−柏木耕一が夢の中で戦っていたその同時刻、柏木家の裏側に位置する雨月山の水門で、二人の人間が−いや、一人 と一体の化物が、戦っていた。驚くことに、その化物と戦っているのは、まだ少女と言っていい程の外見をした女性であった。 その少女と化物は、お互いに手傷を負っており、戦いはすでに終わりを迎えようとしていた。少女と化物は、お互いに、 距離を取って相手の隙を伺っていた。そして、永遠とも一瞬とも思える時間がたった後−化物が口を開いた。 「そろそろ終わりにしようではないか・・・」 その化物の声は、外見と裏腹に聞くものの心を乱す程の美しいものだった。しかしその声も、少女にとっては不快なもの でしかなかった。少女は嫌悪に顔を歪めながら戦いの中初めて口を開いた。 「そうね・・・終わりにしましょうか。あなたの死をもって!」 外見に相応しい、可愛らしい澄んだ声でそう叫ぶと、少女は10メートルもの化物との距離を一回の跳躍で、しかも人間 の限界を超えた速さで、一気につめよると、化物に対して、手に持った一振りの見事な刀で斬りかかった。 「てやぁーーーーーーっ!!」 少女の口から、気合いを込めた叫びがもれる。そして、化物の口からも、 「があぁーーーーーーっっ!!」 と、叫びとも咆哮ともつかない声がもれる。そして、化物も少女の攻撃に合わせて、自分の武器である鋭く頑丈な爪を、 繰り出した。 そして− 「きゃああーーーーっ!」 少女の悲鳴が上がり、程なくして、 ばっしゃーーーん という音と共に、水柱が上がった。勝ったのは、化物の方であった・・・しかし− 「ぐはっ!」 化物も、無事ではいられなかったらしく、胸を押さえ片膝をついて、苦しそうに顔を歪めていた。胸の傷は、かなり深い らしく、見る間に足元に血溜まりを作っていった。しかし、その傷も見る間に塞がっていった。人間を、遥かに超える回復力 であった。だが、 「くそ、忌々しい力だ。血が出ない程度に塞いだだけなのに、これ程までに力を使うとは!」 化物は、忌々しげにあの少女のことを思い出した。そして、暫く少女が、沈んだ水面を睨むと、嘲りを込めた笑みを浮かべ、 「そこで見ているがいい!己の無力で招いた、私のこれからの狩りを!見ているがいい!!」 そう叫ぶと化物は、まだ明けぬ夜の闇へと消えていった。 −しかし、化物は知らない。あの少女が、生きていたことを、そして、すぐ近くに己の存在を脅かす者たちがいたことを・・・ < 第三回に続く > 耕一・・・おい、俺でてないじゃないか。主役のはずだろ? 佐藤・・・まあまあ、次にはちゃんと出演(でてる)からさ 耕一・・・本当か?まあ、それならいいけど。あっ!そう言えば! 千鶴さんたちが、”出番はまだか?”って言ってたぞ 佐藤・・・あっ、そう。んじゃ、次に出番って伝えといてくれ 耕一・・・そうか、伝えとくよ。・・・で、話は変わるけど、あの少女 は、一体何者なんだ? 佐藤・・・あの少女か?あの娘(こ)は− 少女・・・はいはーーいっ。ズバリこのバカ(佐藤)のオリジナル キャラ、略してオリキャラの、たか− 佐藤・・・こらこら!そこっ!いきなり現れて、自己紹介しない! 少女・・・ええーーーっ!!わたし、まだ少女のままなのーっ 佐藤・・・まあ、次・・・くらいに明かすから、今回は、我慢してくれ 耕一・・・うーーん。こんな娘だったのか・・・随分思ってたのと 違うな 佐藤・・・あえて、そうしようかな・・・と思ってな。ギャップがあった 方が、面白いだろ? 耕一・・・まあ、そうかな? 少女・・・そうそう!湿っぽいのは、まっぴらよ。そう・・・悲しいの は・・・ねっ 耕一・・・彼女、何かあったのか? 佐藤・・・ああ・・・あったよ・・・でも、まだそれは、言えないけどね 耕一・・・ふーーん。じゃあ、言えることはないのか? 佐藤・・・それは− 少女・・・はいはーーい!名前は、たか− 佐藤・・・それは、、まだだって言ったろうがーーーーーーっ!! 少女・・・ちゃん、ちゃん! <終わる> ***あとがき*** どうも、銅像、<佐藤>です。いやーーっ、ほとんど進んでませ んねぇ。何回で、終わるやら?(笑)。でも、一応は、きちんと最 後までかくつもりでいます。もしも、続きが気になると言う方は、 気長にお付き合いお願いいたします。では、感想を、 <ジン・ジャザム>さん −耕一は、シンジですか(笑)。それと、来栖川は、アズテクか、 三浜?それとも、渕ですかねえ?あと、あの読みにくいのを 読んで下さって感謝、感激、雨霰って感じです。 <久々野 彰>さん −まずは、久々野さんだけフルネームで書いてなかったので、 お詫びします。さて、感想ですが、いやーっ、綾香っぽくてよ かったです。綾香シナリオがあったら、ラスト近くは、あんな 感じかもしれませんね。 <ハイドライト>さん −ご忠告ありがとうございました。今回は、どうでしょうか?もし 又多い様でしたら、削りますのでどうか言ってやって下さい。 話の続き待ってます。初音ちゃんは、柳川家ですか? <春夏秋冬>さん −うーん。恐るべし!千鶴さんの料理!!って所ですか(笑)? <無駄口の人>さん −まさか、身体まで変えるとは、あかりちゃんって・・・。あかりち ゃんと言えば、あれを読んで下さってどうもです!! <ARM>さん −何を見たんですか月島さん?デカチュウとは一体!?待て 次回(笑)!! <智波>さん −今回は、耕一邪魔でしたね・・・瑠璃子さんが、せっかく止め たのに・・・。 <きたみちもどる>さん −つぎは、痕の方ですか?続き待ってます。 <まさた>さん −浩之は、汚れですか(笑)。確かにそうかも(又もや笑)。2代 目の、”センタ”は来なかったんですか? −では、長くなりましたのでここら辺で・・・