！！」
どがばきぐしゃめきょぶしゃごすどごばこめきめきめきずびしばこんげしげしげしぱきぐき
　　　　　　　　　　　　　　　ぽきっ。
　　　　　　　　　　　−会話を強制終了します−　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
第６話　ふたりだけのドライブ

夕暮れの中、俺はシティの明かりを遠くに見ていた。
ここは悪所。悪い所だ。
まあ、住み慣れちまえばどうって事はなさそうだが。
ぎい、かちゃ。
部屋のドアを開けて、綾香が入ってきた。
「浩之、そろそろ行きましょうよ。いくら何でも休みすぎよ」
「ん〜、仕方ねぇな・・・」
俺は重い腰をゆっくりと上げ、綾香が立っているドアのほうへのろのろと歩いた。
「もっとキビキビ歩く！」
「へいへい」
さすがに綾香ももう１時間歩くのは多・少・は・疲れるようなので、
２０分ぐらい歩いたところのシティの外れで、タクシーを拾った。

途中渋滞で立ち往生してしまい、ヴァルキリー屋についたのは、
夜８時を回った頃だった。
なんでもこの店は綾香のお薦めで、軍からの横流し品が大量にある。
何とその中には、設計図を軍関係者からコピーしてもらったものまであると言う。
当然その設計図を使って、ヴァルキリーがその店極秘ラインで生産される。
正真証明、立派な闇ショップだ。
流石軍からのコピー品。
なかなかよさそうなヴァルキリーが沢山あったが、
その中で俺の目にとまったのは、まだ軍でも少数しか生産されていない
超最新鋭ヴァルキリー（店主談）、ＶＦ−１９。
正直言ってかなり値は張ったが、前回の教訓もあるので即決した。
ちょっと胡散臭い気もするが、綾香お薦めなので大丈夫だろう。
というか、綾香の謎は深まるばかりだ。
俺の家には住所が無いので、後日綾香の家に送ってもらう事にした。
帰り際、一台の車を買った（これも闇ショップ）。
悪所からいちいち１時間もかけてシティまできちゃあ、身がもたねえからな。
「浩之、家まで送ってよ」
「ああいいぜ。今日一日は、お前の言う通りに行動する、だろ？」
「ふふ、そういえばそうね。」
「そうだ。」

と、言う訳で、俺は綾香の家に向かって車を走らせた。
「・・・」
「・・・」
沈黙。
このような状態が続くのは非常によろしくない。なので、
ハイウェイに乗った辺りで、俺は綾香にかねてからの質問をぶつける事にした。
「なぁ、綾香…」
「ん？何、浩之」
「お前、もしかしてウチのバンドに入った事を後悔してないか？」
「後悔？なんで？」
綾香はとぼけて見せているが、こんな質問を唐突にされて、少し動揺しているのがわかった。
「何でってお前、ウチのバンドに入った事で、家を…」
そうなのだ。
綾香は昔から自由気ままに生活していた事で、
祖父や祖母から、少なからず反感や不信を買っていた。
そして今回、このバンドに入ったことで祖父の怒りが頂点に達し、
遂には勘当同然で家を追い出されたのであった。
「何？じゃあ浩之は私にダイナマイトボンバーを辞めろって言うの？」
「そうじゃねえけどよ。一人暮らしは大変だろ？」
「そうね。これまで何だかんだ言って親に甘えてたのが良く分かったわ」
「そうだろそうだろ」
そうそう。俺も一人になったとき、始めてそれがわかったんだよなぁ。
「まあとにかく、バンドを辞める気は無いわ。勿論、家に戻る気もね。」
俺は安心した。そして俺は、改めて綾香という人間の器の大きさを知った。
「ありがとよ」
「何よ、浩之らしくない」
「うるせー、素直に受け取れ！」
車内に、一瞬の沈黙が訪れた。
長い一瞬だった。
「ねえ」
綾香が口を開いた。
「窓、開けていい？」
「クーラーが効いてるだろ？」
「そうじゃなくて、自然の風・・・ってヤツ？それを感じたいのよ」
自然…ってなあ。
ここもすでに人工的なものなんだがな。
まあいいや。
俺は車の窓を全開にした。
「うわっぷ…」
突然入ってきた風に、綾香は押された。
「ははは」
「もう…浩之ったら」
「悪い悪い、笑って悪かった」
おだやかな、ゆっくりとした時間が、俺と綾香を包んだ気がした。
俺は、この時だけは唄も戦いもどうでも良く、とだこの空気にもう少し浸って居たいと思った。
が。
「じゃあ浩之、今度は私からの質問ね」
「何だ？綾香」
「あなた、ウチのメンバーの中で、誰の事が好きなの？」
「…はぁ？」
「私もそっちの質問に答えたのよ、答えなさいよ」
俺は一瞬考えるふりをして、言った。
「さあな！！」




全治２週間。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｔｏ　Ｂｅ　Ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ・・・

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次回予告
浩之「皆に大事な発表がある」
３人「何々〜？」
浩之「次回までのお楽しみだ！！」
　　　ばきぃ
浩之「じ…次回…跳べ浩之！ダイナマイトヴァルキリー発進…ばたっ。」
綾香「あ、死んだ」
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影「何を血迷った？阿呆。」
闘魂「そうですよ、どうせ俺にはラブコメ（死語）なんて無理ですよ・・・」
影「オチがアレじゃあな…」
闘魂「質問コーナー　第２回ぃぃぃぃぃぃぃぃ！！」
影「逃げたか…」

Ｑ．『ヴァルキリー』と『バルキリー』はいっしょですか？
Ａ．いっしょです。

Ｑ．ＨＭＸ−１２？マルチじゃねえかぁ！
Ａ．え・・・・？げっ。（青ざめる）
　　何をどうトチ狂ったらこんな間違いを・・・
　　ごめんなさいッ！正しくは『ＶＦ−１Ｊ改』です。
　　あ、ファイヤーヴァルキリーとは、浩之が親父の形見を勝手に改造して、
　　勝手につけた名称です。

闘魂「ん〜、つかれたので今回はここまで！」
影「お前な…」
闘魂「仮面慎太郎さま、感想ありがとうございます！！」