「そうだよ、この右の角を曲がって…」 矢島と志保はかつて自分が通っていた校舎の中を走っていた。 「アイツがいるとすれば多分こっちだ！」 「ヒロ…いるとすれば多分教室ね」 「いや…」 「えっ？」 志保の言葉を矢島は否定した。 「俺はアイツとクラス一緒だったんだぜ、今日は火曜日…」 「あっ！？」 「藤田がいるとすれば最初の授業の理科室だっ！」 −遊撃宇宙戦艦セリオン・第二十九話『レプリカワールド（追放）』− ガラッ！ 『おっ矢島、遅かったじゃねーか！』 『ほら見ろよ、神岸と藤田の二人仲良く並んでよ…お前じゃ割り込めねーって！』 「山田、大貫…コイツらまで用意してやがんのかよ！」 ホログラムの世界、だがそこにもかつての矢島の親友たちが 存在した。 『志保〜、アンタ教室違うよぉ。また藤田カラカイに来たの？』 「この学校は寸分違わず『あの頃』のままなのよ、だからヒロの席も 変わってない」 志保は声をかけてくるかつての友人をすり抜けて、その席の前に立った。 「ヒロッ！」 「よお志保、なんだ？」 「アンタ…何やってるのよ？」 「何って授業だよ、ほら先生来ちまう前にお前も戻れよ！」 「いつまで寝ぼけてんのっ、とっとと目を覚ましなさいよ！！！」 ドンッ！！！！！！ 志保が机を力任せに叩いた。 「な、なんだよ…なんかあったのか？」 『おい長岡、授業開始だっ！さっさと自分の教室に戻らんかい！？』 「黙ってて！！」 「志保…？」 浩之は先生を怒鳴りつけた志保に動転していた。 「いつもでこんなニセモンの中にいるつもりなのよ、アンタそれでも ヒロのつもりなの？」 「だから言ってる意味がわかんねーっての、おい矢島…お前もなんか言って くれよ」 「…藤田、お前…本当にそれでいいのか？」 「？」 「俺、久しぶりにお前にあったとき…ビックリした。俺は警備会社の専属艦長で お前は宇宙海賊のボスなんだもんな」 「そういえばそんな夢を見ていたような気がする。」 「今だにあかりさんと仲良くやってるお前を見て、かなり妬けたし、それに お前らしいって思えたんだ」 「矢島ぁ、俺とあかりはそんなんじゃねぇって！」 「でも、もうあかりさんはいない」 「……………」 「もうこの世には…」 カチャ、 「言ったら駄目だよ」 「…！？」 「アンタ、雅史っ！？」 気付くと雅史は矢島の裏にいて、そして銃口を矢島の頭に向けていた。 「おっ、遅刻だぞ雅史！」 『遅いよ〜雅史ちゃん！』 「ごめんね浩之、あかりちゃん…ちょっと用事があったから」 「たく、志保も矢島も妙なこと言いやがってよ〜。お前らいつからそんなに 仲良くなったんだよ？」 「この平和ボケ野郎…」 「矢島、黙るんだ！」 「いい加減に目ぇ覚ませ！あかりさんは死んだんだよ、３年前にとっくに死んでるだろ。 そこにいるあかりさんは本当のあかりさんじゃない！！」 「死んだ…違う……」 その言葉に一瞬浩之の顔色が変わる。 『私はここにいるよ』 「惑わすなっ！」 「あかり…そうだな、お前はそこにいるよな」 『うん、どこにもいかないよ』 「浩之…」 「分かっただろう」 愕然とする矢島を雅史が怒りの形相で睨み付ける。 「何を言ったって浩之には届かないんだよ！来てすぐの君たちが 僕らの世界を踏みにじる権利なんてないんだ！！」 （なるほど…） 「！？」 ッドォォオオオオオオオオオン！！！！！！！！！ 瞬時に窓際の壁が 粉砕される。 「うあっ、なんだぁあ！！！？」 「…ネルフがエルクゥの存在を告げているから来てみれば…」 「まさかお前はっ！？」 「こんな腰抜けがいるだけとはな、くだらない」 「お前はエルクゥの王…」 そう、今目の前にはこの場にいるすべての者が憎むべき敵がいた。 その名は… 「ふふ、この柏木耕一が貴様らの前に来てやったぞ！」 続く… ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ フォフォフォフォフォフォ、登場人物がいっぱいいてすでに把握できない現状。 とりあえずまとめとして現在忘れられてるキャラの現状は… 緒方英二：多分そこらの通路走ってます。もうじき出てくる？ 来栖川芹香：？？？ セバスチャン：今は地球で来栖川グループの代理社長をしてることになってます。表向きは… 吉田＆柏木：きっとセリオンの中に非難してるんでしょう。すでに空気のような存在（笑） 藤井冬弥：貴之と一緒に病室で寝てます。いや普通にね（＾＾ ホワイトアルバムの面々：地球にいる。これも空気のような存在と化しているが今後は… セリオ＆マルチ：宇宙船ですから。 ＳＳ作家の面々：アクシズさん、ｖｌａｄさんアーメン（笑） 他の方々はもうじき出る予定。ＥＳＰさんはそろそろ… 橋本先輩：志保の元彼（笑）…セリオンの副艦長のハズだが……どうしてるんでしょ？ 裏科理緒：………さあ？（笑） 雛山理緒：普通にＯＬやってます。相変わらず貧乏だけど…ちなみに裏科理緒とは別人。 さおりん＆みずぴー：電波推進委員会の幹部らしいです。一回も出とらへんのぉ。 こみパの面々：戦争の影響でコミックパーティが開催不能に…全員廃人と化しています。 その他：忘れてる人っていたっけな？…まあ生きてるでしょう（＾＾ そんぐらいかな…えっと神風さんへ連絡。 送るといっていた絵はもーちょい待っててください。現在セリオ四コマ漫画つくろうと考えてるんで 多分それの一作目を送るでやんす。それとちょっと言ってみたい一言（＾＾ ＞痕のソフトを持っていない だから梓がモテてたんですね（問題発言（笑）） でわ〜〜〜〜〜〜！！http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5164/