キン肉マン・マルチ 第二章(14) 投稿者:助造 投稿日:7月13日(金)21時52分 削除

 前回までのあらすじ

 東鳩超人選手権三位決定戦。
 智子と琴音の死闘が続く。
 序盤から攻めつつも、しぶとく立ち上がってくる智子に
 決定的な一撃を入れることが出来ない琴音。
 話は琴音の過去を交えながら、進行していく…ハズ。(おい)


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      キン肉マン・マルチ 第二章 東鳩超人選手権編 第十四話



 
 それからというもの、琴音は亜矢子に連れられては、様々なトレーニングを
勧められ、何となく疑問に思いつつも、それらを確実にこなしていった。
 学校では、運動によって、体力が下がった時などに、暴走が来てしまっては
それこそ最悪の状況になってしまう、と思っていたため、琴音は疲労しない程度
でしか、運動という運動をしていなかったのだが…。
 例えば体力を消耗しないように、運動ペースをセーブしたりなどしていたのだが、
そのせいもあってか、琴音の体育の成績はあまり褒められたものではなかった。
 しかも、琴音の、その雰囲気も手伝って「病弱そうな少女」というのが、周囲に
定着してしまったらしい。
 
 だが、実は琴音は運動音痴などではなかった。
 むしろ、運動神経…というより身体能力はかなり高い方だった。
 琴音は亜矢子の組んだトレーニングメニューを、難なくこなしていったのである。
 亜矢子のメニューは、素人がこなすには、あまりにも厳しいものだったのだが。
 事実、初めの一週間は、琴音はトレーニングが終われば、立つことも難しいような
状態になっていたのだ。
 亜矢子はと言えば、そういう琴音に喝を入れるでもなく、手を貸すでもなく、ただ
いつものように、微笑をたたえてそれを見ているだけ。
 それが亜矢子のやり方らしい。
 手も貸さず、喝を入れたりもしない。
 諦めるも、続けるも、本人の意思に任せっきりなのである。
 亜矢子は、様々な種類の格闘技の専門に、知り合いがいるらしく、日替わりに琴音は
様々な道場やジムに連れ回された。

 だが、それを一ヶ月もこなしていくうちに、琴音の成長は顕著に表れてきた。
 自らの力を押さえることなく、身体能力の限りを尽くして運動をした琴音は、自分
でも驚くほどの、運動能力を秘めていたらしい。
 それは当然、超人だからということもあったが、それを無しにしても琴音が大きな
才能をもっていることに違いは無かった。
 まず、呑み込みが非常に早いのである。
 琴音は、亜矢子に連れて行かれた道場等で、様々な種類の格闘技術を教えてもらった
のだが、それがどのようなものであっても、まるで乾いた土が垂らされた水滴を吸収
するかのように、それらを自らの物へとしていくのである。
 亜矢子も面白がって、どんどん多くの種類の格闘技を学ばせていく。
 琴音はそれを自分のものにしていく。
 それには、道場やジムの指導者たちなどが、揃って驚いていた。
 …琴音自身は、比較する相手がいなかったので、よくわからなかったが。
 それでも、琴音自身も、少しずつ自分に隠れていた力を実感していた。
 
 超能力の方はと言えば、これも今の所、特に問題無かった。
 毎日一度、亜矢子を相手にしてスパーリングをする時、琴音は超能力を使っている。
 まだ、亜矢子を相手にする時以外には使えなかった。
 自信がなかったのだ。
 仮に、琴音が超能力を操作するのに失敗しても、琴音と同等以上の能力を持つ亜矢子
ならば、それを打ち消すことは容易なことらしい。
 実際、幾度かそういうこともあったが、亜矢子のおかげで全て事なきを得た。
 超能力は、様々な用途で使うことが出来た。
 相手の動きを制限したり、自らの身体能力を多少向上させるなどは、勿論のこと。
 力の掛かる方向を利用すれば、それこそ多くの使い方ができる。
 例えば、能力を一点に集中させることで、その部分を強化することができる。
 拳ならば、グローブなしで、思いきり相手に拳をぶつけることができる。
 貫手でいえば、貫く力が上がる。
 それでいて、怪我をすることが極端に少なくなる。

 もっとも、まだ能力を完全に操れるとは言い難い琴音には、難しいものだったが、
それでも少しずつ、確実に能力を制御、操作出来るようになってきている。
 亜矢子の提案が功を成しているのである。
 
 しかし、この訓練の中での、琴音の一番の変化といえば、格闘技への関心である。
 初めは、超能力を押さえるための手段としてしか見ていなかったが、最近では、
それが手段なのか、目的なのかわからなくなってきている。
 楽しくなってきているのだ。
 悩んできた能力が、確実に操作出来るようになっていっていること。
 少しずつ、強くなっていること。

 そして、亜矢子から興味深いことを知ったのだ。
 東鳩超人選手権。
 亜矢子が二年前から出場している格闘技の大会である。
 超人界で、最高レベルの大会である。
 ルールは基本的には何でもあり。
 場合によって、幾つかのルールが設けられることがある。
 その大会で、亜矢子は昨年度の三位だったらしい。
 琴音が驚いたのは、亜矢子がその大会で三位だったという事ではなく、亜矢子の
更に上に強者がいるということだった。
 亜矢子は、勿論『能力』を使っているのである。
 それでも―――勝てなかった相手がいるのだ。
 琴音はスパーリングですら、亜矢子に勝ったことがない。
 それより更に上がいる―――

 どくん。

 それを聞いた時、琴音は、自らの胸が昂ぶっているのがわかった。
 それが『目標』になった。

 自分が、強さというモノに価値を持つことが出来たなんて…

 だが、初めはよくわからなかったが、今はハッキリ言える。
 強さに価値観が持てて嬉しい、と。
 そして、目標ができた。
 強くなるという目標。
 いや、強くなりたいという願望。
 欲しいもの。
 それが生まれた。







 琴音が仰向けになった智子の身体に突き刺さっていた。
 吸血鬼には、棺桶に入っている時に、蘇らぬよう心臓に杭を打ち込むという。
 心臓ではないが、同じく急所である鳩尾に琴音の白く、艶やかとも言える足が、
正に杭のように食い込んでいた。
「ごほっ…ぁ…」
 胸を焼くような感覚。
 何かが込み上げてくる嫌悪感。
 嘔吐。
 智子はそれを必死に耐えていた。
 琴音はもう智子の腹の上にはいない。
 追撃は…してこない。
 少し離れた場所にいる。
 少し離れた場所から智子を見ている。
「げほっごほっ…!」
 智子は空気を大きく吐き、そして吸い込みながら、床の上でもがいていた。
 レフェリーがカウントを取る。
 その声がひどく濁った声に聞こえる。
 あるのは嫌悪感。
 溜まった疲労が肉体を襲い、何もかも投げ出したくなる倦怠感に包まれる。
 それでいて、智子は例え様のない怒りを覚えていた。
 何故攻めてないのか?
 今は絶好の勝機である。
 相手が床に倒れていて、そして立ち上がれないのだ。
 そのままもう二、三度踏みつければ、智子とて立ち上がれないだろう。
 圧倒的に琴音が有利な状況にいるのだ。
 勝利は目の前にあるといっても過言ではない。
 それなのに…琴音は出ない。
 何故?
 智子の頭に浮かんだの一つだった。

 ―――手を抜かれている。

 だから、智子は例え様のない怒りを覚えていた。
 自分を見ている琴音の視線が、自分を見下し嘲笑っているものに感じられた。
 床で蹲っている自分を見て、愉悦に浸っているように感じられた。
 嘔吐の嫌悪感は何処かに消え失せ、それは激しい怒りの炎へと姿を変えた。
 倦怠感の代わりに、身体が熱く躍動していくのがわかる。
 先程とは違った、胸を焼くような感覚がする。
 どうしようもない怒り。
 それをぶつけられないもどかしさ。
 それが智子の身体中を駆け巡り、煮え滾った血が心臓を焦がしているのだ。
「ああぁぁっ!!!!」
 奇声とも言える叫び声を上げて智子は立ち上がった。
 レフェリーが驚いたような顔をしていた。
 怒りに我を忘れているようでいて、自分はまだ周りが見えている。
 智子はそんなことを思った。

「琴音ェっ!!!!」
 智子はすぐにでも琴音に殴りかかっていきたかった。
 真っ向からに突っ込んで行ってやる。
 そう思って、琴音が立っている方へと向き直った。
 拳は固く握られている。
 これを思い切り琴音にぶつけたる!
 そう思って、琴音が立っている方へと向き直った、が…

 ―――向き直った先は琴音が立っていた場所だった。

 そこに琴音の姿はなかった。
 琴音は移動していた。
 それは当たり前のことなのかもしれない。
 しかし、智子にはその当たり前のことが頭から完全に欠けていた。
 何が、自分は周りが見えている、や!!
 全然見えてヘンやないか!!
 
 ひゅっ。

 そういう音が聞こえた。
 背筋が凍りつくような、悪寒。
 ワケがわからなくなるような、悪寒。
 同時に身体に走る戦慄。
「――――!!」
 
 ごっ。

 硬い物と硬い物とがぶつかった音がした。
 戦慄が智子の身体を駆け抜ける前に智子の意識は吹っ飛んだ。
 観客には、一瞬、智子の頭部が弾けたように見えた。
 背後からの琴音のハイキックが智子の側頭部を直撃していた。
 
 
 



「ふぅ…」
 琴音は草むらに寝転がりながら、大きく息を吐いた。
 今はトレーニングの合間の休憩時間である。
 しかし、それは琴音だけで、道場の中からは絶え間なく練習の声が聞こえてくる。
 ここ数日、琴音は空手の道場に来ていた。
 偶に他の門下生に混じって練習をするが、普通は亜矢子と一緒に練習をしている。
 
 休憩の時、琴音はよくこの道場の裏庭で寝転がっていた。
 少し行儀が悪いかも…。
 そう思いながらも、琴音は寝転がっていた。
 この姿勢が一番落ち着く。

 見える空は青く、何処までも広がっている。
 いや、実際には視界の範囲には限界があるので、見えている空には限界があるが。
 それでも、これほど空が大きかったのか、などと、今更になって気付いたような
気がしてくる。
 …今まで、いつも俯き加減だったといっていい琴音には、空は新しい景色だった。
 いや、空を見上げたことがなかったわけではないが、琴音がそれに何らかの感慨を
抱くことはなかった。

 それが今は違う…ような気がする。
 面白いもの、美しいもの、感動できるもの…。
 それは本当に些細なもので、いつも近くに在る物なのかもしれないが、それに気付
いていないことは多い。
 例えば…この空がそうだった。
 空の雄大さ、美しさ。
 上手く言葉にはできないが…何だか心動かされている。
 感じるものがある。
 今までも、いつも近くに在ったものなのだ。
 それなのに私は気付いていなかった。

 …私は、変わった。
 そう思う。
 変わった。
 それを自覚すると、少し前の自分の姿がしっかりと見えてくる。
 欲しい物なんてなくて…いや、物を欲しがることさえ、許されないと思っていた、
少し前の自分。
 希望も願望もなくて、いや、あるとすれば他人が傷付かないようにとだけ願って
いた、少し前の自分。
 何も望まず、成すがままを受け止めていた私。
 やはり…間違っていたのかもしれない。

 ネガティブな思考では、何も変わりはしなかった。
 今思えば、とても変な気分になる。
 何故私は…ネガティブなままでいたのか。
 勿体無いことをしていた、と思ったりもする。
 だけど、それでも、前の自分を捨てたいだとか、忘れたいとは思わない。
 後悔は人をネガティブにする。
 前の私があるから、今の私がある。
 確かに反省をしたりしているけれども、それでも、忘れたいなどとは思わない。
 それが、何の意味もないことを知っているから…。
 そう、亜矢子さんが教えてくれた。

「―――琴音ちゃん」
 
 そんなことを考えていると、不意に、背後から名前を呼ばれた。
 そこには…やはり亜矢子さんがいた。

「はい?」
「…ふふふ……」
 何故か亜矢子さんは私の顔をみて笑った。
 少し気になったが、考えても答えは出ない。
 この人の心情は、いつまで経っても読み取ることが出来ない。
 私に、読心能力はない…。
「あ、あの…どうしたんです?」
「あ、そろそろ、いつものスパーリング始めるから。とりあえず…それだけ」
「はい…わかりました。すぐ行きます…」
「うん…。それと、今日は練習終わったらいつものトコに行こうか」
「いつもの? ………あ、はい…」
 いつものトコというのは、亜矢子と初めて会ったときに連れて行かれたあの食堂
のことである。
 あれ以来、よく亜矢子に連れられて、度々何か食べに行くようになった。
 …と、言っても、琴音の場合はきつねうどんしか頼まないのだが。
 どうやら、いつの間にか好物になっていたらしい。
「…さて、私はもう行くね」
「はい…。私もすぐに行きますから」
 亜矢子の背を見ながら、琴音は小さく溜め息をついた。
 何故溜め息が出たのか、よくわからなかった。






「おい、あかり…」
「…なに? 浩之ちゃん」
 浩之は少し震えた声であかりに話し掛けた。
 試合は依然、琴音有利に展開している。
 今も、ハイキックを受けた智子が、ダウンしてカウントを取られている。

「お前…今の琴音ちゃんに勝てるのか?」

 正直な疑問だった。
 浩之には、今行われている試合が相当凄惨なものに見えた。
 思わず何度も息を呑んだ。
 完全に、浩之はその光景に圧倒されてしまっている。
 数日前のマルチとの時とは違う。
 あの時以来、浩之は…琴音は『それくらい』のものだと思っていた。
 だが…

「さあ、どうかな?」

 笑ってそう言った。
 あかりから返ってきた言葉は、意外なものだった。
 浩之は今日のあかりを見ていて思ったのだが、普段の様子からは窺えないほどに、
自信家といってもいいほど自信に満ちているようだった。
『マルチちゃんに絶対勝つよ』
 あかりはそう言っていた。
 やはり、チャンピオンだから自信があるのか…。
 そんなことを思っていたので、浩之はあかりが『私なら勝てるよ』とでも言うか
と思った。
 しかし、あかりは『わからない』と言っている。
 笑っているし、深く考えていないだけなのかもしれない。
 それとも―――

 あかりが勝てるかわからないくらい、本当に琴音が強いのだろうか?

「…………」
「…………」

 あかりは強い…のだろう。
 浩之にはよくわからなかったが、事実、あかりはこの大会のチャンプなのだ。
 そのあかりが勝てるかわからない。
 負けるかもしれない、と。
 そう言っているのか?

「…決勝に“上がるべき”なのは…本当は姫川さんの方だったのかもしれないね」
「…………」
「あ、また動くよ」






 トレーニングを始めて、半年が経つ頃だった。
 その日は、生憎の雨だったので、ロードワークは無しにして、琴音は一人、部屋
で筋肉トレーニングをしていた。
 毎日欠かさず、筋肉は鍛えている。
 今日はそれより更に筋力トレーニングの時間を、内容を増やす。
 鍛えてはいるのだが、琴音の身体は、相変わらず見た目は細い。
 厚く、太くはならず、そして重さもあまり増さない。
 それが、体質なのかどうかは良くわからないが、見た目以上に琴音の身体は強い
ことは確かである。
 例えるなら…鋼の鞭のようなものだ。
 しなやかで、細い。
 だが、その身体が生み出す威力は大きい。
 硬い筋肉はついていないが、琴音の筋肉は全て実用的なものだった。
 力はある。

 琴音は、今日は空手の道場に来ていた。
 もう、他の門下生は既に帰宅してしまっている。
 が、それもいつもの事だった。
 琴音は、いつも最後まで残って練習をしていた。
 まあ、その大半は柔軟運動等の、身体の調子を整えるようなものだったが。

 その日は、それでもいつもより遅くまで残っていた。
 朝から降り続く雨は、全く止む気配を見せない。
 むしろ、大振りになってきているようにも思える。
 辺りが暗くなってきているのは、夜が近づいてきているだけではないだろう。
 空を鉛色の雲が覆っている。
 先程から、何度か雷鳴が響いていた。
 その中で、琴音は淡々と筋トレをこなしていた。

 琴音は、他の女子が怖がったりする雷が全く怖くなかった。
 そんなものより、更に恐ろしいものが、琴音の一番身近なところにあるからだ。
 雷は科学で…とにかく、何かで証明できる。
 それが何なのかわかっている。
 わかっているなら、別に怖くない。
 いや、怖いことには怖いのだろうが、その怖さを知ることはあまりない。
 それがわかっているから怖くない。
 だが、琴音の持つ能力は何なのかわからない。
 その大きさも、強さもだ。
 わからない。
 それが何時、何に牙を剥くのかわからない。
 そして、そんなわからないモノ…とてつもなく危険かもしれないものが、自分の
中にあるということが、怖かった。

 
 ふっ


 突然、蛍光灯の明かりが消えた。
 辺りが暗闇に包まれる。
「停電…?」
 慌てるでもなく、琴音はそう思った。
 先程から落雷があっている。
 どこか近くに落ちたのかもしれない。

「………?」
 そんな暗闇の中で、琴音は何かの気配を感じた。
 いや、人の気配だ。
 誰かが部屋に入ってきている。
「誰…ですか?」
 琴音は闇に向かってそう言った。
 言って、何となく無防備な気がした。
 確かに、忘れ物をした門下生が来ただけかもしれないが、もしかすると泥棒か何
かかもしれない。
 …いや、道場に忍び込む泥棒というのもないか…。
 それに、先程戸締りをしていたのだが、忘れ物のような物は見当たらなかった。

 相手はつい先程まで気配を消していた。
 つまり、気配を消す方法を心得ている。
 そして泥棒ではない。
 門下生でもないだろう。
 つまり…。
 琴音は、自分がいつの間にか拳を握っていることに気付いた。

 そういう事をやりにきたんですね?

 声に出さず、心の中でそう思った。
 ぎしっ…。
 一歩一歩、踏みしめるように歩いてくる。
 無論、琴音の方へ。
 琴音は構えをとらない。
 ぎしっ…。
 近づいてくる。
 相手は琴音の姿が見えているようだが、琴音にはまだ顔が見えない。
 あと一歩で…。
 琴音は構えをとった。


 その時、一筋の稲妻が走った。
 雷光が、闇に隠れていたものを照らし出した。
 見えたのはいつもの道場。
 古びた床。
 汗の匂いの染み込んでいる壁。
 様々な練習道具。
 何度も殴り、蹴ったサンドバック。
 干された道衣。
 そして―――

「あ……」

 ―――目の前にいる者の顔が窺えた。

「あ、ああ……」

 それは見覚えのある女性の顔だった。

「どうして……!?」

 それでいて、今まで見たことのないような顔をしていた。


「―――亜矢子さん!!」


 琴音がそう言った瞬間、亜矢子の拳が琴音の腹に突き刺さっていた。



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 お久しぶりぶり下痢気味な助造です。(使い古されたネタ)
 あ〜、久しぶりにSS書きました。
 落ち着きました。

 もう次回予告もヘッタクレもないような展開です。
 俺には先の展開を予測することなんざ出来ねぇゼ! HAHAHA!(笑うな)
 とりあえず…話が進んでませんね。
 まあ、今度くらいで琴音の昔話くらいは終わるかと。(あくまで予定)

 ああ、もうキン肉マンでも何でもないような話です。(汗)
 琴音ちゃんが強いのは『姫川』だからという理由ですし…(核爆)
 流石にこれはまずいような気がしている今日この頃です…。