今回は何気なく考え付いたSS。 だから書く方も読む方もあんまり考えちゃいけないと思うの。 「どーだか」 ----------------------------------------------------------------------- 部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ デッキチェア―に深く腰を下ろし、セリオが充電している。 そこにマルチが慌てながら、あっ、こけた。セリオに駆け寄る。 「セリオさん、セリオさん。大変です。大変ですぅ」 「マルチさんどうかしましたか?」 「新しいHMが出たらしいです」 「そんな情報は私は見てませんが」 「これです」 「こ、これは、A○ですね」 「はい、○Xです。この記事を見てください」 「どれどれ、ふーん」 しばらくセリオは紙面にくぎ付けになる。 「これがどうかしました? それに彼女達はHMではなくCDですよ」 「あっ、そうでした。すみません。けど、セリオさん、考えてみてください」 「何をですか?」 「私達はとても全国放送とは言えない局の深夜枠の番組で、それも出たのが、えーと」 「全放送の23%。 特典を考えてもそんなに出演していません」 「それに比べ、衛星とは言え、あちらは全国放送、それにのうしゅくらべる」 「ノンスクランブルです」 「そう、のんすくらんぶるです。その上、この方々は出演率100%で、そのうち一人はヒロインです」 「それにそれに、ううっ、私より胸が大きいんです」 「・・・そうですね」 「・・・セリオさん、今の間は?」 「気のせいですよ。それでマルチさんは何をやりたいのですか?」 「このままですと私達、来栖川製HM、はこけにされます」 「そうでしょうか」 「こうなったらセリオさん、行きましょう」 「どこにです?」 「K○Sです。K○Sにじきそに行きます」 「何を要求するのですか?」 「我々主演のアニメを作ってもらうんです」 「しょうがありませんね(おもしろそうですね)。私も賛同します」 かくして、セリオとマルチはK○Sに向かった。 マルチが先頭に歩いているため、何度か道に迷って、京都や韓国にも行ったが、 セリオのフォローで何とか品川区のK○S(今もそうなんだろうか?)にたどり着く事ができた。 「アニメですか?」 「ハイ、私達主演のアニメです」 「残念ですが、そのような予定は立てておりません」 「それならこれから立てれば・・・」 「もう無理ですな」 「何故でしょうか?」 「昨年は、大正時代を舞台にメイド服を着たロボットが主演の番組が、大手のポニー○ャニオンから出ていますし、 初のDVDシングルでOVAが出ています。 また今年は、これまた大手のパイ○ニアLDCメインのメイドロボの番組が始まっています。 いまさら製作しても二度、三度煎じとしてしか見られません」 「しかし、今のメイドロボブームは私達が先駆者のはずですが」 「いまさら覚えてませんよ。それにアニメではゲストヒロイン扱いでしたからね。印象も・・・」 「マルチさん、帰りましょう」 「けど・・・」 「マルチさん!」 「ハイ」 「マルチさん、私達はまだ考えが甘かったようですね」 「はい」 「所詮、私達は井の中の蛙。多くの人たちにちやほやされていても、それは一部にしかすぎません」 「そうですね・・・、でも、みなさんの・・・」 「そうですね、私達を見守っている多くの方々の声援が有れば」 「ハイ、これからもがんばりましょうね」 「ともかく帰ったら芹香様の部屋に行きましょう」 マルチ、セリオの努力ははたして実るのであろうか・・・ 「ふっふっふっ、実らして見せますよ」 ----------------------------------------------------------------------- というわけでお送りしましたがいかがだったでしょうか。 「なによこれ」 見てのとおり。思いつきで書いたか。 「作者に成り代わって、K○Sを始め、関係諸氏方々、本当に申し訳ございません」 申し訳ございません。けど、マルチ・セリオ主演のOVAが有っても良いと思うけどな。 「あんたは! かってにいってなさぁあい」 どっかーん 「もしこのSSで気分を害された方は是非メールで文句を言ってやってください。すぐに対処させますから」