7月7日の願い 投稿者:白野佑凪
設定:痕
主人公:耕一
楓ネタっっっっっっっ
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<7月7日の願い>
 今日は七夕。
 千鶴さんがどこからともなく笹を引きずってきたので、みんなで飾り付けをしている。
 初音ちゃんと楓ちゃんと梓は短冊を書くのに一生懸命。
 千鶴さんは・・・・
 千鶴さんは笹のてっぺんに星をのせたり、ワタをのせたり・・・
 「あの・・・千鶴さん?それはクリスマスの・・・」
 「楽しいですね。耕一さん」
 「は・・・はい・・」
 他の3人は突っ込まないし・・・ここは毎年こうなのか?
 「よし、書けた!」
 「私もー」
 「・・・私はこれで良いです」
 わらわらと、初音ちゃん、楓ちゃん、梓は笹に群がり短冊を掛けていく。
 掛かった短冊を読むと。

   子犬が飼いたい。
 これは初音ちゃんだな。

   千鶴姉、キッチンに近付くな。
 梓・・・命知らず・・・

   学業成就
 楓ちゃんらしいな。
 俺も何枚か短冊を書いて笹につるした。


 その夜、俺はトイレで目を覚ました。
 トイレを済ませ、部屋に戻ろうとすると庭の方で物音がする。
 泥棒?
 不審に思って庭に降りるとそこには、楓ちゃんがいた。
 楓ちゃんは短冊を笹の出来るだけ上に付けようと、精一杯の背伸びをしていた。
 「付けてあげようか?」
 「あっ・・・・」
 いきなり現れた俺にビックリしたように短冊を後ろに隠す。
 「ほら、付けてあげるって」
 「いえ・・・自分で出来ますから・・・」
 後ろの短冊を取ろうとすると、必死で抵抗する。
 俺の方も、そうなると気になってしょうがない。
 「よーし、聞き分けのない子にはこうだ!」
 くすぐり作戦開始。
 楓ちゃんの首筋やら脇腹やらをくすぐる。
 「あ・・・耕一さん・・・くすぐったいです・・・」
 その時、楓ちゃんの手から短冊が落ちる。
 「あ・・・ダメです、耕一さん」
 俺は瞬時に拾い上げる。
 その短冊にはこう書いてあった。

  耕一さんのお嫁さんになりたいです。

 「楓ちゃん・・・」
 「耕一さん・・だから・・・ダメって・・・」
 月明かりに照らされて、楓ちゃんの顔が真っ赤になっていくのが分かる。
 「きっと・・・きっと願いは叶うよ」
 そう言って楓ちゃんのおでこに、そっとキスをする。
 「あ・・・耕一さん・・・」
 短冊を笹の一番上に付ける。
 「叶うよ。うん、ぜったい」
 「はい・・・」
 楓ちゃんを後ろから抱きしめながら、俺達はずっと笹が風に揺れるのを見つめていた。
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(後がきっす)
 お久しぶりでぇっす。
 いやぁー、いきなり現れてズレた季節物、いいですなぁー(爆)
 ほんと、こう暑いと鍋焼きうどんがおしいですねぇー
 あーーーはっはっはっはっはっはっははっはっは
 (暑さでイッちゃってる凪に愛のクーラーをっ)

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