献血 投稿者:ジーク・リーフ 投稿日:12月12日(火)12時59分
 「よし、献血に行こう」
 「浩之ちゃん、いきなりどうしたの?」
 「そ〜ですよ。食べながら叫ばないでほしいです」
 「ごめんごめん」

 献血に行く前は、三食確実に取りましょう。朝抜きはもってのほかです。

 「で、何処に行くんですか?」
 「献血だよ。献血」
 「そうじゃなくて、何処に献血に行くの?」
 「それはだな・・・」
 
 普通は献血だけを目的で出かける事はないでしょう。
ですから、スーパーなどで行ったり、主要駅や繁華街に献血所があったりするんです。

 「・・・にでも行くか」
 「ついでにお買い物もできるね」
 「わ〜、私初めてです」

 
 「それでは行きましょうか、お嬢様方」
 「こんな服でいいのかな」

 献血はひじの裏側でやるので、服はなるべく袖のめくりやすい服がいいでしょう。

 「置いてくぞ」
 「待ってよ浩之ちゃん」
 「待ってくださ〜いぃぃ」

 献血前に走ったりするのはやめましょう。
血圧の急激の変化で検査に引っかかります。

 「ここだな、献血センターは」
 「すみません。献血手帳はお持ちでしょうか」
 「あっ、これですか?」
 
 献血所についたとき、献血手帳を持っているならば、受付の人に出そう。
持ってないときは受付の人に言って作ってもらおう。
 
 「あなたは?」
 「わたしは・・・」
 「こいつまだ16になってないもんで』
 「そうですか。お手荷物があればロッカーがありますので、そこにお願いします」
 「はい」
 
 献血は16歳になればできます。成分献血は18歳からです。

 「今日は400mlですか? 200mlですか?」
 
 最初に採血の種類を聞かれます。
献血方法は全血(血液の成分全種を採る)で採血量400mlか、200mlの2種、
成分献血は血小板を採るのと、血漿を採る方法の2種、合わせて4種あります。

 「この紙のここと、裏面上部の問診にご記入下さい」
 「はい」

 カルテのようなものを渡され、問診を記入する事になります。
問診は予防接種の問診表と似たような問診ですが、
違う世界の浩之君だと引っかかるような質問もあります。
 
 「これでいいすか」
 「はい。・・・、問題無いですね。お呼びするまでしばらくお待ち下さい」

 書類を出した後は、少し(人が多ければ長くなりますが)待たされます。
 
 「藤田さ〜ん、藤田浩之さ〜ん」
 「もう呼ばれたか、はい」
 
 ここで血液検査を行います。

 「次は血圧を測りますので、お呼びしたら隣の窓口に来てください」

 血圧を測るまでの間に血液が献血に適しているかを調べます。

 「藤田さん、今日の体調は?」
 「別になんとも」
 「血圧は・・・最高血圧は○○○、最低血圧は○○です。異常無いですね。
  採血準備ができましたらお呼びします』
 
 血圧は健康診断で異常が無ければだいたい大丈夫です。

 「血圧は大丈夫と。あかり、おまえは?」
 「私も大丈夫だったよ。けど結構血を採るんだね」
 「そーだな、思ったより採るんだな』

 検査のときに採るのはだいたい20mlくらいですが、成分献血だとそれを4、5本採られます。  
 「藤田さーん』
 「あ、俺だ。もうきたか』
 「奥の、そうそう、ここで採血します』

 「今日は400mlですね」
 「はい」
 「消毒のかぶれは大丈夫ですか?」
 「大丈夫だと思うけど』

 ちょっと前から消毒が変わったらしく、前に比べて消毒かぶれは少なくなったそうです。

 「刺すときこれを握ってください」
 「これっすか?」
 「はい、それではいきますよ。ハイ・・・。痛かったら言ってください」
 「別に大丈夫です』

 ここでは、検査のときと反対の腕で採血します。
このときの看護婦さんの腕で痛みはかなり違います。ものすごく痛い事もあります。


 「終わりました。ご苦労様です」
 「結構早かったなぁ』
 「血管が太いと早いのよ」
 「そうなんすか」

 他にも手を開いたり閉じたりしたりすると早く終わります。

 「気分とかは大丈夫ですね』
 「大丈夫です』
 「このカルテを受付に出してください。それと、飲み物を摂ってご休憩下さい』
 
 飲み物はちゃんと摂るべきです。その後貧血になる事や、気持ち悪くなる事が有ります。

 「あかりは終わったかな』
 「浩之さん、お疲れ様です』
 「あれ、あかりは?』
 「浩之さんの後すぐに呼ばれましたよ』
 「200mlだから俺より早いと思ったんだけどな」
 「あれ、浩之ちゃん、早かったね』
 「おー、遅かったな」
 
 400mlだから200mlの2倍かかると言う訳ではないです。
針の太さが違いますし、個人差もあります。

 「マルチ、退屈じゃなかったか?』
 「いいえ、ここにはいろいろ本がありますし」
 「ほんとだな、ジャ○プやサ○デー、マガ○ンも。新聞もあるしな』
 
 結構本があります。やはり待ち時間が生ずるためでしょう。
雑誌以外にもコミックもあります。所員の私物かもしれません。

 「うーん、このノートに何か書かないといけないのかなぁ」
 「そんな訳無いだろ。自由に書けばいいんだろ』
 「そっか。(パラパラ)あっ、これって志保じゃない』
 「何ぃ、ほんとだ、あの馬鹿も来たのか」
 「結構書いてる人いるんですね」
 「俺にも見てみるか。どれどれ・・・・(パラパラ)。こっ、これは』
 「何かあったの?』
 「いや別に(この「H先輩が私の献血を使ってくれないかな』って、何か見た事ある字だな)」

 置いてあるノートは自由に書いていいそうです。けどマナーは守ってね。
 
 「本日はご協力ありがとうございました」
 「・・・あっ、はい」
 「次回は一ヶ月後の○月△日以降からできますので、次回もご協力お願いします』
 「は、はい」
 「充分ご休憩を取ってお帰りください』

 全血は一ヶ月間隔で年間1200mlまで採血できます。
成分献血は血小板は年24回、血漿は年12回、2週間間隔で採血できます。
 記念品がもらえる事もあります。
ある程度回数をこなすと、ガラスのコップとかがもらえるらしいです。 
   
 「さーて、充分休めたし、そろそろ行くか」
 「そーだね」
 「私、デパート久しぶりです」
 「そーか、そーか、迷子にならないようにな』
 「わ〜、浩之さん、私を馬鹿にしてますね』
 「そんなことはないぞ」
 「ぶぅ〜」

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 冬になると献血が減るそうで。まぁ、PRのために書いたわけじゃないけど。

 ちなみに愛知県の最寄の献血ルーム
 名駅献血ルーム    名古屋のコンプマートより名駅寄りのローソンのあるビルの6階
 栄 献血ルーム    松坂屋北館を突っ切り、隣の栄ガスビル9階
 金山献血ルーム    金山駅西口を出て、すぐ南側のビルの6階?