ある日の真夜中頃。 なかなか寝付けなかった耕一は、なんとなく外を散歩していた。 夢の中で、誰かに呼ばれていたような感覚のせいかもしれなかった。 ゆっくりとした足取りで、柏木家の外に出る・・・と。 楓ちゃんが道の真ん中にポツリと立っていた。 どこかさみしげで、はかなく、今にも消えてしまいそうな危うさをまっとて。 「・・・楓ちゃん・・・?」 耕一は、それが楓であって、楓ではない・・・そんな感覚に捕らわれながら、 彼女の名前を呼ぶ。 すると彼女は振り返り一言つぶやいた。 「耕一さん・・・、電波、届いた?」 ・・・・・・楓ちゃん、それはエルクゥの精神感応だと思うぞ・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 投稿二回目となる「笹波」です。 でもなんか、このネタ、誰か使っていそう・・・(汗) え〜、もしおられましたらごめんなさい。先に謝っておきます。←なんて奴(怒) これからも、ちょくちょく書いていきたいと思いますので、皆様、どうか広い心で 接してやってくださいませ。