雅史の想い 投稿者: シラタキ王
  今、僕は高校の友達と旅行に来ている・・・はずだった。
そこでどこをどう間違ったのか変な事件に巻き込まれてしまった。
そんな訳で、最近は毎日ラルヴァとかいう化け物と戦っているんだ。

「ふう、今日も疲れたなぁ。」
言いながらロビーでジュースを買う。パックのカフェオレ(浩之も僕も大好きなんだ)が
あれば良かったんだけど、なかったので午前の紅茶・ミルクティーで妥協する。
缶のプルタブを空けたところで、不意に声をかけられた。あまり記憶に無い声だったので、
誰だろうと思って振り向くと・・・えーと、誰だっけ?一緒に戦ってる人もいっぱいいるので
どうも顔と名前が一回で一致しない。
あ、そうだ、確か日吉かおりさんだっけ。
「何か、御用ですか?」と聞くと、
「なんとなく、佐藤さんなら相談にのってくれるかなって思って・・・
ちょっと、お話よろしいですか?」って言ってきた。
僕としても、ちょうど時間を持て余していたし、こういうきっかけから友達になれればとも
思ったので、相談を受けることにした。

「私、梓先輩・・・解りますよね?柏木姉妹の次女の・・・が大好きなんです。
愛してるんです。でも、先輩に私の気持ちを伝えても、なかなか良い返事をもらえなくって、
そうこうしてるうちに、先輩に好きな人・・・あ、その人は男性なんですけど・・・が
できちゃったみたいで、やっぱり、女同士って、どこか間違ってるのかもしれないし、
こうなっちゃったら、もう、あきらめた方が良いのかななんて・・・」
日吉さんは俯いたままで話している。でも、なんでこんな話を僕に持ち掛けるんだろう?
恋愛のことなら、きっと浩之のほうが良いアドバイスができると思うんだけど。
「ねえ、なんで、こんな話を僕なんかに?」
聞くと、日吉さんはきょとんとした表情で、
「え・・・あれ・・・佐藤さんと藤田さんって・・・そういう仲じゃ・・・なかったんですか?」
あらら、ひょっとしたらと思ったけど、やっぱりそうだった。なんか変な誤解されてる。
僕がぜんぜん男らしくない顔つきだからだろうか、結構そういう誤解をされることがある。
「一緒に行動してた長岡さんがそうおっしゃってたんですけど・・・」
おいおい。あとで志保にはヤックでもおごってもらおう。
まあ、それは良いとして誤解は解いておかないと、浩之にも迷惑がかかるしね。
「僕と浩之は、決してそんな関係じゃないよ。ただの幼なじみさ。
あと、一つだけアドバイスさせてもらうと、日吉さんはもっといろんな形の関係・・・といっても
男同士とか女同士とかそういう意味じゃなくってね・・・を学んでみたらどうかな。
友人以上の関係には、恋人のほかにも親友っていう選択肢もあると思うんだ。」
「しん・・・ゆう?」
「うん。親友。事によっては恋人よりもよっぽど近い仲かも知れないよ。それに、親友だったら
ライバルがいても関係ないでしょ?親友は一人でなくても良いんだから。」
「そっかぁ、親友も見方によっては恋人以上の存在かぁ。
ありがとう佐藤君。やっぱり君に相談して良かったわ。
梓先輩待っててくださいねぇ。親友の日吉かおりが今からまいりますぅぅ。」
日吉さんは目を輝かせながら走っていってしまった。きっと柏木さんのところに行くんだろう。
元気になって良かった。ちょっと元気になりすぎちゃったみたいだけど。

友人以上には、恋人と親友があって、二つは向いているベクトルが違うだけで、
どちらが上というわけじゃなくて、って言う考え方。
昔、僕が考えた。
単に逃げ道がほしかっただけだったのかも知れない。
浩之と、あかりちゃんと、僕の関係を、僕が崩してしまわないように。
僕は臆病だったのかな・・・。日吉さんみたいに、積極的に行動した方が良かったのかな・・・。
そんなことを考えていたら、不意に後ろから声をかけられた。
「よう、雅史。なんか誰かと深刻そうに話してたみたいだけど、なんかあったのか?」
浩之だ。
「ん、何でもないよ。ちょっとした雑談程度。」
そのまま浩之と少し雑談をしていると、
「あ、浩之ちゃん、雅史ちゃん、何話してんの?」
あかりちゃんだ。
二人を見てると、昔を振り返るのがばからしくなってきた。
いいじゃないか。今の僕にはこんなに素敵な親友がいるんだから。
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どうも、シラタキ王と申します。
何とか自分の脳みそ絞って考えた話ができました。
初投稿がパクリねただったので、必死こいて書いてみましたが、
なかなかうまくはいかないようです。
お見苦しいかもしれませんが暖かい目で見てやってください。

>葉岡 斗織さま
自分が偽善者だと心で感じている人は、ましてやそれが痛い人は
決して偽善者では無いんだ、と聞いたことがあります。
貴方の書かれる千鶴さんは、とっても優しい人なんでしょうね。

>大澤 雄一さま
感想ありがとうございます。
実はX−MENはあまりよく知らない(邦訳されたものしか読んでいない)のと、
やはり自分で考えたストーリーを書きたいというのがあるので、続きは書かないと
思います。
とか言いつつあっさり書いてるかもしれませんが(爆)
期待しないで待っていて下さい。