長瀬のおじいさんが、死んだ娘の代わりに作ったお人形――ピノキオ。 想いが天に届いたのでしょうか? 「…あ、あれ…わたし」 「おまえ、喋れるのか!」 「は、はい。なんか…そうみたいです」 2人は仲良く暮らし始めました。 ですが―― 「借金のカタに、このお人形は貰ってくわよ」 「………」(こくん) 「うわー!ま、待っとくれ〜」 「おじいさーん」 哀れ、お金持ちの来栖川姉妹に 借金のカタとして、無理やり連れ去られてしまいました。 かわいそうなピノキオは、姉妹のオモチャに―― 「………」 「なに?――『嘘をつくと鼻がのびるって説明書に書いてある』って?」 「………」(こくん) 「ふ〜ん」 ぎちぎち 「綾香さん、な、縄を解いてくださ〜い」 「うるさい!それにご主人様って呼びなさい!っていつも言ってるでしょ!」 ばきっ 「はわわ…」 「じゃあ、実験をはじめるわよ!――すべて“いいえ”で答えるのよ」 「は、はい!」 どがっ 「い…いいえ…」 「そうそう♪ じゃ、いくわよん」 Q・わたしと長山志保が同格?なんで? 「いいえ! いいえ〜! そんなこと考えた事もありませ〜ん」 「ねえさん、どう?」 「………」(こくこく) 「ふ〜ん。あどけない顔して、心の底ではこんなことを」(にっこり) 「ふぇぇ〜」 Q・あかりさんって、いい脇役ですねー。ヒロインのわたしが引き立ちますよー 「いいえ!いいえ〜!」 「って、あからさまにハナが伸びてるじゃないの」 「………」(こくこく) 「ふぇぇぇ〜」 Q・人間なんて下等生物☆そのうちメイドロボが支配してやるんですよー。 「いいえーっ! そ、そんな大それたこと夢にも…」 「じゃあ、そのハナはなによ」 「はわわ〜」 「………」 「そうね。ねえさんの言うとおり、ロボット3か条を守れないロボットなんて、海に沈めちゃいましょ」 「わたし、かなずちですぅ〜〜。いやぁ〜」 こうして 哀れなピノキオは、オホーツク海に消えた… ぶくぶく 「い、いまにみてるんですよー。かならずや人類を支配…」 (おわり) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あとがき 夢があれば、少々の苦難なんてなんのその(笑) がんばれ丸乳(^^/ それでは。http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321/index.html