ズルッまるちぱにっく 第参回 投稿者:ジーク・リーフ 投稿日:7月22日(土)12時15分
 このSSは富士見書房刊「フルメタルパニック」似ているようで似ていません。
 むしろ少年画報社のOURSに連載中の「迷彩君(だったかな)」の方が近いかもしれません。
 また各キャラの性格、しゃべり方について、批判、ご意見は全て受け取らしてもらいますが、性格についてはコワレが入っている可能性がありますのでご注意を。

 部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ



 ズルッまるちぱにっく第参回
    「極楽寺の攻防 前編」

 当日 AM5:00 −新興住宅地のある住宅ー
 
 その言えはまるで手入れされていないようだった。
確かに人が居住しているようだが。
そう、そこは藤田家。藤田浩之氏の家である。

 「・・・」
 「はっ」
 「こんな事して大丈夫なの?」
 「・・・(強気)」

 同刻 −同じ地区、神岸家ー
 
 早朝だと言うのに台所に包丁のリズムが響く。
 
 「今日は浩之ちゃんとデートだぁ。足りない栄養分をたっぷり補給させてあげないと」

 同刻 −宮内家邸宅ー

 玄関にて
 「ヘレン、始めてだが一人で大丈夫か」
 「大丈夫ヨ、蟻の一穴とも言うじゃない」
 「それはその意味では使わないわ」
 「ステーツで売れるようなもの買ってこれば言いのネ」
 「ああ、がんばってくれよ」
 「OK、ダディ」

 前日 PM10:00 −来栖川電工HM研究所第7研ー

 『明日、目標は骨董市に出かける。そこで今回、君たちにはそこで起こると思われるトラブルを回避するよう努力してほしい』
 「「ハイ」」
 
 
 当日 AM7:00 −来栖川家リムジンー

 「何で俺はここにいるんだ?」
 「やっと起きたの」
 「・・・」
 「良く眠れましたか ああ、ぐっすり寝かしてもらったよ」
 「良かったじゃない。寝不足は不健康よ」
 「・・・。で、どうして俺はここにいるんだ?」
 「姉さんが骨董市に行きたい。と言う事でその手伝いに呼んだわけ」
 「本人の同意無しにか」
 「だって熟睡してたから」
 「・・・。もうひとつ聞いてもいいか?」
 「くだらない事じゃなければ」
 「あかりがなぜここにいる?」
 「出ようとしたらいきなり追いかけてきた」
 「だって、今日、浩之ちゃんとデートの約束したじゃない」
 「俺はそんな約束した覚えないんだがな」
 「・・・」
 「わかったわ姉さん。浩之、神岸さん、行くよ」
 「ヘイヘイ」


 という訳で一行はある寺(仮に極楽寺としておこう)の境内で行われる骨董市に来た訳で。
 「俺は無理やりだぞ」
 「・・・」
 「お気に召されませんでしたか。いや、そんな事無いけどさ」
 「ならぶつくさ言ってなくてさっさと探す」
 「あかりさんこれなんてどうです」
 「かわいいアクセサリーね」
 「綾香さま、これはどうでしょうか?」
 メンバーは来栖川姉妹、藤田浩之、神岸あかり、マルチ、セリオ、セバスチャンである。

 「先輩、今日は何を見つけたいんだ?」
 「占った結果によれば、強力な魔法道具があるらしいと言う事です」
 「・・・」
 「セリオ〜、姉さんの言いたい事先に言ったらかわいそうでしょ」
 「申し訳ございません。じれった・・・。いえ、何でも有りません」
 「・・・」
 「そんなのどうやって探せばいいんだ?」
 「・・・」
 「皆さんなら感じ取れるはずです。そんなに簡単なものなの」
 「二手に分けて探しましょう。私の班が芹香さま、綾香さま、この私、セリオの3人で、もう一つの班が」
 「浩之さん、あかりさん、私マルチの3人でいいんですよね」
 「執事長は本部という事で待機と」
 「うん。それじゃあ行こうか、浩之ちゃん、マルチちゃん」
 「へいへい」

 ー浩之SIDE−
 早速、俺たちも探すか。
 あかりがもう何か見つけたようだぞ。
 「どうした、見つかったか?」
 「見て浩之ちゃん。くまだよ、くま」
 
 ゴン
 
 「痛いよ、浩之ちゃん」
 「そんなもん北海道行きゃどこでも売ってる木彫りの熊だろが」
 「だって」
 「だってじゃない!」
 
 「浩之さ〜ん」
 今度はマルチか
 「マルチは何見つけたんだ」
 「見てください! この立派なはたきを!」
 「マルチ〜、それ売り物じゃないぞ」
 「えぇ〜、どうして売ってくれないんですか〜」
 店のおっさん困ってるぞ
 「お嬢ちゃん、これは砂埃とかをはたくために有るんだよ。すまんなぁ」
 「という訳だ」
 「う〜ん、残念ですぅ」
 二人とも何悲しそうな顔してるんだよ
 「よし、二人とも何かおごってやる。欲しいもの探してこい」


 −芹香SIDE−
 ここにはかなり強い魔法の気配がしますね
 浩之さんたち、うまく見つけ出せれるでしょうか
 「(芹香SIDEではみんな聞き取ることができるため普通に表示)綾香どうですか」
 「姉さんこれなんてどう」
 「この壷ですか」
 「お嬢さん、この壷はいい壷だ。是非キシリア様に」
 「どう、姉さん」
 「壷には魔力を感じません。その親父さんは何かが取り付いている様ですが」
 「なるほどねぇ。奥深いわ」
 セリオさんはどうでしょう。
 「芹香さま、この皿はどうでしょう」
 「念は感じますが・・・。とりあえず所望しましょう」
 「ご主人、このお皿を所望したいのですが」
 「はいよお嬢ちゃん。これは二万五千円だけど」
 「いいえ、この絵柄、状態から判断するとその6割5分が適当かと」
 「お嬢ちゃん、冷かしかい?」
 「ご主人、あなた隠してますね」
 「そ、そんな事あるわけないだろ」
 「いえ、火曜の夜、隣にいた人は奥さんじゃありませんでした」
 「うっ、そんなわけ」
 「その後、派手なホテルに」
 「わかった。七割。それ以上はきついな」
 「商談成立ですね」
 「流石セリオ。こういうときには役に立つわ」
 「簡単な事です」
 流石セリオさん。しかし、それは脅迫では? ご主人泣いてますよ



 −浩之SIDEー
 「マルチどこに行ったんだ」
 「マルチちゃん、迷子になっちゃたみたいだね」
 「あいつのことだ、すぐわかるだろう」

 「浩之さ〜ん」
 「おっ、マルチ。自分から戻ってこれたとは成長したな」
 「マルチちゃん、えらいわ」
 「浩之さん。あそこにおいしそうな鯛焼き屋さんが」
 「縁日もあるのか。よし、行くか」
 「うん」

 「ほんとおいしそうな鯛焼きね」
 「ここまでうまそうなのは久しぶりだな」
 「ほんとおいしそうだよ」
 「うん?」
 「どうしました浩之さん」
 「いや・・・。ともかく一人二個で十二、いや十四か」
 「あいよ、すぐ焼けるからちょっと待ってな」

 「はいよ、焼けあがったぞ」
 「はい、お代」
 「二戸サービスで入れといたから」
 「ありがとうございます」
 「ボク持つね」
 「はい、マルチちゃん」
 「ちょっと待てあかり、何か変だぞ」
 「どうしたの浩之ちゃん」
 「お前、マルチじゃないだろ」
 「うぐぅ」
 「よく見れば髪もかつらぽいし、声は似ているが言葉遣いもおかしい」
 「うぐぅ、うぐぅ」
 「本物のマルチはどこやった」
 「浩之さ〜ん」
 「本物か?」
 「親切なお方に助けてもらったんです」
 「良かったわね」
 「じゃ、さようなら」
 「おい、てめえ」
 「僕の事忘れてください」
 偽マルチがすごい勢いで走ってやがる。あの人ごみでよくやれるもんだ」
 「すいません、ここら辺でうぐぅ見かけませんでした?」
 「あっ、さっきはどうもありがとうございました」
 「うぐぅの犯罪を防いだだけだ。気にしんでもいい」
 「うちのマルチをどうもありがとう」
 「何か同じにおいを感じる」
 「俺もだ」
 「早くしないとまた見失っちゃうよ〜」
 「そうですよ」
 「わかったわかった、それでは」
 「がんばれよ」
 「お前もな」
 「はやく〜」
 「待てよ」
 「イチゴサンデー5個」
 「ぐはっ」
 「バニラアイス2リットル」
 「なんとかならんか」

 「う〜ん、なんか他人とは思えなかったな」
 「一回先輩たちと合流しようよ」
 「そうですね」
 「そうするか」


  



 

 次回予告

 他人と思えない人と会った浩之たち
 だがしかし、芹香たちはある人物と対峙する

 次回 ズルッまるちぱにっく第四回
    「極楽寺の興亡 後編(予定)」

 次回も楽しみにしてTVの前に待っててネ


 

 第2話として遠出させてしまいました。
 何のゲームやったか簡単にわかるなぁ。
 おまけとして某DCに移植されるゲームのキャラも出してみました。
 えっ、メーカー一緒のやつを出せって?
 あれはまだやってないし、いまいちわかんないからなぁ
 
 う〜ん、息抜きというか勝手に動かしているアンバランスのトランスポートタイクーンの調子が悪い。 
 アソコハどんなバグでも仕様かUFOでごまかすからなぁ

 皆さん感想ありがとうございます。ほんとーにそのうち書きたいと思いますので・・・言い訳に過ぎないかなぁ 
 次回、かなり後になると思いますが、あまり期待しないで待ってください。