堕説・痕 分岐B 投稿者:司堂 馨


それより、俺の身体中の細胞が、奴と戦いたがっている。

ドクン

ドクン

鼓動が俺の耳をうつ。

「梓。下がってろ」

そう言うと同時に俺は跳躍した。

常人なら想像もつかないスピードで、だ。

男は無言で立っている。

避ける傾向も見せない。

構うかぁっ!!

俺は思いっきり拳を繰り出した。

この感じなら、いけるぜ!

そう感じた時だ。

ヴォオオオオオンッッ

「ぐ・・・ああっ!」

俺は空中で拘束された。見えないチカラで。

動かねえ!?

「自分の実力と言う物を考えて向かってくるんだな。」

男は歩み寄るとフロッピーを俺から奪い取った。

「このやろおおぉーーーーーっっ!」

この声は、梓!

梓は鬼のチカラを使って飛びかかった。

止めろ・・・梓・・・コイツは・・・ヤバイ・・・!

「!」

ヴォオオオオオンッッ

またしても身体の自由を奪われる。

これが・・・奴の能力!?

「これはありがたく頂戴しておこう。」

フロッピーを懐へ入れると、男はすたすたとどこかへ歩いていった。

やがて体が地面に叩き付けられる。

一応,自由になったのか!?

だが今一つ体の調子がよくない。

痺れる・・・。

やがて、俺の意識は暗い闇の中に落ちていった・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
感想募集。
あと、続き書いてくれる人募集!
あなたの作る先の展開に期待します。
もしいれば、メールにてご一報ください。