リレー小説『主人公達の断末魔』第六回 投稿者:ジン・ジャザム


リレー小説『主人公達の断末魔』第六回、「歪む世界」

「くっ!……やりおるな、小娘!」
 セバスチャンが叫んだ。
 顔が自然にほころんでくる。
 ……この娘、強い!
 格闘家とは怖い生き物だ。
 彼らはすべからず『最強』を求めて、戦う生き物だ。
 『最強』を求めて、戦って、強くなって、戦って、強くなって、戦って、強くなって……。
 しかしそれを繰り返せば、繰り返すほど『最強』が遠のいていくのを知る。
 『最強』が求めれば、求めるほど渇く塩の泉だと悟ったとき……
 彼らは歓喜に打ち震えるのだ。
 そして彼もそう。
 彼は紛れもなく格闘家だったのだ。
(こんなに心が躍るのは、戦後ストリートファイトに明け暮れて以来だのう……。)
 一方、セバスチャンと対峙する楓は、内心焦りを感じていた。
(そんな……いくら全力を出していないといっても、柏木の力とここまで渡り合える人がいるなんて……。)
 さりとて、柏木の力の総てを解放したら相手を殺しかねない。
 しかもいつの間にかギャラリーまで集まってきている。
(こんなことしている場合じゃないのに……)
 まったくであった。
「小娘……これで終わりにしてやる……。」
 そう言ってセバスチャンは構えをとる。
 慌てて、楓も構えた。
「ゆくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
 セバスチャンが必殺の一撃を放つため、駆け出した。
 楓は闘気の渦を生み出し、迎撃体勢をとる。
 ちょうどそのとき、ようやく綾香と葵がその場に駆けつけた。
「ちょっと! 何やってるの、セバス!」
 綾香が叫ぶのと同時だった。
 セバスチャンと楓の前の空間が歪み、2人を飲み込んだ!
「!?」
「!……せ、先輩っ!」
 そして歪んだ空間はそのまま綾香と葵をも飲み込んでしまう。
 ロビーに残されたのは、何がなんだか分からなくなったギャラリーだけだった……。


 それとほぼ同時期。
 柳川とレミィと梓とかおり。
「あんたは……! 生きていたのかっ!?」
「ほう……柏木家の娘か。嬉しいな……これ程の獲物にありつけるとは……。」
「ちぃ! 今度こそ息の根を止めてやる!」
「NO! そいつはワタシの獲物ネッ!」
「言ったはずだ……敵と対峙したとき、その実力の差に気付かないのは狩猟者として半端者だとな……!」
「いやあああああああああああああああ! 男は嫌あああああああああああああああああ!」
 それぞれが好き勝手ほざいているとき、例の空間の歪みが生じた。
 そしてやっぱり4人とも空間に飲み込まれいった。


 一方、初音(ステータス:暴走)とそれを追う志保、雅史、由美子たち。
「うらああああああああああ! おめえら、何こそこそ人の後をつけ回してるんでい!」
 3人とも初音に気付かれた。
「……か、顔に似合わず凄い言葉使いね……。」
 さすがの志保もたじろいでしまう。
「ふん……そうだな、あの偽善者の前にお前達を仕留めてやらぁ。せいぜい美しい生命の
炎を見せてくれよ、くくくくくくくっ……!」
 ……女は狩猟者の本能に目覚めないはずだったのだが、そんなことは今の初音に通用し
ない。凄まじい殺意が3人を襲う。
「な……な、なんか、ちょっとヤバそうだね志保……。」
 雅史が震える声で言う。
「に、に、逃げた方がいいと思うんだけど……。」
 そう言う由美子の腰は抜けていた。
 そんな3人を初音は冷たく見据える。
「……なんでシンデレラはガラスの靴だけ魔法が解けねぇんだよぉ! 馬鹿にしやがって!
むかつくぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
 突然、ワケの分からんコトで怒り出す。
 君は凍結系のスタンドを操る殺し屋か。
 ……っていうか、ここではパロディ避けようと思ったのにヤっちまったよ俺(爆)
 ちなみに俺はミ○タがお気に入りだ。セックス・ピ○トルズ!
 びびる3人にはかまわず、初音はアニメの悪役よろしく説明的な独り言を始めた。
「ふっふっふっ……あたいはついにあの偽善者をも凌駕する力を手に入れた! この力さえ
あれば耕一はおろか、世界そのものを手にすることができる!」
 そして哄笑。
「その力、お前達にも見せてやろう! あたいの手によって葬られることを誇りに思うがよ
い!……来い! 我が下僕、ヨー……!」
 そう叫びつつ初音が右手を振り上げたとき。
 またまた例の空間の歪みが生じ、4人を飲み込んだ。


 部屋で待機していた委員長。
「な……なんや、これはっ!」
 ……予想通り、空間の歪みに飲み込まれた。


 ……ホントはどうでもいいんだが、せっかくだから谷底に落ちた橋本と矢島。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 空間の(以下略)


 会長室にて。
「ち、ち、千鶴さん! もう勘弁してくれぇぇぇぇぇ!」
「いいえ、それでは他の社員への示しがつきませんっ!……耕一さん、あなたを(やっぱり略)」
「ひいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
 そのときだった。
 耕一は地球最強のエルクゥの第六感を以て、この部屋に迫る異変を察知した。
「!……千鶴さん、危ない!」
「きゃあ!」
 咄嗟に耕一は千鶴を抱きかかえ後方に飛び退き、そのまま扉を蹴り開けて外に脱出する。
 そして、開け放たれた扉は、ちょうど部屋の前にいた浩之にぶつかったのであった。
「……つっ…痛って〜。何なんだよ一体……。」
 部屋の方を見る浩之とあかりの視界に入ってきたもの。
 まずは耕一と千鶴。
 こちらは問題ない。
 だが問題はもうひとつのほう。
 部屋の中……。
 そこには今までと同じく、歪む空間があった。
「こ、これはいったい……。」
 浩之が呟く。
 耕一は千鶴を後ろに下がらせ、臨戦態勢をとった。
 ……歪む空間から、何かの人影が現れた。
 「!」
 そしてその人影は一足飛びに耕一達に襲いかかった!


 耕一達を襲う人影。
 それは今、芹香と琴音の前に出現したモノと同種のものであった。
 2人はその影を見つめる。
「こ、これはいったい……。」
「……………………。」
「えっ!? 『分かりました』って?……えっ、えっ、ええええええええええっ!」
「……………………。」
「それってもしかして……さっき志保さんの話していた『地底人』ですか!?」
「……………………。」
 こくり。
 芹香が頷いた。


                                 TO NEXT STORY!


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 某日、某チャットにて

Kさま「リレー小説を書いてみませんか?」
俺「でも俺が書くと『えれぇ』コトになるし(爆)」
Kさま「大丈夫です。もうすでに『えれぇ』コトになってますから(笑)」

 …………………………。
 Kさま。

 考えが甘かったようだなっっっっっっっ!(宇宙終焉的超爆)

 このジン・ジャザム、まともに普通の話を書けるような人間だと思ってもらったら困る!(←いばるか)
 っていうか、『地底人』は今、突発的に決まった!(ボンバーマン的連鎖爆)
 俺が予想するより遥かに『えれぇ』コトになっちまった!
 ……とりあえず!

 みんな、許してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!(←必死の命乞い)

 ……リレー小説のエントロピーを一気に増大させてしまいました。
 マヂでどうする俺?(冷や汗っ)
 しかもちょうど逃げるように活動限界だ。
 1月に戻ってきたときが怖いぞ(悪寒)
 と、とりあえず苦情問い合わせはメールで(ガタガタガタガタガタッ←震えている)
 そして次に書くお方っ

 ……頑張って下さい(←遠い目)

 俺に出来ることといえば、祈ることぐらいです(おひ)

 ……ある時、何かの機械から部品が抜け落ちた。
 取るに足らない部品だったかもしれないし、少しは重要な部品だったのかもしれない。
 とにかくそれは、あるひとつの歯車に微妙な影響を及ぼした。
 歯車は別の歯車を狂わせ、また別の歯車を狂わせる。
 ……少しずつ、少しずつ。
 やがてそれは大きな歯車を狂わせるのだ。

 ……全然、少しずつぢゃねぇぇぇぇぇぇぇ!
 しかも抜け落ちたのは、メチャクチャ重要な部品だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
 そしてそれを抜いたのは俺だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 以上、救えない男、ジン・ジャザムでした。
 ……年の最後にコレかよ、俺(ToT)