マルチのセンサー 投稿者: 白野佑凪
この小説はゲーム設定の時間では有り得ないことですが許してちょ。
 
 朝、登校していると遠くに知った顔を見つけた。
 俺はあかりを置いて、その人のもとに走った。
 「おーい、マルチー」
 「あ、浩之さん。おはようございまーーーす」
 マルチはいつもと変わらず、満面の笑みで迎えてくれる。
 ・・・笑顔はいつもと変わってない。
 でも、何か違和感がある。
 「マルチ、質問してもいいか?」
 「え?あ、はい」
 「マルチの耳のセンサーって、寝るとき外すのか?」
 「はい、研究所で充電をするときは、ベットの上なので外します」
 ベットで寝るんだ。
 ・・・マルチのパジャマ姿って可愛いかも。
 「じゃあさ、今朝、少し急いでた?」
 「え?どうして分かるんですかぁ?
 今朝はメンテに少し時間がかかってしまいまして、バスに乗り遅れるところでした」
 「出るとき研究所の人達、何か言わなかった?」
 「えっと・・・私が研究所を出るとき何か後ろで声がしましたけど、走ってましたから聞こえませんでした。
 でもどうして分かるんですか?すごいですぅ。」
 「いや・・・マルチのセンサー・・・左右逆」
 「え?・・・・はわわわわわわっ」