「de・ni・mu」 投稿者: 紫陽
前書き

 ピンポンパンポーン!ネタバレやや含みます、取り扱いには
注意しましょう!(笑)>White Album

☆ この物語は、主人公と名字が同名だった“美咲萌え紫陽”
が復習(笑)の為に書いた物語でR。

 その名も…(エスカのフォ○ケン風)
もしも、藤井冬弥が藤井紫陽と等の思考力だったら…(ぉぃ)
私の性格丸出しでやってやります。
 ま、紫陽の趣味が美咲>理奈>英二>長瀬…以下眼中無し
ワーストが由綺、弥生…(^^;
なので、人によっては怒りを買う内容かも。
でも、私の性格をオモテに出すってことはストーカーじゃん。
美咲ファンにも刺されるかも。(^^;;;

 あと、基本的に「本編との関連性は守ってるけど苦しい」
だって、美咲さん萌えだし。(笑)
 一応、ゲーム中に無かった選択肢、思い出を
メインに書き上げます。(誓い)

では本文

	 「de・ni・mu」

第一話 「やすらぎの色」

 俺は…由綺となんとなくつきあっていた。
どうしてだろう…由綺に告白されたんだっけ…。

 今、俺は高校2年の終わり…もうすぐ3年になる。
卒業式の後ろの席で、3年せいを送り届ける。
俺は、この2年間の事を思い出していた。

「あの…付き合ってください…」
 そう言われた時、俺はある人の面影を彼女の瞳に重ねた。
 ある人?

 ある人…それは昼休みにいつも会える人…自分の教室の、
窓の向こうに見える安らぎ。
安らぎは朱い制服をまとって、読書にふけっていた…を俺は
二つの窓とその間にある渡り廊下(別校舎に行く為の中庭を
またぐ為の廊下)の空間を越して凝視していた。
 不意に安らぎがこちらに目を向ける。
 びくん
 体中に快感が走る…言いようの無い快楽…
射精している時と似ているが、少し違う動きをする局部…
精神は安らぎに満ちる…心拍は一瞬だけ乱れるが、あとは
完全に安定する…筋肉は弛緩し、肩が落ちる…
すべての悩み、痛み、苦しみからの開放…精神も肉体も…
きもちいい…ずっと見めていたい。
 不思議そうな“まなざし”を俺に送り付ける安らぎ…。
俺はその瞳をずっと見つめていたかったが、急に気恥ずかしさ
が心を覆い、俺は目を逸らしてしまった。

 それが何日か続いた。その間、安らぎがどういう反応をした
かははっきりとは言えないが、人間は視界にない物も見える時
がある…。初めのうちは、不思議そうな顔をしてすぐ本の世界
に戻った彼女だったが、その内…俺が顔を逸らしても、俺の方
を見つめてくれているような気がしていた。そう思って、もう
一度顔を上げてみる…。そうすると、今度は安らぎが恥ずかし
そうに顔を戻した…。それ以降はずっとそうだった。
 「もしかして…」
 しかし、そんな筈は無いと思った。俺なんて…。

 数日後の昼休み、教室から廊下に出ると、不意に向こうから
走ってきた人と、激突してしまった。
 激しくぶつかったので、俺まで吹き飛ばされる。
 ガンッ
不運にも、俺は思いっきり頭を、壁の柱の部分にぶつけてしま
った。壁の内で、もっとも堅固な部分…
俺は世界が回った気がした。しばらく…立てない。
身体中の全器官が停止しているような気がした。何も見えない、
何も聞こえない、何も感じない…。
「うぅ…」
何とか意識は戻ったが、あれからどの位経ったのか…
ひどく長い時間、ああしていたような気がする。
俺がふらふらと立ち上がると、
 「藤井君!!」
 「!?」
 俺が声の方をふりかえると、そこにはあの安らぎが、
髪の長い女の子を支えるようにしてしゃがんでいた。
 「ねぇ、大丈夫?」
安らぎが、その女の子に尋いている。
解った…俺はほんの一瞬気絶していただけなんだ。
 「あっ、すみません…大丈夫ですか!?」
 俺はカナリおぼつかない声で髪の長い女の子に尋いた。
 「え、えぇ」
 だが、その声は何かを我慢しているかのような…よく見ると、
女の子は手を押さえていた。
 「あ、手…」
 俺は駆け寄って、彼女の手に触れようとする。
 「…」
 彼女は、そっと覆っていた手を放す。
 「あっ」
 俺は声を上げた。小指の所がちょっと変な感じである。
彼女の手は、震えていた。
 「保健室行こう…俺が連れていってやるよ!!」
 俺は、彼女のもう一方の腕と肩に、出来るだけ優しく手を
添え、彼女を立たせた。
 「あ、私も行く」
 安らぎも一緒に付いてきてくれた。俺はその状況を嬉しく
さえ思ってしまい、自分の頭をこづいた。

 「はい、学年とクラスと名前」
 保健室の先生は、メガネをかけたちょっとごつい女の先生
だった。まだ一年の俺は、保健室は初めてだった。
 「あ、はい…1−B、森川由綺です。」
 「はいはい、そんじゃ、そっちの子は?」
 先生は、安らぎに尋いている。名前を知るチャンスだ。
 「あの…私、付き添いなんですけど…」
 苦笑いをする安らぎ。その顔すらも、俺は可愛いと思った。
 「ほんじゃ、こっちの子は?」
 「あ、俺も付き添いです。」
 ここで名前言ったら、安らぎは覚えて…あれ?
俺は、思い出した。さっき安らぎは俺のことを『藤井君!!』
って…。俺はドツボ思考モードに突入した。
 「なんだ、付き添いばっかだなぁ、お前らは…」
 ぶつくさぶーたれる先生のお陰で、俺は思考モードから回復
した。
 「はい、どれどれ〜?」
 非常にめんどくさそうに、実をかがめて
森川さんの怪我の様子を見る。

 「あちゃー、こりゃ折れてるかもな〜」
 先ほどよりもうんと腫れてきた彼女の小指を見て、先生は
無茶苦茶な口調で言った。
 「えぇ!!」
 俺はすまないという目を森川さんに送った。
 「ごめんなさい、私が不注意でした。」
 彼女はそれに気づいたのか気づいていないのか、
そっと言う。
 「あ、俺もつい左右確認忘れてて…」
 そういう事を言っている場合では無いことは、
俺も解っていた。
 「う〜ん、ほんじゃ今日は早引きだな、森川さん」
 「どの位で治りますか?」
 そういったのは、安らぎだった。
 「そうねぇ…3週間もすれば、跡形もないと思うね」
 「そうですか…」
 そう応えたのは、森川さんだった。ひどく残念がってる。
 「でも、小指くらいボイトレとは関係ないから、いいです」
 そう続けた森川さんの目線は、俺を見ていた。
 「すごい…森川さん、歌うんですか?」
 安らぎは、両手の指と指を合わせ、尊敬のまなざしで彼女
を見ていた。
 「うん、養成学校に…ね」
 その森川さんはにこっとした微笑みを、安らぎに送っていた。
 「さて、付き添いさん達は帰った帰った」
 まるで邪魔物を追い払うかのように、
先生は手を振って言った。

 「はい。」
 「は〜い」
 安らぎと一緒に、シューズを履き替える俺。
 「あの、すいません…
     俺が悪いのになんか付き合わせちゃって…」
 「うん、いいのよ…藤井君」
 また、俺の名前。
 「あの、どうして…俺の名前を…?」
 「あっ…」
 彼女は一瞬、しまったという表情に変わったが、
すぐに優しい表情に戻して…
 「シューズ…」
 「ああ」
なるほどね。
 「シューズに書いてあったから、覚えちゃった」
 困ったような笑顔を俺に向ける彼女…。
俺は咄嗟に彼女のシューズを見た、
 「澤倉…さん」
 「うん」
 「下の…名前は?」
 「…美咲」
 彼女の口元を凝視していた俺は、彼女の魅力を再発見する。
キス…したい。
 「『美咲さん』…って呼んでも…いいですか?」
 「うん、いいよ…冬弥君」
 彼女は、俺を見つめ返してきた。

第2話に続く…
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後書き

 White Album…プレイしました…。
あ〜あ、美咲さんに惚れちゃった。(笑)

 でも、leafのソフトからは、いつも助けてもらっていて、
感謝感謝です。(^^

 一時は己の危険過ぎる愛の形に呆れ、命を絶つ事を心に決め、
            そして実行しようとした私…
    その時は、作曲が私を前に向き直させてくれた。
 そして今、作曲が上手く行かない時…雫、東鳩(笑)、
WAのキャラが側にいてくれる感じ。(ヤバ
 特に、美咲さんは良い。
好みにクリティカルヒットしてる。(笑)
まぁ、ナイスバディなのか気に入らないけど、
障害はつきものだし。(笑)

 因みに、我輩は“4歳”の時に“2次元コンプレックス”に
目覚めてしまったので、イマジネーションは、ほぼ完璧。(爆)
 小学校に入ったとき
 「将来の夢は?」
と尋かれて、
 「小説家になりたい!」
と言ったのも、実はその辺も理(以下略)
 ま、愛だよね、愛。

 と、戻して戻して…(^^;
誤字とか人物名表示ミスとかあったけど、
とにかく「リアル」でした。

 皆さん、一人100本は買いですよ。

ヤバイ人でごめんなさい	(^^;	紫陽