朝起きると昼だった。 ここ毎日こうだった。 などと御託は良い。 今日はフィンさんが遊びに来る日だ。 教えた道順でこれるはずがないから(おい)電話待ち〜。 暇だ。暇過ぎる。 某優しさの結末のプロットを組み立て直す作業を始める俺。 章分けして、シーンごとに構成を決めていくその木目細かさはそのまま、少 しの書き足しでSSにできるような気もするが、大きな間違いである。 これが異様に長い文章に化けるのはいつもの事なのだから。 しかし、正直この作業にも飽きた。 う〜、ピアノでも練習しよう。 今練習している曲は、ジョージ・ウィンストンのLonging/Love だ。某、怪しいチャットで出会った看護婦さんにわざわざ送ってもらったのは、 秘密である。 ここ一月ほど練習して、結構弾けるようになってきた。 とりあえず、かるーく流して……。 ぴんぽーん。 ちゃ〜ん。ちゃらら、ちゃんちゃちゃ〜ちゃちゃちゃ、ちゃららら〜ん。 まったくチャイムに気づかない俺。 ぴんぽーん。 ぱたぱたぱた。 あれ? おばあちゃんが出たな? ふと振り替える俺。 俺の部屋は玄関に面しているというか、窓の外は家の真正面のため、いわゆ る…、振り返ったところに見える、それと思しき男の姿……。 あ゛。 慌てて玄関に出る俺。 「どもども。良く来れましたね」 「ここらへん、一周しましたよ。ところで」 と、フィンさん、メモを広げる。 「ここなんですけどね」 ああああああああっ! 一個所説明を間違えてる。(爆) 「ほ、本当に良く来れましたね」 本気で感嘆する俺。 「やっぱりピアノ弾いてたんですね」 「あ、はい。とりあえず上がってください」 しかし、通すところといえば、やっぱりコンピューターのある……、ロフト!? リビングから、梯子で登るロフト。果たしてお客様をお通しするところか? 「んじゃ、上に」 あっさり通してるぅぅぅっっ! あ〜、えっととりあえず。 「そこの引き出しに一番下の妹の下着入ってます」 じゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっ! 「いや、現実ではそんなに(苦笑) 中学生からですね」 ほ、よかった。じゃ。 「ネット繋ぎましょう」 図書館に行く二人。でもあんまり話さず退却。 うーん、じゃ、ゲームでもすっか。(^^; 「格闘はあんまり」 え゛え゛っ! 俺、格闘系の人なんですが。 こうなったら殺るドラだっ! そう、ダブルキャスト! 「はい、どうぞ」 いきなりやらせる俺。 「ハッピーエンドが全然見れないんですよぉ。後ノーマルエンド」 フィンさん、いきなり俺の知らないバッドエンド到達。 「あれぇ?」 しかも達成率80%を超える。 「はれ? と、とにかく、80%超えたらおまけモード始動です!」 おまけモードを始める我々。 「あはは、結構面白い。でもこれだけでノーマルエンド6つ埋まっちゃった(汗)」 そして俺はふと気づく。 「部長のサイドストーリーは? ないのぉ!?」 結局ダブルキャストやって、季節を抱きしめてやって、一応フィンさんに妹 下二人に面通しはさせたけどね。(笑) で、結局フィンさんは帰って行ったのでした。 なんだったんだろな?(笑)http://www6.big.or.jp/~tearoom/entrance/