オレの名は藤田浩之。 このたび、一部の人間に引き金の軽い男と呼ばれ一世を風靡したこのオレも、ついに年 貢の納め時がきたようである。 「生まれ故郷を離れて不安なのにつけ込んで、ストーカー並のアタックを繰り返して、あ げくに『泊まっていけよ』から『オレの子を産め』まで、さらにその後縛ったり、ゴム無 しで入れたり、浴場で欲情したり、お、お尻に入れたり……」 「すんませんすんませんすんません」 「だいたい、膣外射精はヒニンにならないってのに……、ちょっと聞いてるの、藤田君!?」 「すんませんすんませんすんません」 言えねえ。『委員長だって誘ったじゃないか』なんて言ったら、オレは本物の糞野郎に 落ちぶれる。だから…… 「藤田君!?」 「すんませんすんませんすんません」 だから、言えねえ!! --------------------------------------------------------------------------------- ざりがにの故郷では委員長シナリオを否定する人間は全て秘密警察による簡易裁判にか けられます。本当です。 そして裁判にかけられた人間のほとんどは、矯正施設に送られて、PS版To Heartの 委員長シナリオを実名で、しかも主人公のセリフを音読してプレイすることを強制された り、委員長のいるベッドに主人公が『と〜もこちゃ〜ん(声・クリカン)』と叫びながら 飛び込んだりするビデオを二十四時間見せられたりするのです。本当といったら本当です。