−夢。柏木耕一は、夢を見ていた。 その夢の中で耕一は、鬼ではない、違う化物−そう、それはまさに、化物としか言い様のない生物だった。だが、姿はぼやけてお り、細部までは見ることができず、おおまかな、シルエットとしてしか解らない。しかし、その、圧倒的な存在感。それが、明らかに 人とは違うことを、耕一に、いや、”耕一の中の鬼”に、感じさせていた。 そして、その化物と耕一は戦っていた。その化物は、人ではあらがい様のない程の”力”を持っていた。が、その力も、耕一の前 では、児戯に等しくまるで相手にならなかった。現に二度、三度と化物が繰り出す、人では避けきれない攻撃も、耕一にはかすり もしなかった。そして、化物が体勢を崩したそのとき、 「もらった!」 耕一の手が瞬時に鬼のモノへと変わり、次の瞬間には化物の腕が、宙を舞った。そして上がる絶叫。そして哀願。しかし、耕一 は、その哀願を無視して無慈悲にも、止めを刺した。そのとき、炎が見えた。とても美しく、儚い、命の煌めきが。耕一は、それを 見て、ニヤリっと笑った。その笑顔はあの”鬼”がしていたモノと同じ歓喜の笑顔だった。そう、狩猟者のする笑顔だった。 「うあああああーーーーっ!!」 耕一は、自分の上げた声で目を覚ました。ひどく嫌な汗を、全身にかいていた。気持ち悪くて、シャワーを浴びたいと思ったが、 障子から差し込む光がまだ、深夜であることを告げていたので、耕一は、取り合えず空気だけでも入れ替えることにした。 (綺麗な月だな) 障子を開けると夜空に綺麗な月が見えていた。丁度心地よい風が部屋に入ってくる。汗をかいている身体には、本当に気持ち よかった。 「気持ちいい風だなぁ」 思わず口に出して深呼吸をすると、幾らか気が晴れたが、 (何故あんな夢を見たんだ・・・俺は、”鬼”を完全に、コントロールしたはずだ!それとも・・・) 沸き上がる不安を、数回頭を振ることで、追い祓う。そして、耕一は、自分に言い聞かせる様に、 「俺は、ああはならない。なってたまるか!」 その声は、風に乗って消えていった・・・ しかし、その夢は、ただの夢じゃなかったことを後に、耕一は知るのだった。 < 第二回に続く > 耕一・・・と、いうことで始まった”続痕−ぞく きずあと−”だけど 本当に最後まで書けるのか? 佐藤・・・さあ?一応最後までは、考えているけど? 耕一・・・一応ってなんだ?一応ってのは! 佐藤・・・まあまあいいじゃないか。君は、主役なんだから 耕一・・・あのな、それとこれとは別だろうが、書いた以上はだな ちゃんと−て何だよそれは? 佐藤・・・ああこれ?もちろん次の台本だよ。台本 耕一・・・どれどれ・・・おおっ!こっこれは!!はっハーレムだ とう!?おい、さっ佐藤これは、本当か?? 佐藤・・・ああ、本当だとも。あーんなことやこーんなことも、や りたいほうだい、しほうだいだ 耕一・・・やったーーー! 千鶴・・・何が”やったーーー!”何ですか耕一さん? 耕一・・・ちっ千鶴さん!?どっどうしてここに?? 佐藤・・・ああ、俺が呼んどいた 耕一・・・てってめーーー!佐藤!! 千鶴・・・こ・う・い・ち・さ・ん。何です?この台本は? 耕一・・・はあうーーーっ。いっ何時の間に?? 千鶴・・・耕一さん 耕一・・・はっはい! 千鶴・・・こっちに来てもらえますか? 耕一・・・はっはい! 佐藤・・・うまくいったな、しめしめ・・・ 千鶴・・・それから、佐藤さんも 佐藤・・・えっ!?お俺も!? 千鶴・・・さあ。行きますよ 佐藤・耕一・・・たっ助けてーーー!! <合掌> ***あとがき*** どうも、<佐藤>です。それでは、感想を、 <OLH>さん −悲しい話しでした。マルチは、果たして痕を癒せることができ たんでしょうか?彼女には、笑っていてほしいと想います。 <きたみちもどる>さん −天羅万象を、知っていますね。首相のあほーーっ!って感 じですね(笑) <智波>さん −アメリカからですか。大変でしょうが頑張って下さいね。 <風見ひなた>さん −正直言って驚いてます。カムバック待ってます。それと、訂正 して下さってありがとうございました。 <久々野>さん −いやーあっ。梓かわいいですね。次は、初音ちゃんなんか見 たいかも。それと、すさまじいペースですが、無理しすぎない で下さいな。 <UMA(うま)>さん −すいませーーーん。せっかく教えて下さったのに、<佐藤> は、パソコン自体がど素人ですので出来ませんでした。でも 本当にありがとうございました。 <健やか>さん −そうですか、旅に出られるのですか。上手くいった、とゆう、 土産話待ってますよ。 <まさた>さん −セリスさん、浩之にてごめにされたですか・・・そうですか・・・ マルチ、壊れないといいですね・・・ <RUNE>さん −本家を差し置いたことを、お詫びします。本当にすみませんで した。勉強不足でした、本当にすみませんでした。 −では、今回はこれにて失礼します。御免!!