いつも近くに 投稿者:白野佑凪
設定:To Heart
主人公:?
芹香ネタっっっっっっ
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<いつも近くに>

 ・・・そうですか、好きな人が。
 「・・・・・・・・・・」
 ・・・よかったですね。俺、応援しますよ。
 「・・・・・・・・・・」
 ・・・ホントですってば。
 「・・・・・・・・・・」
 ・・・いえ、芹香さんが幸せになってくれるなら、俺、満足です。

 あれは中学の頃でした。
 俺、好きな人が出来ました。
 とても愛らしく、素敵で、清楚な方です。
 始まりは昼休み、俺が何気なく通った一階の廊下でした。
 中庭で本を読んでいる女の人がいました。
 俺は無意識に足を止め、その人を見つめてしまいました。
 神秘的な美しさと、儚げな存在感、だけど何か安心できる横顔。
 そのとき、その人が顔を上げ静かにこっちを・・・
 目が   合いました。
 動けませんでした・・・片思いの始まりでした・・・

 分かっています。
 住む世界が違うのは・・・
 俺なんて、普通の中学生ですから。
 どう背伸びしたって届かな事いくらい分かります。
 でも・・・でも愛しているんです。
 この気持ち・・・どうしようもありません。
 気が狂いそうです。
 愛おしくて・・・悔しくて・・・苦しくて・・・
 同じクラブで同じ時間を過ごしても、いずれは離れていく運命。
 でも、この気持ちを伝えても、貴女は困るだけなんですよね。
 俺はただ近くにいたいんです。
 俺はいつも見守っていたいだけなんです。
 俺は・・・俺は・・・俺は・・・俺は・・・

 「中学生が自殺したの知ってます?奥さん」
 「ええ、この先の中学校の男の子でしょ?可哀想ねえ」
 「でも、親にもらった命を無駄にして・・・ねえ」
 「いじめでもあるのかしら?」
 「遺書とかは出てきてないらしいですわよ」

 「・・・・・・・・」
 ・・・あ、芹香さん
 「・・・・・・・・」
 ・・・いえ、昔のことを思い出しまして。
 「・・・・・・・・」
 ・・・はい、次の降霊会の準備ですね。
 「・・・・・・・・」
 ・・・あ、例の彼ですか。楽しみにしています。
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(後書きっす)
 と、いうわけで幽霊部員さんのSSです。
 この話しはチャットでのフィンさんと話しの中から生まれました。
 フィンさん、感謝感謝。
 最初からネタバレしてるよなぁ・・・
 もうちょっと上手くかけないか?自分?
 腕の無さを感じる今日この頃です(;_;)