えるくぅ家族カシワギ3〜『初音と素敵(?)なお友達』の巻〜 投稿者:七草武光
なぜか次回予告
今日、学校から帰ったら、お友達が遊びにきてたんだ。
LF97で知りあった娘なんだけど・・・、
ほえー!?お台所で何してんの?
次回、えるくぅきゃぷたー初音、
              『初音と素敵(?)なお友達』
次回も、初音といっしょにぃ、

ぱっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん

「あう」
「番組が違ぁぁぁう!」
「ううううう、おたまで殴らないでよう。おたまはあたしの技なのにぃ。」
「やかましい!だいたいあんたがそのネタやるとはまりすぎて洒落にならないんだから。」
「うっ・・・。」
「さすが『つるぺたろり丸くん』よね・・・。」
「うひゃい!楓、いつの間に・・・。」
「あの・・・か、楓お姉ちゃん、つる・・ろ・・・って?」
「あなたの別名。命名は私。」
「う・・・。」
「・・・。」
「うう・・・」
「気に入らない?」
「・・・・・うん・・・(ぐすっ)」
「じゃあ『Jr.しげきくん』。」
「え?え?」
「だいぶ前にJRのドアの上んとこで連載していた広告漫画の主人公で・・・。」


「そんなネタ誰もわかんないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

たたたたたたたたたたたっ・・・・・。


「あ〜あ。泣かしてやんの。」
「・・・。」
「どうフォローすんだ。この状況。」
「・・・とりあえず。」
「とりあえず?」
「(くるっ)・・・後半は、星のおうぢ様です。」
「誰に向かって言ってんだおい。」


(まあそれはそれとして、本編)==========

からから
「ただいまー。」
あたし、柏木初音。柏木四姉妹の末っ子。
今日はとってもご機嫌なんだ。
だってね。昨日から耕一お兄ちゃんが遊びに来てるんだ。
耕一お兄ちゃんは、あたしのいとこなんだよ。
しかも、前世で夫婦だったんだって(えへへ)。
耕一お兄ちゃんが来ると、あたしいつもたっくさん甘えちゃうんだ。
そしたら耕一お兄ちゃん、あたしの頭なでてくれて。
その手がとってもあったかいの。
優しくってぇ、頼りになってぇ、もうはにゃーん・・・

の゛めずっ

「あう」
「いいかげんそのネタから離れんかいっ」

うう、かかとが頭・・・、
背、伸びなくなっちゃうよう。

「まあそれはともかく、初音の友達が来てるよ。」
「あたしの?」

誰だろ?
今日は誰とも約束してないはずだけど・・・。
とてとて。
すっ。

「理緒ちゃんでーーーーーーーーす!!」

すこけん

「ひ、雛山さん!?」
そう、来ていたのは雛山 理緒さんだった。
彼女とは、ガディム事件のときに知りあったの。
なんで仲良くなったかって?
ほら、それは、なんか髪型に親近感がわいたし。
それに、2人とも発育が・・・その・・・(泣)
ま、まあそういうわけで意気投合しちゃったの。
・・・でも、雛山さんってこんなキャラだったっけ?

「あまり気にしてはだめ。」
「きゃあ!」

かかかかかか楓お姉ちゃん!?

「彼女は所詮隠しキャラ。性格などあってなきがごとしだから。」
「え・・・でも、いいのかな。雛山さんのファンって言う人も、・・・ほら、
もしかしたら・・・ひょっとして、奇跡的に、イレギュラーに、いるかも・・・。」

「まがりなりにも友達に対して随分な言いようだな、初音。」
「きゃ!あ、梓お姉ちゃん!・・・だ、だって楓お姉ちゃんが・・・。」
「楓ぇ?・・・・・どこにいるってんだ?」
「え?・・・・・・あれ???」

気がつくと楓お姉ちゃんは跡形もなく消滅していた。なんで???

「あれ?さっきまで・・・。」
「とにかく、友達にあやまんな。」
「あ、うん。ごめんね。雛山さん・・・。」
「・・・・。」
「あの・・・雛山さん?」

雛山さんはあたしのほうを見ていなかった。
怒っちゃたのかな。
・・・?
なにげなく、雛山さんの目線を追ってみると。
・・・お鍋。お台所の。
あ、雛山さんよだれ、よだれ。

そのとき、梓お姉ちゃんが、

「えーと、雛山さんだっけ?せっかくだから、夕飯いっしょに食べていかない?」
「わーーーい、うれしいですぅ!」
「じゃ、もうちょっと待ってて。すぐできるから。」
「はーーーーい!」

・・・・・(汗)。

「と、このように。」
「わきゃあ!」

ままままままままた楓お姉ちゃん!!?

「雛山 理緒は他人の家に図々しくあがり込み、適当に話をあわせて食事に
ありついてしまいます。」
「いやあの楓お姉ちゃん?」
「あまった食料のある家の場所、その家の食事のタイミングなど、どのようにして
それらを探知しているかは不明ですが、極めて優れた探知能力であるといえる
でしょう。」
「楓お姉ちゃんどっちむいてしゃべってんの!?」

「さっきから何騒いでんだよ、初音。」
「だってだってまた楓お姉ちゃんがぁ!」
「だーから楓がどこにいるってぇ?」
「え・・・ええっ!?」

あたしが振り向くとまた楓お姉ちゃんはいなかった。
???????


10分後

「はい、ご飯出来たよー。今日はカレーだよー。」
「わーい。いただきまーす。」
「・・・い、いただきまーす。」
「・・・・・いただきます。」
食事時に沸いて出るのは驚かないよ、楓お姉ちゃん。

「千鶴お姉ちゃんと耕一お兄ちゃんは?」
「2人とも呼びにいったけど部屋にいないんだ。靴はあったから、そのうち来るだろ。
先に食っちまお。」
「うん。」


・・・ぱく・・・もぐもぐ・・・

うん、梓お姉ちゃんのカレーはとってもおいしい。
・・・楓お姉ちゃん、カレーにしょう油をかけるのはやめてほしいな。

「あれ?初音、雛山さんは?」
「え・・・あれ?」

いつの間にか雛山さんはいなくなっていた。
・・・カレーとともに。

「どこか別のところで食べてるのかな。あたし探してくるね。」

えーと、お庭にはいないし、・・・お台所かな?


「雛山さーん・・・・どこにいっ・・・たわうきゃっぁぁぁぁ!!」

どぉぉぉぉぉぉぉぉん

ば、バベルの塔の照準のはじっこが赤く光ったのでブラスターで天井をつき破って
にょきにょきと三つのしもべがコンピューターに守られた60階のカイを助けて
空にくろがねの城がそびえてるぅぅぅぅ!?

「どうした初音!・・・ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わかんないわかんないわかんない!!」

いつの間にこんなものが建造されてたの???

「雛山 理緒は・・・・」

あ・・・また楓お姉ちゃんカメラ目線で・・・。

「名左官でもあります。唾液と泥を練りあわせ、器用に家を造るのです。」

・・・・・。

「器用すぎるわぁぁぁぁぁぁ!!!」

ぱっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん

あはははぁ、梓お姉ちゃん、キレちゃった。

ぐわらごらごらきーん

ああ、どこかの悪球打ちの野球選手の打撃音のような音とともにバベルの塔が崩れてく。
・・・ちょっともったいない。
そして、瓦礫の下から
「きゃあ」


・・・・・・・・・・。


「千鶴姉!!」「千鶴お姉ちゃん!!」
「えへへっ」
「『えへへっ』じゃなぁぁぁい!何こんな所に悪に秘密基地造ってんだ!!」
「あ、悪の秘密基地とは失礼ね!私はただ、自分専用のお台所を造ろうと・・・。」
「それが悪の秘密基地だっちゅーーーんじゃぁぁぁ!!!」

千鶴お姉ちゃん、そこまでして・・・(泣)

「うっ・・・・ひどいわ」
「ひどくない!」
「私の出番、これで終わりなのよぉぉぉぉぉぉ!」

そっちが本音なんだね。
でも、おいしいよ、千鶴お姉ちゃん。

「雛山 理緒の巣はこっちみたい。」

あ、ほんとだ。こっちの天井におっきなスズメ蜂の巣みたいなの。
なんだ。割と普通。

「よかった。」
「よくあるかい!」

ぱっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん

ぐわらごらごらきーん

ああ、どこかの悪球(以下略)。
そして

ぼて

  ぼて

    ぼて

何かが落ちてきた。・・・あれ?3回?
雛山さんと・・・

「ああーーーーーっ!耕一ぃーーーーーーーーーーっ!!」

ええーーーーーーっ!?
ああーーーっ、ほんとに耕一お兄ちゃん!!!
今まで一度も出てこないと思ったら、こんな所に!

・・・楓お姉ちゃん解説よろしく。

「雛山 理緒は、獲物を麻酔で眠らせ、生かしたまま巣に連れ込みます。」
「うん・・・それで?」

すごくやな予感がするけど。

「そしてそれは、弟を育てる養分となるのです。」

・・・。

「姉ちゃん、この肉、硬いぞ」





「いっやぁーーーーーっ!耕一お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


今回一度も台詞のなかった耕一に幸あれかし。