このSSは富士見書房刊「フルメタルパニック」似ているようで似ていません。 むしろ少年画報社のOURSに連載中の「迷彩君(だったかな)」の方が近いかもしれません。 また各キャラの性格、しゃべり方について、批判、ご意見は全て受け取らしてもらいますが、 性格についてはコワレが入っている可能性があります。ということにしてください。 最後にネタがかぶっていたらごめんなさい。 部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ ズルッまるちぱにっく第一回 「鼻垂れた義門」 「最近マルチがおかしい」 って言うよりもむしろ、 「戻ってきてからおかしい」 の方が正しいかもしれない。 「−というわけでマルチについて話し合うために集まってもらったわけだ」 「なにが「−というわけで」なのよ」 一番当てにならない参考人が騒がしい。 「この志保ちゃんの情報が当てにならないわけないじゃない」 「当てにならんわ」 ちなみに今回集まってもらっているのは、 神岸あかり 佐藤雅史 ごしっぷめーかー 「ゴシップじゃないわよ! 私は真実しか伝えないわよ」 いいんちょ 「ふ・じ・た・く・ん」 保科智子女史 宮内レミィ 先輩こと来栖川芹香 松原葵 姫川琴音 そして真打のこの藤田浩之 の9人で進行している。綾香はまだ来てない。理緒ちゃんはバイトだ。 「とりあえず気づいた事を出し合ってみるか。いいんちょ、書記頼むわ」 「まあしゃあない」 「まずは俺からいくか。あれは− −マルチが掃除しているな。ちょっと脅かしてみるか。 後ろから抜き足差し足忍び足、っと(古いなぁ) 「だれですかぁ。あっ、浩之さんですぅ」 「ナイフ下ろしてくれ。しかし、なんでわかったんだ?」 「わたしだって成長しますよ」 今までのマルチなら、びっくりしてブレカーが落ちるが、なんかおかしい− −ということがあったんだ。その後どんな方法でもおどろかなかった」 「そりゃマルチだって成長するわよ」 「マルチさん学習型ですから」 「オレもそう思ったんだが」 ナイフの事は誰も言わない。 「次は佐藤君、いってみぃ」 「僕はね− −あれマルチちゃんじゃないか、植え込みのとこでなにやっているんだろう。 「マルチちゃんなにやっているの」 「こっ、こんにちは雅史さん。草抜いているだけですよ」 「えらいねマルチちゃん」 「別になんってことないじゃない」 「そうとも思ったけど、なんかおかしかったし」 「確かにおかしい。マルチは掃き掃除はやるけど草取りとかはあんまりやらないな」 「次はわたしやね。あれは− 廊下騒がしいわ。どっかでまたあほが騒いどるん、って宮内さんまたハンターになっとる。はよ逃げんと。あそこボケっといるのマルチやない 「まっ、マルチー。はよ逃げんと」 あかん気づいてない。ああっ、宮内さんマルチに目つけたわ 「マルチ−」 「それで矢マルチさんになったというわけですね」 「いやがそれがな− あっあれはマトリックスよけ、宮内さん驚いとる。いまのうちに 「チェストー」 「これでよし。っと、マルチ大丈夫やった?」 「あっ、保科さんどうかしましたか」 「どうかしましたって、後ろから来た矢うまくよけたやない」 「えっ、矢が飛んできたんですか。速く逃げないと」 「もう宮内さん止めたから」 「それはそれはありがとうございます」 −ってことがあったんや」 「あの時そんな事が有ったのですネ」 「レミィ覚えてねぇのか」 「ホラホラ、弘法も筆のアヤマリト」 「その場合は使わないわよ」 「確かに普段のマルチなら矢マルチになるのがオチなのにな」 「たしかにおかしぃわねぇ。私の考えでは」 「次は葵ちゃん頼む」 「ハイッ。あれは− 今日はセンパイこないのか、けどマルチちゃんいるから、十分練習できる。 「マルチちゃん手伝ってもらえませんか」 「これ持っていれば良いですね。はいっ、準備おーけぃです」 「いくよマルチちゃん。でやぁー」 バシィッ 「マルチちゃん大丈夫? ってあれマルチちゃん?」 バサッ 「あっ、マルチちゃんいつの間に」 「あっ、葵さんすいません」 いつの間に押さえ込まれたんだろう。 −ってことがあったんです」 「葵ちゃんを押さえ込むなんて、明らかに前より成長したね」 「成長したってレベルじゃないとおもうぞ」 「次私いきますね。あれは− お昼です。うどんまだ有るでしょうか。 あれマルチちゃんまた買出しですか。 ふふっ、かわいらしいです。声かけちゃいましょう。 「マルチちゃぁーん。って」 あれマルチちゃんですよね。それにしては素早いです。今までと違い赤い角付みたいです。 「あっ、琴音さんも購買ですか」 「ううん、私は食堂だけど、マルチちゃん、いつもと何か違うような気がするけど、まるで・・・」 「あっ、すいません琴音さん。皆さんお待ちですのでここで失礼します」 「マルチちゃん・・・」 マルチちゃん何か隠しているような。 あっ、マルチちゃんに不幸な予感を感じます。 「うわーなんでオレがぁー」 「わっ、大変です上から矢島(仮)さんが。避けないと」 ひょい 「助けてくれぇぇ」 あんな荷物でよけれるなんてなかなかやりますね。 「俺はどうなる」 うるさいです。あっ、矢島(仮)さんに不幸の予感が(ニヤソ) 「うわぁぁぁぁぁ」 −ってことがありました」 ・・・ 「あの何で誰も反応してくれないのですか」 「い、いや。そうかそんな事が有ったのか」 「これはスクープだわ。琴音ちゃんもっと詳しく」 「葵ちゃん頼む」 「ハイッ」 ドスッ 「浩之ちゃんやりすぎだと思うけど」 「志保にはいい薬だ。次っ、先輩だな」 「・・・」 「見た目にも、神霊的にも問題はありません。そうか悪い霊が取り付いてるわけじゃないんだな」 「・・・」 「けどマルチさんが復学される二ヶ月前、セリオさんも点検かなにかでいませんでした。そうかなにか関係有るかもしれないな」 「綾香さんに聞けばセリオさんの事も解るかもしれません」 所変わってここは来須川邸。老人にしては体格の良い二人、つまり来須川会長とセバスチャンが庭で話し込んでいる。 「旦那様、なぜ馬鹿息子のおもちゃにあのような事を」 「それはだな、長瀬」 「セバスチャンでございます」 「・・・まずHMX−12、マルチの方だが、あれは最初は芹香の友人としてだ」 「それならば」 「あの藤田といったな、芹香の後輩は」 「はい、藤田浩之様でございます」 「彼のおかげで芹香は以前に比べて良くなってきておる」 「はい」 「しかし、それに付けこみ芹香にちょっかいをかける不届き者もおるかも知れぬ」 「わたくしめがいますので」 「ああ。だがわしは芹香を過保護に育てすぎた」 「下校ぐらいは自由に、ということでございますか」 「そのためにな。それに芹香の実験はわれわれよりむしろあやつらに手伝わせたほうが良い」 「(使用人の幾人かはノイローゼになっているらしい。まったく嘆かわしい)そうでございますか」 「HMX−13 セリオのほうは無論綾香のためだ」 「綾香様なら・・・」 「わかっているからむしろだ、あやつの相手はおまえ以外にできるか?」 「いえ」 「セリオなら十分対処できるだろう。他にも理由はある」 「はい?」 「もちろん例外は有るがお嬢様学校としては寺女は昔からの名門女子高だ。それゆえいろいろ有るらしいな」 「綾香お嬢様に限ってそのような事はこのセバスチャンの目の黒いうちは」 「ああ。まあ一番の目的はあやつの鼻っ柱を折るためだがな」 「・・・」 「セリオならあやつの良いライバルになれるだろう」 「そのようなことは・・・」 「二人ともかわいい孫娘だからな」 そのとき壁に立てかけられている綾香の写真がずり落ちた。 「綾香めテレおって」 「・・・(綾香お嬢様の未来を暗示している気が・・・)」 次回予告 浩之たちの元へ急ぐ綾香の前に黒い影が どうなる綾香。そしてHM二人の真相は 次回 ズルッまるちぱにっく第二回 「洗われる神槍」 次回も楽しみにしてTVの前に待っててネ というわけで今回は導入篇にもならない初回を書かしてもらいました。 主役二人が出ていないような気がしますが、まぁ気にしないでください。 今回で3作目ですが、こんなに速く連続物を書いて良いのでしょうか? と言うより書きつづける事ができるのか? 三国志Zは仙人ENDができるのか? 紺碧の艦隊2ADVANSTは見つかるのか? 直前の二つは関係あるのかどうか? 次回をあまり期待しないで待ってください。