「よし、献血に行こう」 「浩之ちゃん、いきなりどうしたの?」 「そ〜ですよ。食べながら叫ばないでほしいです」 「ごめんごめん」 献血に行く前は、三食確実に取りましょう。朝抜きはもってのほかです。 「で、何処に行くんですか?」 「献血だよ。献血」 「そうじゃなくて、何処に献血に行くの?」 「それはだな・・・」 普通は献血だけを目的で出かける事はないでしょう。 ですから、スーパーなどで行ったり、主要駅や繁華街に献血所があったりするんです。 「・・・にでも行くか」 「ついでにお買い物もできるね」 「わ〜、私初めてです」 「それでは行きましょうか、お嬢様方」 「こんな服でいいのかな」 献血はひじの裏側でやるので、服はなるべく袖のめくりやすい服がいいでしょう。 「置いてくぞ」 「待ってよ浩之ちゃん」 「待ってくださ〜いぃぃ」 献血前に走ったりするのはやめましょう。 血圧の急激の変化で検査に引っかかります。 「ここだな、献血センターは」 「すみません。献血手帳はお持ちでしょうか」 「あっ、これですか?」 献血所についたとき、献血手帳を持っているならば、受付の人に出そう。 持ってないときは受付の人に言って作ってもらおう。 「あなたは?」 「わたしは・・・」 「こいつまだ16になってないもんで』 「そうですか。お手荷物があればロッカーがありますので、そこにお願いします」 「はい」 献血は16歳になればできます。成分献血は18歳からです。 「今日は400mlですか? 200mlですか?」 最初に採血の種類を聞かれます。 献血方法は全血(血液の成分全種を採る)で採血量400mlか、200mlの2種、 成分献血は血小板を採るのと、血漿を採る方法の2種、合わせて4種あります。 「この紙のここと、裏面上部の問診にご記入下さい」 「はい」 カルテのようなものを渡され、問診を記入する事になります。 問診は予防接種の問診表と似たような問診ですが、 違う世界の浩之君だと引っかかるような質問もあります。 「これでいいすか」 「はい。・・・、問題無いですね。お呼びするまでしばらくお待ち下さい」 書類を出した後は、少し(人が多ければ長くなりますが)待たされます。 「藤田さ〜ん、藤田浩之さ〜ん」 「もう呼ばれたか、はい」 ここで血液検査を行います。 「次は血圧を測りますので、お呼びしたら隣の窓口に来てください」 血圧を測るまでの間に血液が献血に適しているかを調べます。 「藤田さん、今日の体調は?」 「別になんとも」 「血圧は・・・最高血圧は○○○、最低血圧は○○です。異常無いですね。 採血準備ができましたらお呼びします』 血圧は健康診断で異常が無ければだいたい大丈夫です。 「血圧は大丈夫と。あかり、おまえは?」 「私も大丈夫だったよ。けど結構血を採るんだね」 「そーだな、思ったより採るんだな』 検査のときに採るのはだいたい20mlくらいですが、成分献血だとそれを4、5本採られます。 「藤田さーん』 「あ、俺だ。もうきたか』 「奥の、そうそう、ここで採血します』 「今日は400mlですね」 「はい」 「消毒のかぶれは大丈夫ですか?」 「大丈夫だと思うけど』 ちょっと前から消毒が変わったらしく、前に比べて消毒かぶれは少なくなったそうです。 「刺すときこれを握ってください」 「これっすか?」 「はい、それではいきますよ。ハイ・・・。痛かったら言ってください」 「別に大丈夫です』 ここでは、検査のときと反対の腕で採血します。 このときの看護婦さんの腕で痛みはかなり違います。ものすごく痛い事もあります。 「終わりました。ご苦労様です」 「結構早かったなぁ』 「血管が太いと早いのよ」 「そうなんすか」 他にも手を開いたり閉じたりしたりすると早く終わります。 「気分とかは大丈夫ですね』 「大丈夫です』 「このカルテを受付に出してください。それと、飲み物を摂ってご休憩下さい』 飲み物はちゃんと摂るべきです。その後貧血になる事や、気持ち悪くなる事が有ります。 「あかりは終わったかな』 「浩之さん、お疲れ様です』 「あれ、あかりは?』 「浩之さんの後すぐに呼ばれましたよ』 「200mlだから俺より早いと思ったんだけどな」 「あれ、浩之ちゃん、早かったね』 「おー、遅かったな」 400mlだから200mlの2倍かかると言う訳ではないです。 針の太さが違いますし、個人差もあります。 「マルチ、退屈じゃなかったか?』 「いいえ、ここにはいろいろ本がありますし」 「ほんとだな、ジャ○プやサ○デー、マガ○ンも。新聞もあるしな』 結構本があります。やはり待ち時間が生ずるためでしょう。 雑誌以外にもコミックもあります。所員の私物かもしれません。 「うーん、このノートに何か書かないといけないのかなぁ」 「そんな訳無いだろ。自由に書けばいいんだろ』 「そっか。(パラパラ)あっ、これって志保じゃない』 「何ぃ、ほんとだ、あの馬鹿も来たのか」 「結構書いてる人いるんですね」 「俺にも見てみるか。どれどれ・・・・(パラパラ)。こっ、これは』 「何かあったの?』 「いや別に(この「H先輩が私の献血を使ってくれないかな』って、何か見た事ある字だな)」 置いてあるノートは自由に書いていいそうです。けどマナーは守ってね。 「本日はご協力ありがとうございました」 「・・・あっ、はい」 「次回は一ヶ月後の○月△日以降からできますので、次回もご協力お願いします』 「は、はい」 「充分ご休憩を取ってお帰りください』 全血は一ヶ月間隔で年間1200mlまで採血できます。 成分献血は血小板は年24回、血漿は年12回、2週間間隔で採血できます。 記念品がもらえる事もあります。 ある程度回数をこなすと、ガラスのコップとかがもらえるらしいです。 「さーて、充分休めたし、そろそろ行くか」 「そーだね」 「私、デパート久しぶりです」 「そーか、そーか、迷子にならないようにな』 「わ〜、浩之さん、私を馬鹿にしてますね』 「そんなことはないぞ」 「ぶぅ〜」 ----------------------------------------------------------------------- 冬になると献血が減るそうで。まぁ、PRのために書いたわけじゃないけど。 ちなみに愛知県の最寄の献血ルーム 名駅献血ルーム 名古屋のコンプマートより名駅寄りのローソンのあるビルの6階 栄 献血ルーム 松坂屋北館を突っ切り、隣の栄ガスビル9階 金山献血ルーム 金山駅西口を出て、すぐ南側のビルの6階?