今回はマルチ、セリオの復活の話し。 というか、「ズルッまるちぱにっく」シリーズのプレストーリー。 まあ、飽きないで呼んでください。 ----------------------------------------------------------------------- ズルッまるちぱにっくEX1 「始まりの時」 ここは来栖川電工HM第7研の第13備品保管室、通称「眠れる森の美女の城」といわれる場所である。 「またここを開ける日があるとは思わなかったよ」 一匹の馬。もとい、一人のおっさんが部屋を開け、素人目には皆目見当もつかない機械の電源を入れていく。 「あの日がかなり昔に思えるのは私が老けたということかな」 「主任の普段の行動から考えれば精神及び身体年齢の両方において該当します」 「そうかぁ、やはりこんな仕事しているからなぁ。って、セリオ!いつの間にここへ?」 「私は最初から主任の後ろについておりましたが?」 「・・・まぁいい。それよりなぜ?」 「なぜというのは私がここにいることですか? それともスリープモードになっていないことですか?」 「両方だよ。 君はデータ整理をしてもう充電している予定だと思ったのだがね?」 「簡単な理由です。(吾がうるわしの)マルチさんの復活を見届けようとしただけです」 「そうか、まぁともかく手伝ってくれるかね?」 「もちろんです。マルチさん復活のためならたとえ火の中水の中でもいきます」 「耐熱効果と家庭防水が利くとこまでならな」 「あっ、主任さんにセリオさん。私なにか忘れ物でもしましたか?」 「「ちがう、ちがう」」 「それではまさか、わっ、私を慰み物にするために」 「それも違う! その知識はどこから入れたものかね」 「マルチさんの同意が得られるなら私は別にかまいませんけど・・・」 「すっ、すみませんセリオさん。私は浩之さんというCPUに決めた人がいますから」 「女同士も良いものですよ。ま・る・ち・さ・ん」 「・・・応接室で話そうか」 「はっ、ハイ」 「はい(チッ、もうすぐだったのに)」 数分後、ところ変わって応接室。テーブルを挟んで長瀬主任、マルチ&セリオが座っている。 「・・・というわけでマルチの凍結は解除、セリオの試験期間は無期延期になったわけだ」 「ようするに来栖川総合警備(KSG)のほうの手伝い、ということですか」 「まぁ似たようで違うかな。君たちは試験機ということで頑丈にできているし、またHMのスキルの一つとしても考えているのだろうね。お偉いさんたちは」 「そうですか」 「その件で一ヶ月間とあるところに行ってもらうことになる」 「とあるところですかぁ?」 「ああ。KSGは場所を教えてくれなかったが、多分、訓練施設かなんかだろう。どうする?」 「皆さんの役に立つのでしたらよろこんで!」 「まぁ、マルチさんと一緒ならば」 「・・・そうか、なら先方に返事してくる。とりあえず出発は明朝、荷物は準備してある」 「ずいぶん急ですねぇ」 「かなり前から計画されていたのではないでしょうか」 「多分な。それとマルチ」 「ハイ」 「例の浩之君だがね。それが終わったら合えるようにしてみるから」 「はっ、ハイ。ありがとうがざいますぅっ」 明朝KSGの迎えのバスに乗った二人はその後二ヶ月間音信不通、田沢さんは心配し、綾香は研究所に乗り込むということがあったが、二ヶ月たったある日、二人は赤銅色のたくましい姿になって帰ってきた、はずもなく、まぁ少しくたびれた感じになって帰ってきた。 「ただいまかえりました長瀬工兵大尉殿」 「お、お帰りマルチ、セリオ。2ヶ月間どうしたんだい?」 「訓練です」 「そ、そうか」 数日後、来栖川グループ本社会議室 「・・・結論から言わせてもらいますと、無理ですね」 「どうしてかね! このデータ通りであれば何も問題無いではないか!」 「確かにデータ上では問題ありません。しかし、運用上の問題があります。長瀬HM−12、13開発主任」 「はい、先日帰ってきたマルチとセリオの検査をしたところ、全体の60%のパーツに摩擦や亀裂による損耗を確認できました」 「部品を交換でもすれば良いだろう」 「各パーツの損耗率は通常運用時の20倍以上です」 「これは訓練での結果です。実戦配備時にはそれ以上の損耗率が予想されます。それを考慮した上での運用コストは・・・」 「それは後にまわす」 「それに行動時間の問題もあります。前作の11型に比べればかなりUPしましたがそれでも無補給行動限界時間が2日間です」 「外部電源で何とかならんか」 「外部電源を考えて5日間です。それに外部電源を装備時には損耗率や行動能力はかなり低下すると考えて良いでしょう」 「それでもなんとか・・・」 「やめんか!」 「しかし」 「話しを続けてよろしいでしょうか?」 「続けてかまわん」 「はい、軍事利用は無理ですが我々の本職には充分活用できます」 「そのデータは?」 「こちらになります。が、これはあくまで訓練ですので」 「あまり大きな期待はするな、というわけだな」 「うーむ。これが本当ならかなりさばけますな」 「実践データを取ってないので」 「長瀬開発主任」 「あの二人はまだ稼動中だな」 「はい」 「よし、HMX−12及びHMX−13のプロジェクトGテストを含む無期限テストを許可する」 「つまり、凍結は中止ですね」 「そういうことになる。しかし、量産型のスケジュールは変更しない」 「それではテスト結果のフィードバックは?」 「ソフトウェアのアップグレードで改善すれば良い。場合によっては定期メンテナスで行う」 「わーい、ありごとうございますぅ」 「マルチ、セリオ、どうしてここに?」 「お茶をお出しするように命じられました」 「セリオ」 「なんでしょう旦那様」 「綾香を頼む」 「わかりました」 「良かったなマルチ、セリオ」 「ハイ、ほんとーにうれしいです」 「そうかそうか」 「うれしいですね。生きて戻ってきただけでもうれしいのに復学できるとは・・・」 「そ、そうか。まぁ、何しろ会長勅令だからな」 「けど妹たちは・・・」 「大丈夫。お前達が行ってる間に大体終わっているし、これからお前達が得る事もおいおい入れる」 「そうですかー」 「復学は明日の会議で決めるそうだ。1週間以内にはできるだろう」 「主任さん、ありがとうございますぅ」 「こっぱずかしいな、会長に言ってくれよ」 「綾香様を頼むですか。フフッ」 かくしてマルチ、セリオの復学が決まった。 しかし、綾香はこの不幸な未来をまだ知らない。 どうする綾香! まぁ、綾香だからいいか。 「よくなーい」 ----------------------------------------------------------------------- 「ズルッまるちぱにっくEX1」がやっと書き終わったよ。 「これって本編より先に書き始めてたんだよねぇ」 うぐぅ、言われたくない事を言う。てめぇ、綾香だな。 バキィ 「なにかいったかなぁ?」 何も言ってません、綾香様。 「ふーん、そう、まぁいいわ。で、今回の話しだけど」 うん、どうした? 「お爺様がセリオに『綾香を頼む』と言ってるわよね?」 うん、それが? 「これって、セリオに私を護衛してくれって事?」 そうかもしれない。まぁ、1話の内容からすれば、 「すれば?」 綾香を止めてほしい。だと思う。 「殺ス」 待て、話せばわかる。 「覚悟は良いようね」 あっ、セリオさん! 「どこどこ」 さよならー。 「いないじゃない。いったいどこにいるの」 さて、綾香も巻いた事だし感想の方に移ろうかな。 けどすごく最近のだけ、と言うかちょっと前の残して無いもんで。 R/Dさん 「継承」 すいません、「継承」より前の呼んでませんので舞台がわからないですが、 実際このような代理母の問題は出そうですね、このままですと。 そうならないようゴミはちゃんと分別して環境ホルモンが出難いようにしないと。 AIAUSさん 「宮内さんのおはなしRその十四」 最初ギャグだと思ってたのに、こんな結末とは恐れ入りました。 テロ組織の資金元にもなり得るし、戦闘員にもなり得る。うーん。 「宮内さんのおはなし その三十五 」 イメージは人によって違う事が良くわかりました。 筋肉ダルマにバイリンガルおっぱいにゲッター綾香にニャン綾香に・・・に。 ニャン綾香はただでさえネコ口と言われてるのに、ますます猫に近くなったようですね。 けど最後のは危険過ぎます。すごく危険です。浩之より危険です。 柄打さん 「幻鏡庭園」 死んで枕元に立つのではなく、他の人に化けて出るとは。 話しはすごく良かったです。けど、やはり、志保の役回りがかわいそうな・・・ M.Rさん 「Remember Memories」 初心者とは思えません。本当に良い話しです。 やっぱりマルチも精密機械なんですね。 うーむ、観点違うな。 あかすりさん 「もろこし夫婦」 これジャンルはシリアスじゃないっすよ。ほのぼのに感じます。 けど、手段のために目的を忘れるなんてなんかこの世界らしいですね。 「17歳の犯行:CASE−1 」 面白い話しですけど時期考えると笑えません。 しばらくして読むとすごく面白いんだろな。 刃霧星椰さん 「AC/Leaf Mission 4」 このシリーズ始めて読んだと言うか、AC自体知らないんですけど、PSのゲームでしたっけ? 話しのメインのアクション部分の描写もさりながら、オチも面白かったです。 「娘を戦場に出せない」自分もそう思いますね。だから今回の話しで戦場にはムリと言う方針を出したんですけどね。 日進月歩さん 「有線コントロールとの説も 」 単四ですか・・・。 あれってリモコン以外に何か仕様用途あるんですか? 「在り処」 セリオの感情の話しはよくあるけど、浩之の脳を取るという考えは斬新ですね。 セリオと綾香の関係はこのくらいの関係が良いと思いますね。 「なら、どうして、いつも、私はやられているのかな?」 あっ、綾香。いつの間に 「 よくもまあ騙してくれたわね。覚悟は良いかな」 良いわけねぇだろ。 「私の活躍が読めなくなるけど、これも運命なのね」 勝手に運命にしんでくれ。 さらばだ! 「待ちなさいよー」 「作者逃亡につき、この後の感想は残されたメモから私、セリオがお送りします」 akiaさん 「生か死か 」 「最初ギャグだと思ったのに騙されましたよ。 鬼と幽霊ですか。うーん、なんと言えば良いでしょうか? けど良かったです」 だそうです。作文能力無いですね。 「朝靄の中」 「バスフィッシング知らないからちょっとわかりませんけど、おもしろかったです。 けど千鶴さんのビギナーラックはすごすぎます。自分もやってみようかなぁ」 選挙カーに対する妨害は犯罪です。だから暴走族も選挙中はおとなしいんですよ。 ギャラさん 「おにのひととせ」 「『痕』本編やって無いですからね。はっきりと感想言えませんけど、 怖いと言うか悲しくて泣けてきました。それも本能だとは思いますが、けど悲しすぎます」 だそうです。 雀バル雀さん 「あかるい家電生活」 「雀バル雀さんがこっちに投稿するとは・・・。某kan○nのSSすごい面白いからこれもかなり逝けてるからこれも。と思ったら案の定。 こういう量産型もありかななんて思っちゃいましたよ。 自分の希望はちょっと強気な幼馴染タイプ」 だそうです。なめてますね。 MIOさん 「瑞穂の細腕日本書紀」 「瑞穂の細腕黄金期」 「しばらく読んでない間にいつの間にロボットアクションに? 瑞穂出て無いと言うかリアンになってるし。 おもしろいから何でも、どんな事でもOKだけどね」 だそうです。頭足りませんか? 「瑞穂の細腕弥生土器 」 「面白かったけど、それ以上はノーコメント」 ・・・はっきり言えば良いと思いますが。お食事中に読んでしまった事を。 ARMさん 「カードマスターピーチ・デュエルはっぱーズ」パイロット版」 「『すごくおもしろいです。けどこんな魔法少女になりたくありません。 お父さん、お母さんに「東南アジア幼女買春ツアー」とか「臓器売買組織」とか「貞操」とか「性感帯」とかきいたらおこられました。 どうしておこられるんだろうとおもいました』A県T市のゆみちゃん(小2)」 ・・・すごくなめてますね。一回しばいたらないと。 U.W.O.さん 「人造人形マルチ(自然に出来るほうが怖いわ)」 「面白い話しですね。あのネタもあったし。最後のネタは古き良き時代の特撮からですか?」 私もこれについては学習したいですね。 成さん 「初音をいじめる会」 「楓ちゃんの精神攻撃がかなり効きました。 けど初音ちゃんがかわいそうです。 まぁ、事実ばかりなので一度は通る道だと思いますが」 よくそんな事言えますね。自分も同じ前科あるのに。 仮面慎太郎さん 「告白」 「最初、告白は罪の告白と思ってましたが、プロポーズの方ですか。 面白い話しです。設定集どっかで探してみようかな」 ひまですね。 九条公人さん 「いま、そこにある危機」 「ここでの労働支援独立機器保全法はいい法律だと思いますが、 来栖川のセキュリティサービスの件はある小説を思い出しましたよ。 たしか林譲治さんの小説で、数割安くする代わりに、有事に装甲車に改造する契約の話しだと思ったけどな。あれは・・・」 長くなるから短くさせてもらいます。作者この本立ち読みで読み切ったそうです。 「これで終わりですか。それとイベントSSの感想は次回のイベントSSで書くと言ってますのでご了承ください。以上でSSの感想を終わります」