ホワイトアルバム 投稿者: しもPN
ホワイトアルバム

(第1章)いつもと変わらない時間

 鮮やかな日差しの中、俺は飛び起きる。
 もう由綺は、TV局に行ったのだろうか。ふと時間を見て何気なくそう思った。
 いままではこんなこと感じたことがなかったような違和感を感じているのかもしれない。
 ただ俺の時間はいままでとかわらず流れ、由綺の時間はちょっと足早に流れているのだろう。
 人気歌手を目指して今日までやってきたのだから…。でも何かさびしく感じる…半身を失ってしまったようなそんな感じとも言えば良いのだろうか…そんな不思議な感じだ。
「分かったはずでいたんだけどなあ。」
 分かっていたはずなんだけど、でも心から分かっていたのかちょっとわからない…。
「まあ、なるようになるさ。」
 これ以上考えても仕方がないと思い、俺は当たり前の日常にもどることにした。
「今日は大学に行こうかな。」
 まあ文系の大学によくあるようにうちも休んでいてもノートとか借りればなんとかなるのだが。
 とは行っていても行けば誰かに会えるかもしれないし、本来大学はそういうものだと思っているから行くんだろうけど。
 服を着替えて外に出てみる、久しぶりに早く出発したのかいつもと違う雰囲気を感じる。
 周りは、少し霞がかかったような感じになり、俺の口からは白い息が何度もでてくる。
 外には通勤に行く社会人、通学をしようとしている学生、後俺みたいな大学生もいるようだ。
 高校の時は良く由綺とこの道を二人で通ったっけ、寒い寒いと言いながらもなんか2人肩を寄せ合っていると相手の体温を感じ暖かかったような気がした、そして翌年彼女はアイドルになった。受かると良いとは思っていたけどまさか現実になるなんて夢にも思っていなかった。
 2人だけの時間、そのほんの僅かな時間が今はすごく大切なものに感じる。
「よっ、冬弥」
 考え事をしながら学校までの道のりを歩いていると後ろからいきなり大声がして、強く叩かれる。
「なんだはるかか、今日はやけに早いじゃないか。」
「早いとは失礼だな。私はいつも時間通り学校に通っているじゃないか。」
 よく言うと思ったが童顔なショートカットの彼女を見ていると言う気も無くなってくる。
 なんか悪びれてないと言うのか至極当然のことのように振舞ってくれる。学校に行く回数は決して少なくないのだが授業には、ほとんど出ないで皆と話をしているのだ。
「今日は授業でるんだろうなあ。」俺は少し意地悪に言ってみた。
「気が向いたらな。」彼女は、悪びれる風もなくこう言う。
 まあいつものことかと思いそれからはるかとは日常のあたりまえな話を少ししていた…。
「あっもう学校についた。話をしているとすごく時間のたつのが早く感じるよなあ。」
「それじゃあいつものとこ行こうか。」
「おい、俺授業が1時限から入っているんだよ、それにお前も入っているんだろ。」
「硬いこと言うなって…。」
 一瞬気が向かないのかと言おうと思ったがいつものことだからやめておいた。
 
 今日もいつものように1日がはじまる。
 これから俺たちはどうなっていくのだろうか。
 誰も答えはでないかも知れない。この当たり前な光景がいつまで続くのかも…。
 でも、今しかできないことをやっていこうと俺は感じた。時間があるから、ある時しかできないことを…。もしかしたらそれは由綺を傷つけることかもしれない。
 ほのかな日常がはじまる…ただ連続してみると運命の回廊のような日常が…。
 それでもこの暖かい日の光だけはずっとつづいていくだろう…いつまでも。
(つづく)    

 えーとホワイトアルバムで小説を書いてみました。
 時間をかけたわけではないので(1時間^^;;;)変になっているかもしれません。
 でも読んで感想でもあればメールででも送ってください。
 続きはまた書きます…。
 もっと時間かけろとかでもいいですよ。登場人物の性格ぜんぜん違うぞとか言う厳しいご批判もお待ちしてます。
すいません削除jキーがわからなくなってしまい。
 訂正したのですが2つ書き込むことになってしまいました。
 管理人の方もしよろしければ下の文は削除してください。
お手数ですがおねがいします



では(ほわるばの曲を掛けながら作ったのでそうして見てくれるとうれしいです。)