有閑マダム・芹香 投稿者:SRS
 そういやもうすぐコンシューマの東鳩がでるんだねえ……PC版みたく延び
なければ(このへん皮肉)。CGが増えてシナリオがリニューアルされておま
けにしゃべるのか……ふむ、どうしようかね……買ってみようかなあ……。で
も初期ロットは危険かも(あながち冗談でもなく)。うぅむ……。
 まあ、時が解決してくれるサ(謎)。

 しかし2年近くも埃をかぶったままのうちのプレステっていったい……。

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「奥さま、社交パーティーのお誘いが来ておりますが……」
 品のいい香水のほのかに香る招待カードを差し出すセバスチャン。
「……」
「面倒くさい、とそう申されますか……しかしパーティーは来栖川グループと
も大きな取り引きのあります企業主催のものですし……」
「……」
「おまえが行っておいで……? その手で返されますか……はは、これはセバ
スチャン、一本取られましたわい」
「……」
「……」
「……」
「奥さまぁ……」
「これこれ、どうしたね、ふたりそろって」
 黒貂の毛皮も福々しいナイトガウンを羽織り、ハバナ産の葉巻をくゆらせな
がら、恰幅のいい人物がそばまでやってくる。
「これは、旦那さま……旦那さまからも奥さまにおっしゃってください……パ
ーティーなどというものはそうおろそかにしてよいものではありません、特に
このような付き合い上のものは……」
「ふむ……そうなのか、芹香?」
 ふるふる。
 芹香はかぶりを振る。
「違うといっているぞ」
「旦那さま……このセバスチャンが信用できませぬか」
「……そうなのか、芹香?」
 ふるふる。
「奥さまぁ……」
 懇願するようなまなざしを向けるセバスチャン。
「……」
「なに? 興が乗らないから今日はもう寝る? 興と今日をかけてみたんだな」
 こくこく。
「ははは、結婚してからというもの、芹香もすっかり明るくなったなぁ」
「……」
「うん? 浩之さんもいっしょにどうですか? はは、こいつぅ、すっかり積
極的になりやがって……ようし、今夜は寝かさないぞう」
「……」
 こくん。
 連れだって寝所へと消えていくふたり。
「……奥さま……」
 なす術もなくそれを見送りながら、そっと涙をぬぐう老セバスチャン。
 こうして来栖川家(婿入りしたらしい)の夜は更けていくのだった。
                                (了)

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 ……なんだ、これ(爆)。