戦場に描ける夢 投稿者:ジーク・リーフ 投稿日:8月11日(金)09時53分
  今回は挨拶は略。
 「いいかげんね」
 こういう事やって前説が長くなるから。
 「そういうことね」
 そう。
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 部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ


 前日 2100時
 来栖川電工HM研究所第7研 HM格納庫 別名ーお姫様の寝室

 HMX−12 −マルチー とHMX−13 −セリオーがポータブルDVDデッキの前に居る。
 「今回の以来は我が社で開発された試作品を回収して欲しい。
  これはうちの一族で、お前さん方と同じ高校生だが、そいつの協力で作ったものだ。
  知ってるかな? 生物の感覚伝達も電気信号だという事を」
 「そ〜なんですか」
 「そのようですね」
 「それ、まあそいつは電波と言ってるが、それを利用して脳に直接話し掛けたり、夢を操作したり、反対に夢を記録できるようにできる装置を開発したんだ」
 「なんでそんなものを・・・」
 「世知辛し世間にちょっとでも夢を見せてやりたいと思ってな」
 「立派な考えです」
 「でまかせかもしれませんよ」
 「まあ置いといてだ、それをどこで聞いたか、盗んだやつがいてね」
 「それはたいへんです〜」
 「そんなに甘いセキュリティーなんですか?」
 「本社にてテストし、廃棄処分するために運ぶ途中でな。本社が専用車使わず運送屋に頼んだんだ」
 「運送中に盗られた、と言う事ですね。それで保険金と賠償金を沢山分捕った」
 「今期の予算が不足気味だったからな・・・
  いや、そーじゃなくてだ。あろーことかそれを「もしもボックス」と同じように考えてるらしいんだ」
 「わ〜、それはすごいです」
 「・・・、脳に直接話し掛ける事ができるなら、少し似た事ぐらいできるのでは?」
 「廃棄が決定したのは、夢を創る事ができることと、記録できる事しかできないからだ」
 「あまり使えませんね」
 「いや次の「夢見まくら」に・・・」
 「主任、それを取り返せばよろしいのですね」
 「そういうことだ。物が物だけにあまり大事にしないようにな」
 「「ハイッ」」


 当日 1300時
 来栖川HM研究所第7研応接室

 「情報を処理した結果、この人が犯人の疑いが高いです」
 「なるほど、それで物はどこに」
 「そのまま実験を行うと考えまして、ここです」
 「ここか?」
 「今、泊りがけで夏期講習を行ってます。そのため実験対象はかなりいます。それに広く、物を隠すにもちょうどよく」
 「それでどうする? 上層部に頼んで・・・」
 「私とマルチさんの二人で大丈夫です」
 「そういやマルチは?」
 「現場付近で張りこんでます」
 「それじゃあたのむ。くれぐれも内密にな」
 「イエッサー」
 

 同日 1430時
 某高校校舎前

 「不審人物は?」
 「今のところは」
 「主任さんはどうと?」
 「任せると言う事です。くれぐれも内密にとの事」
 「ほんとに現れますかねぇ」
 「犯人の性格を考えれば」
 「セリオさんは・・・」
 「言わないでください。前回のつらい記憶が・・・」
 「すっ、すいません」

  
 同日 2300時 
 某高校校舎内

 「今こそ我が野望成す時が来た!」
 「やめようぜ大志」
 「何を言う同志和樹! ここでやらねば漢とは言えぬ」
 「そんなものかぁ? しかし、夜分に高校に侵入するのはどうだろう」
 「この崇高なる使命の前には些細な問題でしかない」
 「お前がうらやましくなるよ」
 「それに今回はゲストも呼んでいる」
 「何! 人様まで巻き込んでるんかい!」
 「出でよ! 同志柏木耕一殿、宮田健太郎殿、同結花殿」
 「同ってなによ」
 「オレたちは怪人か」
 「似たようなもんだと思うが」
 「どういうつもりで呼んだんだ?」
 「ここにいる皆、ある性癖を持っている」
 「というと?」
 「幼女愛好、いわゆるロリコンだ」
 「何で私まで」
 「結花殿、貴方がスフィー殿やリアン殿に対して胸に抱いてる事は理解しているつもりですが」
 「うっ」
 「で、それがこの学校と何か関係があるのか?」
 「今この学校では泊りがけで夏季講習を行っている。その彼女たちにこの装置を使う」
 「この装置は夢の装置と言ってよいものだ。人の深層心理に働きかける事ができる」
 「それがどうした」
 「わかってないな、和樹よ。これを使えばロリロリ少女を操る事ができる」 
 「それはやばいだろ」
 「それだけでない。深層心理に働きかける事により自分が幼女だと思い始め、ついには体すらも」
 「それは無理だな」
 「耕一殿、生物には例えばおたまじゃくしの尻尾のように器官の縮小、廃棄なども細胞分裂の中で行われている」
 「それと同じように身長や3サイズも変化する」
 「その通り。また精神力、いわゆる魔法で体型を変化するのも可能ではないかね、健太郎殿」
 「スフィーは魔力が足らないから・・・」
 「信じる事が力になる。と昔から言うではないか」
 「それはレイ○ース」
 「それでは同志諸君、装置を起動させるぞ」
 「「お待ちなさい!」」
 「お約束だが、『誰だ』で良いかな?」
 「ご協力ありがとうございますぅ」
 「うーむ、ロリッ娘ではあるがな」
 「何言ってるんだ」
 「その装置は貴方方には必要無い物、おとなしく返してください」
 「我々の崇高な使命を邪魔するつもりか、来栖川の刺客達よ」
 「あの天下の来栖川? 健太郎! どうすんよの」
 「知るか! 六品仏君、どうするんだ」
 「断固作戦を実行するのみ。耕一殿!」
 「わかった、任しとけ。て言うわけないだろうが」
 「鶴来屋の会長にこの事を言えばどうなるのだろうな」
 「ッチ、しょうがないな」
 「柏木家の鬼の力ですか。これは少しばかり辛いですね。マルチさん装置を」
 「セリオさん!」
 「任務遂行が優先です。この装置を悪用されるわけにはいきません」 
 「しかし」 
 「マルチさん」
 「わかりました。その装置の使用を止めてください。さもないと実力行使します」
 「遅いわ。ポチッとな」
 
 ジリジリジリ


 同刻 校内印刷室
 
 「なによー、あっ、コピー機が」
 「大庭、また勝手に印刷室使ってるな」

 
 所戻って

 「はーはっはっは、これで我が野望も」
 「なにやっとる」 
 
 ぱしぃぃぃーん

 「おお同志由宇よ、どうした?」
 「聞きたいのはこっちや。なにサボって遊んどんねん。さっさと戻らんかい」
 「我輩の邪魔をするなら力の限り阻止さしてもらう」
 「ならうちは力ずくで行くわ」
 「おい、由宇、大志」
 「か〜ず〜き」
 「み、瑞希。これはその・・・」
 「問答無用!」

 「けんたろー、聞かしてもらったわ」
 「結花さん、私の事そんな風に思ってたんですね」
 「スフィー、それにリアン。これは来たくて来たわけでなく・・・」
 「言ってくれればよかったのに、もっと小さくなっておもいっきりかわいがってもらうから(ニヤリ)」
 「姉さん、それは危険です」
 「いいのよ。けんたろーがそちらのほうがいいって言ってるんだから」
 「スフィー、すまん。けど俺はスフィーの容姿で決めたんじゃない・・・」

 「マルチさん、今です」
 「ポチッ、これでいいんですね」
 「そうです。ううっ」
 「セリオさん、大丈夫ですか」
 「私の事はいいです。早くそれを主任の所へ」
 「しかし・・・」
 「早く!」
 「なんかすごく悪人みたいだな」
 「耕一さん、何をやってるんですか」
 「ちっ、千鶴さん。それに梓」
 「千鶴姉に飽き足らず。今度は楓や初音まで毒牙に掻けるつもりか。そんなに胸が無い・・・」
 「梓、何か言いました? 耕一さん、うちに帰ってしっかり説明してもらいますよ」
 「そんな・・・」

 「マルチさん。どうやら終わったようですね」
 「セリオさん。すぐ帰って修理しないと」
 「今連絡を取ります」
 「そこの茶色い髪の娘」
 「びくぅ」
 「この前手伝った娘やろ、何故描いとる途中で抜け出したんや」
 「それはその・・・」
 「途中で仕事を抜け出すなんて一流の仕事人がやる事や無いで」
 「マ、マルチさん」
 「セリオさん、私が代わりに手伝います!」
 「お、そな行こか」
 「は、はい」
 「クズ二人もさっさと行くで」
 

 「セリオ、マルチは?」
 「犯人の同業者と一緒に荒行に出かけました」
 「荒行ってのは何だ?」
 「私の口からはとても言えません」
 「もしかして前回のあれか?」
 「ハイ」
 「そうか・・・」   
  
 
 もちろん、マルチにアシが(初体験で)できるわけなく。    
 原稿が間に合い、うまく新刊ができたかは定かではない。

  
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 という訳でおしまい。
 「セリオさん、疲れました」
 「マルチさん、よくがんばりましたねぇ」
 お疲れさん。
 「作者の人」
 なんかねセリオ君。
 「あなたは今までは綾香様をいじめていたはずですが」
 そーいえばそうだね。
 「前々回では(本編4話)綾香様のお仕置きに付き合わされ、前回では私単独で強制労働で、今回はマルチさんですか」
 考えればそうかも。けど前回のオープニングで綾香いじめられているぞ。
 「手ぬるいです」
 どんっ
 「と言う訳でつれてきました」
 それは拉致と言うのでは?
 「何か言いました?」
 いえなにも。
 「ではやってもらいましょうか」
 なにを?
 「体に教え込まないといけないようですね」
 すまん、そんな趣味無いんだ。
 「・・・」
 あー、そんな目で机の上(ガシャポンのフィギュアのセリオがある)から見下ろさないでくれる?
 「YesかNoか(山下大将の様に)」
 わかりました。それでは後ろでも見てください。
 「ごまかされませんよ。ってあれは」
 その通り、例の連中だ。
 「こら作者!」
 なんですかな?
 「ゲームやらずにうちら書いてるやろ?」
 実はそうなんだ。結構ここの投稿SSから性格把握して書いてるんだ。
 「いいかげんね」
 というか、名前もうろ覚えだし。
 「ともかく、今回のは何や、お題に沿っとるんか?」
 前回と同じ、夜の学校でクロスオーバー、その上「世界が○になる」も満たしているはずだが?
 「夜の学校、クロスオーバーはわかる。「世界が○になる」はどこにある?」
 大志は言っては無いが「世界がロリになる」という野望を抱いたはずだ。
 「・・・」
 なんか機嫌悪いな。
 「あたりまえや!」
 あまり怒りすぎると禿げますよ。
 「禿げるか!」
 「まあまあ、落ち着いてください」
 「なんや、あんたか」
 「彼女を使ってください」
 「いいんか?」
 「ハイ」
 「あんたの方がいいんやけどな。まぁ、おおきに、それじゃ」
 ありがとう、セリオ。
 「このお礼は次回のSSで」
 考えとくわ。けど次回のは考えてあるから、その後かな。
 「ふーん、そうですか」
 け、けどそんな損な場面は無いよ。
 「それなら出番待ちましょう」
 ふぅ。
 

 数時間後
 「ここはどこよ!」
 「黙ってさっさと手動かさんかい!」
 「セーリーオー、おぼえてらっしゃいよ」