サクセス同人ストーリー〜コレンと股間と矢印〜 第3話『邪道』 投稿者:紫炎
注意:はっきしいってこみパ関係なしです(笑)
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 人はマルチを見ると

1.なでなでしたく
2.耳カバーをとりたく
3.「いくら?」と聞きたく

なるという。



「うわぁぁああああああ!!!!」
「どっどうしたんですか九品仏さん!?」
 そう、大志は吠えていた。なぜかマルチの前で…
「コレンの股間の矢印、ロランのローラ、赤い目玉の
カマキリ男、それにあのボンボンがぁああ!!」
「はぅうう、怖いですぅ!!」
「性的に倒錯しすぎてどんなエロ同人誌が出来んのか
想像着かぬわ、馬鹿者っ!!」
「すっすみませんですぅ」
 マルチは謝った。
「スマンで済むかぁああ!!」
 大志はさらに増長した。
「はぅぅうううう!!!!!」
「大体貴様もロボットならビーム兵器くらい出さんかい!
ロケットパンチも出来ずして何がメイドロボだっ!?」
「な、長瀬主任にお願いしとくですぅ!」
「遅いわっ、えええい、せめて頭がポロンととれて、
コロコロッと転がりーの、『はぅぅうう、待ってください〜』
くらいの芸当でもやらんかいっ!!」

 ガシッ…

 大志は即座にマルチの頭を掴んだ。
「あう、駄目ですぅ。そんなことしたら配線が…切れっ…」
「アラレちゃんは出来たぞぉぉおおお!!」

 グキッ…バキバキ…




 ブチッ!!!





 つーかここから本題、

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「長い前置きだなあ…」

 グキ…バキバキ…

「ねえ、にこやかにヘッドロックをかましながら平和に
話さないでくれる浩之?」
 そう静かに語る雅史はすでに命が消えかかっていた。
「駄目だな、神聖なるあかりママを汚した貴様を生かして
おくことは出来ない!」
「あべしっ!?」
 北斗の拳ごっこはハマる。
「まあ、それはそれとして…」
「しょ…勝負だね!!」
 雅史ちょっとよろめき気味…


 ではここで今回の勝負『駅同人』を説明しよう。
前回の折り『駅同人』とは、よく新幹線などの駅の売店で売られ
ている同人誌のことと説明した。今回、浩之と雅史は自分らで
造り出した同人誌を『読み頃』の昼11:00〜2:00までの
間により多く売った方の勝ちとする。


「異常で説明終わりだ。双方準備はいいか?」
 ここは東京駅前、すでに本の発送は終わり、掛け声一つで
始まる状態であった。
「ふふふふふ、浩之…時代は僕が変えるよ!」
「いいからさっさと始めようぜ…」
 二人のテンションは対照的であった。
「それでは第一回東京駅同人杯っ!!!」

 ドクンッ…

「開始ぃぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」



 わぁぁあああああああああああああああああああ!!!



 スタートと同時に客が一斉に群がる。無論トップは深夜並び
の方々だ!

『さーーーて今年も始まってしまいました東京同人杯、司会は
この同人界を握る男、九品仏大志と』 
『歩くカリスマの緒方英二でお送りします』
 濃い男が二人、なぜか解説をしていた。
『しかしまさか吾輩、緒方さんに司会をやってもらえるとは
思ってませんでした』
『まあ、僕も常々同人には興味があったしね…妹には黙っている
けど…おや!?』
『おおおっと、やはりベテラン同人作家である佐藤雅史の方に
客は集中しておるようです!!たかだか一ヶ月しか描いていない
マイブラザーなんかとは格が違うとでも言っているようだぁぁあ!!」

(テメエがやらせたんだろっ!!!)
 浩之はそう思ったが口には出さなかった。さすがに雅史ほどではない
にしても忙しい我が身、無駄なツッコミを入れる余裕はない。

「ふふん、浩之。このまま僕が勝ちをいただくよ!」
「くっ!!」
 次第に雅史と浩之の売り上げにも差が出てきた。売り子もあちらは
サッカー部全員だというのにこちらはあかりと二人で配っているのだ。
百戦錬磨のキワモノ…いやツワモノである彼らとでは経験からして
違っていた。
「浩之ちゃん…」
 あかりも心配そうに浩之を見る。
「…大丈夫だあかり…もう少し…後少し粘ればなんとかなる」
 浩之がチラリと時計を見た。時間は後10分ほどで12時を回る。
「勝負はどちらが勝つか、わからねえぜ雅史!」
 その不敵な笑いはどこから来るのか。そして試合開始から1時間、
12時を回ってから戦況が大きく変わり始めた。


 わぁぁああああああああああああああああああ!!!!


「なっなっ、なんだぁぁあああ!!!」
 雅史は驚愕した。突然浩之の方に人がなだれこんできたのだ。
実にその数、雅史の2倍!
「馬鹿な…なぜなんだ、しかも奴等はオタクじゃあない。オーラを
持たない人間がなぜ同人誌をあんなに買っていくんだ?」
「勝負はもらったぜ雅史っ!!!」
 浩之に顔に自信がみなぎる。
「何を、何をしたんだ浩之!?」

『おおっとこれはどうしたことか、急激に浩之側に客が集まり出し
ました。これは一体どういうことだぁああ?』
『ふむ、しかも客層のほとんどが一般…信じられん?』
 これには大志も緒方も驚きを隠せなかった。
『…これはまさか…緒方さん実はこれが今回の同人誌なのですが…』
 大志が下から同人誌を取り出す。
『ほお、さすがに佐藤君の表紙はカラーで綺麗に仕上がっているなあ。
いい仕事をしている』
『中身は…おお、これは最近流行りのジュウベエちゃんの、しかも
さっちん本!!!』
『わからんて…』
 なぜ売れているのだろう?…作者も好きではあるがイロモノだぞ、ヤツは…
『やはり意外性をとっての採用ではないでしょうか?…吾輩はまさかあの若造
がこのような勝負にでるとは…』
『構成、画力ともに素晴らしい。これならばたしかに売れるだろうね』
『そして問題の浩之の同人誌だが…』

 ペラッ…

 沈黙…

 そして…

『『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』』

 二人は劇画調に驚いた。

『ばっばかなぁああ!!!』
『だが確かにこれならばあの人数も…』
『なんてモノを作ったんだ浩之!?』



 そして終了の2時…

「くっ…ううぅ……」
「勝ちは勝ちだぜ雅史…」
 結果は4800部:2900部で浩之の圧勝であった。特に後半からの浩之の
伸びは凄まじかった。
「なぜ…なぜなんだっ、なんで同人始めて1ヶ月の浩之のこんな…」
「雅史っ!?」
 雅史は激情のまま浩之の同人誌を広げた。
「こっこれはぁあああ!!!!」
「へっ、これが俺の精一杯だぜ。」
「そんな中身はただの弁当だとぉぉおおおおお!!!!!!!!」
 そう、浩之の同人誌は表紙こそCCさくらの利佳ちゃんと先生のカラミで
あったがその中身はただの弁当であった。しかもご飯の上に海苔でクマが
描かれている。そりゃ弁当なら昼に駅で売れるのも当然のことだ。
「ひっ卑怯じゃないかっ、同人で勝負といっておいて…」
「待って…」
 非難の声を上げるサッカー部員を雅史が制した。
「ごめん浩之、僕らは勝ちに焦り過ぎて大切なことを忘れていたよ…」
「雅史…」
「この勝負君の勝ちだ。ようやく僕にも分かったんだ。」

 ゆっくりと雅史は言った。

「同人誌は駅で売るものじゃないって…」
「分かってくれたか雅史!」
「浩之っ!!」


 ガバッ…

 そして二人はともに抱きしめあう。そう、お互いの友情を確認するために…

「ふふ、今回は吾輩も浩之に一本とられたな」
「すごい男だ…藤田浩之」
 解説者である大志と緒方もこれから伝説になるであろう男に視線を
向けていた。そう、ここからが始まりだ…藤田浩之という同人作家
の人生は今始まったばかりなのである。


 ついでに、
「一番がんばったのって私じゃないかなあ…」
 端っこでいじけていたのは昨日の夜から計5000個のお弁当を徹夜で
作ったあかりであった。


     サクセス同人ストーリー第一部『知世っち編』



              完


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怒るなーーーーみんな怒ったらいやだぞーー(笑)
駄目駄目な文章だなあ(爆)
次回はきっとあるハズだが、ネタはないし、同人に詳しくもない俺(^^
完全にネタばれ解禁になったら由宇とか詠美とかが四天王とかで
出てくるハズです…だから見捨てないで(笑)

>マナちゃん 曲でご乱心?
>川村飛翔さん
 なんでもエンディングの曲はあかりをイメージしたものでは
と誰かいっていたような気がしたが(笑)
久しぶりにマナちゃんを思い出させてくれた作品ですね(^^

>瑞希、揺れる思い
>神風さん 
 時代に乗ってますねえ(^^
なんとなくこみパってのはキャラ同士に同人っていう
繋がりがあるので団体で動かしやすそうなんですが
それがよく出てたと思いますね。これからも
頑張ってください!

>弥生の苦手 
>グンヤさん
 弥生さん可愛いですねえ…などと笑って言えない自分が
そこにいた。俺もこの弥生さんと同じくらいゴキブリが
嫌いだから(笑)…いやーーーホンマあれは駄目っすわぁ…

>芹香と社会とウィンドウズ
>takatakaさん
 芹香は相変わらず、すごい性格だなあ…SSだと(^^
浩之のチャックが開いてるってのは…あかり注意しないんですかねえ?(笑)
いやーーー楽しませて頂きました!


出羽出羽!!

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5164/