ぴのきお 投稿者:雀バル雀 投稿日:10月24日(火)15時16分

長瀬のおじいさんが、死んだ娘の代わりに作ったお人形――ピノキオ。
想いが天に届いたのでしょうか?


「…あ、あれ…わたし」
「おまえ、喋れるのか!」
「は、はい。なんか…そうみたいです」


2人は仲良く暮らし始めました。
ですが――


「借金のカタに、このお人形は貰ってくわよ」
「………」(こくん)
「うわー!ま、待っとくれ〜」
「おじいさーん」


哀れ、お金持ちの来栖川姉妹に
借金のカタとして、無理やり連れ去られてしまいました。

かわいそうなピノキオは、姉妹のオモチャに――



「………」
「なに?――『嘘をつくと鼻がのびるって説明書に書いてある』って?」
「………」(こくん)
「ふ〜ん」

ぎちぎち

「綾香さん、な、縄を解いてくださ〜い」
「うるさい!それにご主人様って呼びなさい!っていつも言ってるでしょ!」

ばきっ

「はわわ…」
「じゃあ、実験をはじめるわよ!――すべて“いいえ”で答えるのよ」
「は、はい!」

どがっ

「い…いいえ…」
「そうそう♪ じゃ、いくわよん」



Q・わたしと長山志保が同格?なんで?



「いいえ! いいえ〜! そんなこと考えた事もありませ〜ん」

「ねえさん、どう?」
「………」(こくこく)
「ふ〜ん。あどけない顔して、心の底ではこんなことを」(にっこり)
「ふぇぇ〜」




Q・あかりさんって、いい脇役ですねー。ヒロインのわたしが引き立ちますよー



「いいえ!いいえ〜!」
「って、あからさまにハナが伸びてるじゃないの」
「………」(こくこく)
「ふぇぇぇ〜」



Q・人間なんて下等生物☆そのうちメイドロボが支配してやるんですよー。


「いいえーっ! そ、そんな大それたこと夢にも…」
「じゃあ、そのハナはなによ」
「はわわ〜」
「………」
「そうね。ねえさんの言うとおり、ロボット3か条を守れないロボットなんて、海に沈めちゃいましょ」
「わたし、かなずちですぅ〜〜。いやぁ〜」



こうして
哀れなピノキオは、オホーツク海に消えた…


ぶくぶく


「い、いまにみてるんですよー。かならずや人類を支配…」



   (おわり)


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あとがき

夢があれば、少々の苦難なんてなんのその(笑)
がんばれ丸乳(^^/


それでは。

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