「来た来た来た来たぁ〜〜〜!!」 浩之は興奮していた。 「戦争屋どもめ!戦いなんて下らねぇぜ!!」 もう、叫びっぱなしである。 「俺の唄を・・・聞けぇ〜!!」 うるせえ。 第4話 ファイヤーヴァルキリー沈む!本日の教訓!! そのころシティ7では、 「浩之ちゃん、大丈夫なのかしら・・・」 あかりが、心配していた。 別に何かするわけでもなく、 ただ、心配していた。 「ふぅ・・・」 レミィは、壁をドラム代わりにして、スティックで叩いていた。 それが今彼女に出来る、唯一の自己主張であった。 「もっと出番が欲しいネ〜〜〜〜!」 浩之は、歌った。 勿論、敵味方全ての通信に割り込んでいる。 それを聞いていた矢島は、 「な・・・何だ?コイツは・・・」 と、呆れたが、 歌っている奴が浩之と気づくと、 「奴をこのまま野放しにしておく事は、我が母校卒業生一同の恥! この俺がとっ捕まえてやる!!」 というのは、無論建前で、実際のところは (奴を逮捕→神岸さんがっくり→俺告白→傷心の神岸さんはOKする!) という、今時ガキでも思いつかないほど単純なものだった。 ともあれ矢島は、浩之を捕まえに向かうのであった。 「ルゥパァ〜ン、逮捕だぁ〜!!」 ・・・・・・・・。 綾香は、いつのまにかシェルターから消えていた。 今回は偵察みたいなもので、これ以上直接ここに攻撃はしてこない、 そう思ったからだ。 ただの勘だったが。 浩之は、囲まれていた。 敵のど真ん中であんだけ騒ぎ散らせば、至極当然の事である。 だが当の本人は、 「俺の唄を聴きに来たのか!?」 呑気なものだ。 綾香は無人の街中で、オーロラヴィジョンを見つけた。 そこには、敵に向かって唄いつづける浩之の姿を、無人カメラが映していた。 綾香には、それだけでこれから浩之が何をしようとしているかが分かった。 「ふぅ〜ん、そういう事。」 勘が良すぎやしないか、綾香。 いや、誰でも分かるかも。 浩之は、すでに集中砲火を浴びていた。 リンチである。 「しょうがねぇか・・・40年前の機体だしな。 唄はまた今度たっぷり聞かせてやるからな!!じゃあな!!」 そういうと浩之は脱出ポッドを射出した。 割とあきらめがいい。 だが敵はしつこい。 浩之の脱出ポッドめがけて一直線だ。 そこで浩之は、2段目のジェットを点火し、上手く敵から逃れた。 この機体、この2段点火式脱出ポッドのおかげで、 ぜんとらーでぃとの戦争のときは、生還率No1の機体だったらしい。 何か情けねぇ。 途中浩之は、矢島のヴァルキリーとすれ違った。 矢島はそれを見つけると、 「待てぇ〜ルパァ〜ン!」 と、叫んだ。 そして浩之は、 「あ〜ばよ、とっつぁん!」 二人とも、よくやる・・・ その頃。 例の葵ちゃんの部隊、アメジスト・フォースは、やっとこさ格納庫に辿り着いた。 「や・・・やっとついた・・・」 「つ・・・疲れましたぁ」 ロボットなのに? 「まさか途中であのような事が起こるとは・・・私の予想能力を上回っていました」 「・・・あ、そう」 彼女たちに途中、どんな事が起こったのか、それを知る者は、 当の本人達以外には、いない。 俺も知らない。 ただこの後に1行、書き加えるとするならば、これしかないだろう。 『もうすでに、戦闘は終わっていた。』 ちゃんちゃん あかりは、まだ浩之のことを心配していた。 あ、今あかりがいるシェルターの上を、浩之の乗った脱出ポッドが通過していった。 レミィは、まだ壁を叩いていた。 別に俺がレミィの事を嫌っているわけではない。 使い所が無いだけだ。 浩之は、脱出ポッドの中で考えた。 (本日の教訓! 40年前の機体で出るのは、もうよそう・・・) 40年前の機体という事は、だいたいF91に旧ザクで挑むようなものである。 そういう事だ。 ついでに言うと、 浩之の家は地下10階まであって、 浩之の家には、同じヴァルキリーがあと9機あった。 いらねえ。 To Be Continued・・・ ================================================ 次回予告 あかり「浩之ちゃん・・・一体なに考えてるの?」 浩之「歌うこと」 あかり「・・・・・・」 レミィ「次回!物件王誕生?ネ!」 綾香「何も話す事が無いわ・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 闘魂「ふぅ〜、今回も何とか書き上げた・・・むっ!?」 妹「ふふふ・・・」 闘魂「お前はッ!(中略)俺の妹!」 妹?「もういい加減自分を偽る事は止めたらどうかね・・・?」 闘魂「何だとぅ!?お前は、まさか・・・」 影「そう!俺はお前のこんな下らない駄文をかいてすみません、しかも愛するトゥハートとマクロス7 を題材に使ってしまって!という気持ちが生み出したお前の影だァッ!!」 ガガ〜ン!! 闘魂「そ、そうだったのかぁ〜〜!!」 影「うう・・・俺に与えられた感情は、罪悪感のみ・・・つらい、つらいぜ・・・」 闘魂「すまん影よ!!その悲しみ、二人で分け合おうぞ!!」 影「分かって・・・分かってくれたのか!!」 闘魂「影〜〜〜!」 影「闘魂〜〜〜!」 ひしっ ・・・・・・・・バカ。(俺が)