対立・・・・・ 投稿者: 盗賊 改
山奥の中を風が吹いている・・・その日の山奥は静かだった・・・
一番恐れていた事が起きてしまうまでは
初音ちゃんが前世の記憶を取り戻した事により楓ちゃんと初音ちゃんが完全対立を始めたのだ
「か、楓ちゃんも初音ちゃんも落ち着いて・・・・」
「・・・・耕一さんは渡しません・・・」
「お兄ちゃんは絶対に渡さない」
いつもはとっくに引いているはずの初音ちゃんが譲らない・・・
はっきり言って非常に危険な状態だ
二人の鬼気が徐々に上がっていく、重量が増し、地面がメキメキ言い始めた
「・・・・初音、最後に聞くわ、耕一さんの事は諦める?・・・」
「いやだよ、耕一お兄ちゃんだけは譲れない!」
「ふ、二人共・・・ここは話し合いで・・・・」
周囲の温度下がる、二人の髪の毛が舞い上がり鬼が覚醒した
ヒュ−
二人が同時に飛ぶ、互いの攻撃を紙一重で避ける攻防戦が続く
まずい!はっきり言ってこんな闘いに巻き込まれたら命の保証がない!
俺は迷わずその場から逃げ出した・・・・・

一時間後・・・・
俺は戦闘の音が途絶えたので、二人が衝突した現場を訪れた
なんか辺りの木々が減ってる気もするが気のせいだろ
そして現場にいたのは−
「あら、耕一さんどうしたんですか?」
千鶴さんだった
「ち、千鶴さん。楓ちゃんと初音ちゃん知りませんか?」
「あの子達ならそこで寝てますよ」
えっ!?
千鶴さんが示した方向を見ると
楓ちゃんと初音ちゃんが白目を剥いて倒れている・・・いったい何が起きたんだ?・・・・
ん?そういえばどうして千鶴さんがここにいるんだ?
「あ、あの千鶴さん?どうしてここに−」
「私がたまたまこの辺に来たら楓達が喧嘩をしていたので仲裁に入って話し合いをさせただけですわ」
そう言ってにっこり微笑む千鶴さん
嘘だ!
ここは山奥、たまたまでも千鶴さんが通るはずはない!
しかもあの状態の楓ちゃん達を話し合いでどうにか出来るはずはない!
いや、それ以前に二人共疲れて寝たようには見えないぞ!
しかし千鶴さんの前でこんな事・・・・言えない
俺はとりあえず楓ちゃんと初音ちゃんをおぶって帰路についた

つづく(?)
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盗賊 改「ふぅ・・・・・」
 楓李 「またご都合主義な・・・」
盗賊 改「やかましい!」
 楓李 「それにしても初音の性格ちょっと違わない」
盗賊 改「だって初音ちゃんいっつも大人しいから意地になった時の性格が見当つかない・・・」
 楓李 「想像力乏しい証拠よ、」
盗賊 改「じゃかぁしい!!」
 楓李 「あんたあの子達に愛情あるの?」
盗賊 改「あるに決まってんだろ!」
 楓李 「その割には作品ヘボね」
盗賊 改「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

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