スーパーLEAF大戦・第5話 投稿者:ジン・ジャザム


ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぐっ!

 嵐が吹き荒れた。
 嵐は瓦礫を巻き上げ、周囲を蹂躙していく。
「!」
 梓はその嵐の中心に人影を見た。
「耕一……!」
 そう。嵐の中心、そして嵐の発生源は耕一だった。
 黒い黒い烈風の中、耕一の眼が金色に光る。
「ば……馬鹿な! あれで生きているはずがないのに!」
 オペレーターが驚愕の声をあげる。
「!……もしかして、梓お姉ちゃん!」
 初音があることに気付き、顔を青くした。
 梓の表情にもまた、戦慄が走る。
「まさか……『覚醒』!?」


 スーパーLEAF大戦 第5話『鬼神』


「ぐふ……ぐあああっ……ぐぶおおおおおおおおおおああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああぅるるるるるるふ!」

 耕一が咆哮した。
 その咆哮は隆山全体に響きわたる。
 聞くものの恐怖を喚起する咆哮。
 鶴来屋の司令室では耳を押さえ、悲鳴をあげながら気絶する者が相次いだ。
「な、なんてこった……このあたしが竦み上がるなんて……!」
 そう言う梓の膝はガタガタと笑っていた。
 楓、初音も同様である。
 そしてモニターは徐々に変化していく耕一を映し出していた。
 ……巨大化していく躰。隆起する筋肉。鋭くのびる爪。
 その姿は、敵と同じ、まさに『鬼』だった。
「ぐるるふるるう゛ぐう……ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおるうううん!」
 『鬼』と化した耕一が再び咆哮する。
 その様子を唯一冷静に見守るのは千鶴と足立だけであった。
 鬼と化した耕一を見て、満足そうに微笑む千鶴。
 その隣で足立が冷静な声で呟いた。

「……狩った、な。」

「ふしゅるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅ……」
 折れたはずの耕一の腕が、ぶくぶくっと水泡のように膨れ上がりながら再生する。
 そして、もう一匹の鬼を睨み付けた。
 対峙する2匹の鬼。
 しかし、相手には心なしか脅えの表情が浮かんでいるようだった。
 刹那。
 駆け出す耕一。
 向かってくる耕一に対し、鬼はその腕を振り下ろす。
 その攻撃の風圧で地面が陥没した。
 しかし、耕一はそこにはいない。
 咄嗟、気配を察知した鬼は上空を見上げた。
 視線が飛翔する耕一をとらえる。
 だが、遅かった。
 そのまま2匹の鬼は衝突し、瓦礫を吹き飛ばしながら地面に倒れる。
 ちょうど耕一が鬼を押さえ込む体勢になった。
 そして
 耕一は鬼に鉤爪を振り下ろした。

ぶしぃやゃゃゃああああゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅぁぁぁぁぁああああああああああ!

 血飛沫が吹き上がる。
 鬼の胸には深々と耕一の爪が突き刺さっていた。
「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 鬼の断末魔。
 それが、一方的な殺戮の開始であった。


「嫌ぁ……耕一お兄ちゃん……もうやめて……」
 初音が涙で顔をクシャクシャにしながら呟く。
「あたしたち……こんな血を引き継いでるのかよ……!」
 梓の声も震えていた。
「………………。」
 さすがの楓も青ざめている。
 千鶴と足立以外の全員がそうだった。
 ただ呆然と、あるいは恐怖に竦みながら、モニターの向こうで繰り広げられている光景を
見守っていた。
 ……モニターに映る光景。
 それは、『赤』の光景。
 耕一が鬼の腕を引きちぎり、胸をえぐり、腹を裂いて内蔵を引きずり出す。
 辺り一面は、血の海に沈んでいる。
 ……鬼が絶命しているのは一目瞭然だった。
 それでも、耕一は止めない。
 ただ黙々と、鬼を解体していく。
 金色の双眸に歓喜の色を浮かばせながら。
 その瞳は鬼ではなく、その向こうにある炎を見つめていた。
 美しい炎。
 命の炎。
 その生命の歩んだ道程を糧に、燃える炎。
 赤く。
 赤く。赤く。
 赤く。赤く。赤く……
 赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く……
 赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く。赤く……!

「ふぐるぅ……ふお……ぐふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!」

 咆哮する獣。
 それは人類の希望か、それとも破滅か。


 ……遥か遠く、その様子を見守る者がいた。
 眼鏡をかけた優男。
 だがその瞳に宿るのは、耕一たちと同じ金色の光だった。
 獲物を捕らえた肉食獣の瞳。

「次郎衛門の残せし遺産か……絶対危険度、100!」


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 ふっ……論争の中にいても、連載止めるつもりなくて「俺って悪党……えへっ(*^^*)」なーんて
かまそうとしたら、なんか皆さん、俺の言いたいこと代弁してくれて、じゃあ俺はいつものノリで
いいかって、思っているジン・ジャザムです。
  まあ、そういうことで俺は連載止めるつもり無しです。どうだ、偉そうだろ(爆)
  NGさまのおっしゃるとおり、「書く権利」も「読む権利」、そして「読まない権利」も尊重す
べきであって、簡単に放棄するものじゃねーです。
  うむ、俺の言いたいことそのまんまだ。イカスぜよ、NGさまっ
  てなわけで、俺はいつもどおり暴走モードだっ!
  ちなみに伝言板にはじめて登場したときは、一人称『私』で猫かぶっていたことは内緒だよ、瑠
璃子さん(爆)
  今の俺は血に飢えた、ちょっぴり血の香り漂うじぇのさいどな狩・猟・者モード……えへっ(*^^*)
……どうした俺。『扉』でも開いちまったのか俺。危ないぞ俺(汗)

  さあて、次回のスーパーLEAF大戦はぁ!?(声=サ○エさん)

  多分、東鳩編突入(多分、って何やねん)
  マルチファンの皆様、どーもお待ちかね!
  でも、どーなるかは知ったことぢゃねぇ(いつか刺されるぞ俺)

  次回、第6話『ATTACK』(超々仮タイトル)

  みんな、予定は未定だ、信じるな!(……誰か俺を止めてくれ)


PS.今回の小説の最後のほう。
     ……ごめんよぅ、ARMさまっ。ネタかぶってしまって(汗)
     こっちは無差別ロボットパロディだから……はははははははっ(誤魔化すつもりか)
     きっとGガンネタもダブりそうだっ
     Runeさまも気をつけろっ!(避ける努力をしろ俺)
     ではでは(ヤバイって)