ズルッまるちぱにっく 第四回 投稿者:ジーク・リーフ 投稿日:8月2日(水)14時17分
 このSSは富士見書房刊「フルメタルパニック」似ているようで似ていません。
 むしろ少年画報社のOURSに連載中の「迷彩君(だったかな)」の方が近いかもしれません。
 また各キャラの性格、しゃべり方について、批判、ご意見は全て受け取らしてもらいますが、性格についてはコワレが入っている可能性がありますのでご注意を。

 部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ



 ズルッまるちぱにっく第四回
    「極楽寺の興亡 後編」

 −芹香SIDEー
 
 「姉さん、これなんかどうかな」
 「・・・(ふるふる)」
 まだまだ甘いですね。
 「ではこれはどうでしょうか」
 「セリオさん、その絵はどこで」
 「あちらに」
 「セリオさん、それは魔力が感じると言ったレベルではありません」
 「流石ねぇ、セリオ」
 「いえいえ、綾香さまに比べれば・・・」
 セリオさんも綾香さんもわかってないようですね。
 「けど返してきてください」
 「どうしてです」
 「これは魔そのものですから。それに店子さん見れば」
 変装していますが、あれは確か・・・
 「へぇ、なるほどねぇ」
 「では返してきます」
 
 「すいません。やはり主人は必要ないと・・・」
 「そうですか。残念ですね。またの機会にご利用ください」
 とても残念そうですね。しかし引っかかるわけにはいきませんから。
 
 「せっかく大財閥の来栖川家の中には入れると思ったのに」
 「そうすればお金が・・・」

 「返してきました」
 「次のところに行くわよ」 
 「そうですわね」
 綾香、せっかちですね。まるで老人のようですね。
 「姉さん、何か言った?」
 「いえ」
 感の鋭い子ですね。

 「うぐぅ、前の人どいてぇぇ〜」
 前から一人の女の子が走ってきます。このままだと・・・。
 「姉さん!」
 そうですね、ぶつかりますね。
 「アブナイ、芹香」
 あっ、これは
 
 ピュゥゥー、ザシュ

 「うぐぅぅぅぅぅぅ」

 「すいません、ここら辺でうぐぅ見かけませ・・・、って、いたぞ」
 「置いてくなんて嫌いです」
 「やっと捕まえられたよ」
 「すいません。こいつが迷惑かけて」
 「Don’T worry 実にいい獲物でしたヨ」
 「そうですか・・・。行くか」
 「帰ったらジャムの刑だね」
 「そうですね」
 「了承」

 「何でレミィと智子が居るわけ?」
 「それはやね・・・」
 「それは・・・」
 「ワタシ、ダディの仕事を手伝うために・・・」
 「けどどれがいい物かわからない。それでうちを引っ張り出した。と言う訳や」
 「レミィさんのお父様は確か貿易商では?」
 「最近、骨董品も扱うようにもなったのヨ」
 「で、わざわざここまで」
 「Yes。 ここでアヤカたちに会ったが百年目」
 「ちがう」
 「・・・」
 「この場合、気が合います、だと思います。といっておられます」
 「そう、勉強になったネ」
 「それで来栖川先輩たちは何をしに?」
 「姉さんが何か感じたらしくて、ここで探してるの」
 「浩之さんたちもです」
 「Oh! ヒロユキも。ドコ?」
 「すぐ会えると思うけど」


 −浩之SIDEー

 「先輩たちはどこかな」
 「恥ずかしいからキョロキョロすんな」
 「あっ、あれは」
 さっきの騒がしい連中だな

 「すまん、ここら辺に、ってさっきぶつかったやつ捕まえれたのか」
 「ああ、親切なスタイルの良い金髪ね―ちゃんに」
 「これは矢が刺さってるようだが・・・。その金髪ね―ちゃんは」
 「あっちにいる。なんか知り合いと会ったらしくてな」
 「それって、まさかレミィかな」
 「矢うぐぅですね〜。わたしも矢マルチに・・・。そんなのいやですぅ」
 「落ち着け。ともかく助かった。ありがとうな」
 「こちらこそ」
 ここで俺たちは固い漢同志の握手を交わした

 「ではいくぞ」
 「はい」
 「先輩たち移動してないかな」
 「行ってみなくちゃわかんねぇな」

 「おっ、居た居た。よっ、レミィに委員長」
 「ヒロユキ会いたかったネ」
 「藤田君に神岸さんにマルチちゃん」
 「お前らなんでここに」
 「・・・」
 「ふーん、そうなのかぁ」
 「レミィさんも大変ですね」
 「浩之、見つかった?」
 「まあこんなもんかな」
 「・・・」
 「感じた物とは違いますがなかなか力を感じます。わたしもそう思います」
 「ヒロユキ、わたしの探してるようなのは?」
 「うーんどうかなぁ、あったかもしれないね、浩之ちゃん」
 「・・・」
 「見落としたものもあるかもしれません。すいませんわたしの力が足りないばかりに・・・」
 「気にすんなよ。俺たちだってわかんなかったんだから」
 「それじゃいくわよ」


 −健太郎SIDEー

 「これなんてどうかな〜」
 「スフィーだいぶ目利きになったな」
 「当然よ」
 おお、無い胸はって威張ってる。
 「なんか変な事考えなかった?」
 「いいや、別に」
 やはり魔法使いだけあって感が鋭いな

 なんか急に騒がしくなったな
 「すいません。 この鏡ととあれとそれと・・・」
 「・・・」
 「あとこれもです」
 「そうそうこれも」
 「うちらはこれとこれとそれと・・・」
 「こらー! わたしたちが最初に見ていたのに」
 「スフィー、ぱっと買わなかった俺たちが悪いんだし・・・」
 「けんたろー、なにいってんの! 骨董品屋に品物無くてどうするの!」
 「お嬢ちゃん、そんなに怒らないでねっ」
 「わたしをガキだと思って馬鹿にしてるな、見てなさいよぉ」
 
 ぼんっ
 スフィーがLv1からLv4状態に成長する。
 
 「・・・」
 「まさか魔女っ子とは。と言っておられます」
 「スフィー、大きくなったの気付いているぞ」
 「やはりね。ここの魔力を感じられるはずだね。あなたたち魔法使いね!」
 「姉さんだけよ!」
 「わたしはグエンディーナ第1王女スフィー」
 「勘当されたけどな」
 「誰のせいだと思ってるの! あなたたちは?」
 「・・・」
 「○○高校オカルト研究会部員御一行さまです。と言っておられます」
 「あの有名な・・・」
 「(有名なのか)」
 「(そういえば全国大会に出場とか言ってたわ)」
 「ともかくこれは私たちが先に見つけたのよ」
 「さっさと買わなかったのが悪い」
 「・・・とっ、ともかく勝負よ」
 「待ってました。会場はこちらに用意しているわ」
 「やっぱり来たわね。ルミラ」
 「入場料やお酒やつまみで儲けるつもりだな」
 「とっ、ともかくここじゃ他の人に迷惑だから・・・」

 リングに移り、スフィーと綾香と言う女の子と勝負する事になった。
 世界史に名が載るような試合だったが、おもしろくないし、作者に表現力が無いので描写無し。だとさ。
 その間、結花が(いつのまにかリアンつれていた)マルチちゃんに抱きついてフリーズさせたりとか、
智子って女の子がリアン見てショックを受けたりとかいろいろあったが全て飛ばすらしい。

 「・・・」
 「交渉成立ですね。と言っております」
 「本当にこんな条件でいいんですか?」
 「いいじゃない健太郎」
 うちで買って、それを店の価格より何割か安くして売る事で成立した。
 「姉さんを止めないと」
 「もう終わってるよ」
 
 綾香はたび重なる魔法で、スフィーは魔力の使いすぎで両者ノックダウン!

 「かくして戦いが幕を閉じた。残ったのはただの屍のみ。これこそ屍拾うもの無し」
 「レミィ、この場合骨折り損のくたびれ儲けだよ」
 「Oh、そうでした」


 −浩之SIDEー
 
 「なんだかんだ言って今日は楽しかったな」
 「私は台詞が少なかったような・・・」
 「あかりさん、私なんて一言だけでしたよ」 
 「綾香さんはいいよな」
 「途中で置いていましょうか」
 「・・・」
 「綾香の生存能力と帰巣本能が知りたいですね。わー、それ面白そうです」
 「賛成です」
 「それじゃあやるか。セリオ、監視頼むな」
 「えっ」
 「それじゃあがんばれよ」
 
 パカッ
 ドサッ

 「まってくださいぃぃぃぃ〜」
 「せりおぉ〜、がんばれよぉ〜」

 
 今日の成果
 浩之 ・・・惰眠をむさぼる事ができなかったが、真の漢と会う 
 あかり・・・浩之とのデートは失敗。しかし、親子で散歩のシチュエーションに成功
 芹香 ・・・魔法道具をいくつか入手。また、魔法使いと親交を深める事に成功
 綾香 ・・・スフィーとの勝負はドロー。そのうえ、どこかわからない所に置いてかれるはめに
 マルチ・・・浩之、あかりとお買い物できたが迷子になって、なおかつ偽者が出現して出番が減り、結花に首までしめられる
 セリオ・・・目利き成功だが一番台詞が多かった事で綾香の道連れに
 レミィ・・・なんだかんだ言ってブツの入手に成功
 智子 ・・・結局出てる意味無かったんちゃう(怒)

 ルミラたち・・・もの売れず。入場料はショバ代でとられ、賭けはドローで親の大損  
 五月雨堂・・・品物の入手成功、強力な取引先を得る
 結花  ・・・かわいい子と合う事に成功

 矢島 ・・・泊りがけで伯父の手伝いに来たが、店子をやっているとスフィーの流れ弾に当たり重傷 

 次回予告
 とりあえず無し・・・(苦笑)

 次回も楽しみにしてTVの前に待っててネ

 やっとかけたー。もうそれだけでしかあらわせない。
 ルミラたちはこんな使い方で良かったんでしょうか? 
 矢に刺さった人はどうなったんでしょうか? やっぱり謎ジャムで・・・
 まぁ、書いた事に後悔はしないどこう。
 結局、矢島は被害者だな。
 
 「ちょっと待って作者!」
 「なんでしょう綾香さん」
 「わたしはどうなるの?」
 「知らない。次回には戻ってるでしょう」
 「こっから一人で帰れと」
 「うん、けど一人じゃないよ。見守ってくれる人がいるから」
 「そんな問題じゃない!」
 「いいや、大丈夫。がんばれー」
 「『がんばれー』ですむかー」

 皆さん感想ありがとうございます。
 「なら自分も感想書きなさいよ」
 うっ、痛いとこを

 ここで感想を読んで付けないといけないな〜と思った補足説明
 「雨々降れ降れ」
  作中にふれた装備のほかにも赤い雑のう(ランドセルかも)モップ袋(分解してモップを収納可、リコーダ袋みたい)等あります。その他のものも本編やイベントSSで出すかも・・・
 「雨宿り」
  猫の方はネコかぶっているかも・・・。犬は浩之の影響は大きい。ボスの一族らしい。
 「おもしろおかしななつまつり」
  あの本は当初は来栖川の印刷室で行うつもりだったが志保にそそのかされ(主任の口座から勝手に下ろし)同人誌として印刷。
  芹香の実験はもちろん人体実験
 「良い子への教訓」
  綾香の娘の名前は未定。父親も未定。
  ちなみにセリオの人格は女子高と言う閉鎖された空間からの学習による。
 けど名門校なので巷にはびこるあそこまでモラルの崩れた女子高生みたいにはならない。
 「ズルッまるちぱにっく1」
  来栖川の軍事部門とは関係無く、来栖川警備はどちらかと言うと特殊部隊。
  兵器は世界に広がる長瀬ネットワークによって入手。

 これで感想読んでる事わかるだろう。
 「なんか足りないような」
 前のやつも参考にしたかったが無くしたんだい。
 「どーだか」
 もういいから早く帰れば?
 「ひどいわねぇ。もう少し相手しててもいいじゃない」
 アンソロジー本読みたいから(即答)。
 「そんなのいいじゃない。こんなかわいい子が誘ってるのよ」
 技掛けられそうだから。
 「なんだと〜」
 それより後ろ、うしろ。
 「えっ、なに」
 それでは〜
 「逃げたわね」
 「ふっふっふっ」
 「な、なに」
 「ふっふっふっ」
 「なんなのよー」