第九話 瞬間、歌を、かさねて (後編15分) 投稿者:シンバ


ーCM−
アンニョンハセヨ、世界の愛と平和を守る 新城 沙織だい!
電波のチリチリ飛び交うソフトメーカー、Leafのことはみんなしっているよね?
なんと、そのLeafから第2のアミューズメントCDが発売されるよ。
お題は「初音のないしょ」、う〜んなんかそそられるねぇ。
発売日やら細かい事は、LeafのHPにおいおいのせていくので楽しみにね。
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    マルチはゴールに向かってひた走る。
「だ、だめだ、『心の歌』作戦も失敗したとのなってはもう手がない。」  (長瀬)
「まだ諦めたらアカンよ。」
そう言ったのは、眼鏡に三つ編みの少女、智子だった。
「行け、アンタはこの時のために春木さん家で武者修業してきたんや。」
そう言われて姿を現したのは、箱に車が着いたようなロボットだった。
ハコは、たいそうな駆動音を立ててマルチに向かって走る。
『グィ〜〜〜〜ン』
しかし、マルチまであと数メートルというところでハコは急にバランスを崩した。
「あっ!」  (全員)
『ズデ〜〜〜ン』
なんと、はこはコースに落ちていた小さな石につまずいたらしい。
「こらっ、アンタなにしてんのぉ。」
「モウシワケゴザイマセン。」
智子はハコを蹴りだした。
『ドガッ、ドガッ』
「こらっ、長瀬っ、これインチキやないの、こんなちっこいタイヤで石が越えれる訳ないやないの。」
「スマン、それは初期のやつで、たいした機能はついていないんだ。
   でも、まあ色もかわったんだし、良いじゃないか。」
「そんなんいやや、もっとちゃんとしたメイドロボが欲しいわ。」
そんなやりとりもかまわずマルチはどんどんゴールへ向かって走って行く。
「危ない、委員長。」  (浩之)
マルチの向かう先には、智子がいた。
「きゃーーーっ。」  (智子)
「保科〜〜〜〜〜っ!」  (浩之)
『ドガッシャ〜〜〜〜〜ン』
ごう音が響き渡る。
「あ、あれっ、うちなんで生きてるの?」
見ると、マルチは倒れたハコに引っかかっていた。
「うわっ、進めませーん。」
「マルチ、ストップだ、ストップ。」
「ス、ストップしたいんですが、進めませーん。あ、あれっ、浩之さん。」
「マルチ?元に戻ったんだな。」
「あれ?私はここで何をしているんでしょう。」
「やった〜、マルチが元に戻った〜。」
『ワァァァァーーーーーー』
周りから歓声が上がる。
「ヒロユキ、よかったネ。」
気がつくと、リーフ熊を手にしたレミィがいた。
マルチは元に戻り、レミィはクマをgetし、すべてはまるく納まったに見えたが、
一人だけまだ熱くなっている奴がいた。
「うらぁぁぁーー!瑠璃子ぉ、おきやがれぇぇぇーーー!!」  (初音)
「Zzz・・長瀬ちゃん、電波とどいた・・・。」

〜次回予告〜
雨月山の水門で仮死状態の彼を見つけた千鶴は、初のエルクゥ捕獲作戦に出る、
そこで彼女たちの見たものは・・・
第十話  ヒグマダイバー
この次も、ふきふき、ふきふき〜っ。


ああっ、どうやら終わる事が出来ました。