堕説・痕 第1話 分岐A 投稿者:司堂 馨


いや、このフロッピーにはきっと何かがあるに違いない。

「いやだね」

俺ははっきりとそう言った。

「耕一・・・大丈夫なのか!?」

梓はびっくりした様子でこちらを見る。

黒ずくめの男はやれやれと肩をすくめて、

「出来るだけ、平和的に解決したかったが・・・・そちらのリクエストだ。断るわけにもいくまい。」

男はゆっくりとサングラスを取った。

素顔が、現れる。

「力ずくってか? 俺がこのフロッピーをどうにかしてもいいのかい?」

男は、フフッと笑うと、

「自分と相手の実力の差もはかれないとは・・・愚かな・・・」

そう、吐き捨てた。

俺は一瞬、ムッとしたが、周りの異様な空気にビクッとする。

何か・・・変だ。

さっきまでいた空間とは違うような気さえする。

梓は・・・

俺は横を見た。

「なっ!?」

梓は・・・音もなく倒れていた。

出血などはない。奴が攻撃したわけでもない・・・?

「てめぇ! 梓に何をした!?」

キッと睨む。

「なぁに、女には手を出しませんよ。ちょっと眠ってもらっただけです。」

見ると、梓は微かに寝息を立てている。

いつのまに・・・?

「・・・あなたは強い。恐らくは私よりもね。だが、あなたは、───私には勝てない。」

何言ってんだ?

言ってることが矛盾してるじゃねえか。

一応おとなしく話を聞く。

だが、警戒の気はほどかない。

「・・・・なぜだ?」

呟く声はまるで空間に響くように広がっていく。

「・それは・・やってみた方が早いんじゃないですか?」

そう、奴が言った。そう、その瞬間。

「!!!」
                       つづく
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とんでもなく駄作。暇な時に書いたシーンをつぎあてて書いたんで
すごく変な所とかあります。
しかもなぜか、分岐@より先にA載せてるし・・・
感想、送ってくれると嬉しいです。