ある日の事。 祐也が屋上にくると、そこにはいつものように留璃子さんがいた。 「おはよ、長瀬ちゃん」 「うん、おはよう、留璃子さん」 いつものように挨拶をかわす二人。 「今日も電波の受信?」 「うん、長瀬ちゃんにも見せてあげる」 そう言うと、留璃子さんは出入り口の方のドアを向き── その壁に、テレビの画面を目から出た光で映写したのだった。 人間映写機。 「長瀬ちゃんにも、きっとできるよ(にっこり)」 『これが、電波を扱えるようになった人間への酬いなのか・・・』 そう思い、祐也は密かに涙した。 後日。 留璃子さんは、音も出せるようになっていた。 ------------------------------------------------------------------------ はい、毎度お馴染み「ありがちネタ」でございます(開き直った)。 実は初めての『雫』の話になりますね。電波関係は、わりかしネタが考えやすくて、楽です。 ストックもいくつかありますし。 逆に、ネタが思い付かないのはホワバ関係ですかねー。難しいです。 あ、これのタイトル、実は副題が「人間やめますか、電波やめますか」となっています(笑)。 すみませんが、感想は後日、ということで。 それでは、また!