命(みこと)・・・第8章 投稿者: 紫炎
第8章『2つの同一的存在』

「……あなたは…!?」
琴音は白い部屋にいた…そして彼女の目の前には…
「藤田…さん…?」
「おはよう…琴音ちゃん……」
「えっ、あっあのおはようございます、藤田さんっ!」
琴音の目の前にいたのは藤田浩之であった…
「よく…眠れた?」
「は…はい…あの…藤田さん?」
「ん…?」
「ここはどこです?」
琴音の質問に浩之はただ一言…こう答えた…
「安全な場所だよ…」

「スリーカードっ!!」
「あうちっ私ツーペアデスッ、負けまシタ…」
「ふっふっふっ」
「藤田くん…?」
「ヒロユキ…まさか…」
「理緒ちゃん、俺の勝ちだっ!!見よロイヤルストレートフラッ…」
「ええかげんにせんかいっこの道楽主人公っ!!!!!」
ビンタッビンタッビンタッビンタッビンタッビンタッビンタッビンタッビンタッ
「あうっあうっあうっあうっあうっあうっあうっあうっあうっあうっ」
「あっ藤田さん…あうっが一つ多いです…」
いや…葵ちゃん…そうじゃなくてね…
「なにしとんねんあんたらはっ回りだけ話は進んでんのに私らはなんもしとらんやないかっ!!」
「まーまー保坂さん…」
「なんや葵ちゃん…私の言ってること間違っとらんやろ?」
「ええ…まあそうですけど……」
「だいたい神岸さんのとこや琴音ちゃんとこはまるでシリアスしとんのに、なんでうちらは来栖川家でポーカー大会しとるんやっ?」
委員長たちをここに呼び寄せてから1週間…あかりや雅史、琴音ちゃんたちの足取りは掴めずみんな多少苛立っていた…いや一部だけという話があるが…それでみんな学校の方はといえば4日前から夏休みに入り、取りあえずは安心の様だ……そして志保と綾香はというと毎日パソコンと向き合い情報を捜していた…
「まあ委員長、そんな苛立ってないで落ち着けよ……」
「あのなーーーー」
バンッッッッ!!
「見つかったあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
その時っ、ドアをおもいっきり乱暴に開けて志保が入ってきた…
「…し……ほ……?」
突然のことに俺はちょっとビビった…
「ヒロっ見つかったよ姫川さんっ」
「本当かよ志保っ」
「ええ…どうやらここから北にある西村居病院にいるらしいわ…」
「綾香……」
志保の裏には綾香がいた……
「にしてもよく見つかったな、すげーじゃんっ」
「それが……」
「ん…?」
「姫川さんから直接電話がかかってきたのよ…『ここ』にね…」
「えっ?…琴音ちゃん、ここの電話番号知ってるっけ?」
「私は会ったこともないし…となると姉さんと姫川さんて知り合いなの?」
「まさかあ……」
「あの…」
俺と綾香が首をかしげてると葵ちゃんが遠慮がちに話し掛けてきた…
「葵ちゃん…?」
「琴音さん…電話番号までは知ってるかどうか分からないんですけど、確か来栖川先輩とお知り合いのはずです…」
「本当…葵ちゃん?」
「へー姉さんに知り合い…めずらしいわね…」
「ええ…どうも部活勧誘を熱心に受けてたようなんです…どうしようかって相談受けたこともありましたから…」
先輩…琴音ちゃんの超能力に目を付けてたな…
「葵ちゃんも琴音ちゃんと友達だったんだ…」
「はいっ学食をいっしょにしてからなにかと話すようになりまして…」
「そっか…ということらしいけどどうする綾香?」
俺は綾香に尋ねてみた
「浩之…あんたは……?」
「俺は行くに決まってんじゃねーかっ、琴音ちゃん待ってんだろ……?」
「私もいくでっ、もう待ってんのはうんざりやっ」
委員長が一歩前にでた…
「そう…来栖川のSPは今、使えないわ…どうも父さん、私に動きまわってほしくないみたいだから…」
そりゃあ実の娘に危険なまねはさせたくないだろう…
「それじゃあ葵、あんたもきなさい…罠かもしれないからそんときはよろしくねっ」
「はっはい…」
「はいはいっ私もっ!!!!」
志保が目を輝かして手を上げてきた
「そんなに人数いらないわよっ…それにあんたは仕事があるでしょっ志保、あんたはここで手がかりを捜してなさいっ」
「ちぇっ、はいはい分かりましたよ女王さまっ」
「もうっ、すぐちゃかして…」
どーやら志保と綾香は結構いいコンビになってる様だ…
「それじゃあ私たちは…」
「第348回ポーカー対決デスッ…いきますよっ!!」
理緒ちゃんとレミィはまたポーカーを始めた…ちなみに第348回とは本当にやった数字である…それは一週間とはいかに長いかを物語っていた…

「浩之ちゃんたちが動き出した…?」
ここはどこかのホテルの一室…そこには三人と一体のホログラムがテーブルのまわりを囲んで座っていた…
「……(こくん)」
「非常に危険だといっております」
マルチも芹香の翻訳が板についた様だ…
「でも今僕達が動けば相手に気取られる恐れがある…」
雅史は慎重に呟いた…
「……(ボソボソ)」
「取りあえずいってみましょうといっております…そうですねどうしても危なかったら助ければいいんですよね…」
「よしっ決まりだね!!」
「うんっ」
あかりの頷きとともに全員が一斉に立ち上がった…

続く……

おまけ

綾香「姉さん…今日は天気がいいわね…」
芹香「……(コクンッ)」
綾香「姉さん、ほら水溜まり…昨日はすごい雨だったもんね」
芹香「……(コクンッ)」
綾香「どお姉さん…最近学校、楽しい?」
芹香「……(コクンッ)」
綾香「それは良かったわね」
芹香「……(コクンッ)」
綾香「にしても姉さんこの頃変わったわよね…」
芹香「……(?)」
綾香「誰のせいかしらね?」
芹香「……(ドキッ)」
綾香「どうしたの姉さん…顔、赤いわよ…?」
芹香「……(ドキドキッ)」
セバスチャン「お嬢様っまたあの小僧がきましたぞっ、追い返しますか?」
芹香「……(ポッ)」
綾香「姉さんて正直よね…」

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どうも紫炎ですっ、ぎゃあああああああ、やってしまいました!ぜっ前回、誤字多し…特に委員長の最初のセリフが藤井君…うわーーーー八雲かてめーはっ、てな感じです…

んじゃあ 8月17日(月)13時15分までの感想に参ります…

>vladさま
>紫炎さんの「命(みこと)・・・」の第二章を読んだ時点で「うっ、あかりと雅史が
えらいことになってる……どうなるんだろ」と、いとも簡単に騙されたのは私です。

すみませんっ実は俺、2章の中盤まであかりと雅史殺す気でした…ただ書いてる途中で、こんなの出したらあかり&雅史ファンはけっして俺を許してはくれないなと思い変更したんです…ふふ…若気のいたりですかね?(現在19歳)…本当にえらいことになるところでしたわ…

>MIOさま
>俺は犯罪者!?
>性的倒錯者!?
>ド変態!?
初音のあの姿だけで立派な犯罪のような気が……にしてもこのレスだと、まるでMIOさんがやばい人みたいに見える…クスッ

>八塚崇乃さま
>「妹が欲しいっ」と最近周囲で一人、騒いでおります。
>ようするに、兄のために料理を作ってくれるカワイイ(ちょっと強気でも)女の子なら誰でもいいんですけど……
夢は夢であるのが一番です…分かりますよねこの意味…現実は甘いもんじゃない(経験者)

>白久鮎さま
ONEを知らない…誰もが泣けると言っている…そんなに面白いのかな?こんど買ってみるか…って感想になってない

>邪 傀儡 さまへ
エルクゥってどんな形してんすかね?
やっぱガン●ムに角つけたような感じかにゃ?

>くまさま
矢島…いいキャラですね、にしても満員電車にくまなんか入ったら暑苦しそうだ、

みたいな感じで…あんま感想になってないなーーーそれじゃさよーならーーー